2月相場最終営業日の29日は一時300円を超える下げでしたが、午後には買い戻され下げ幅を
縮め結局小幅安で終わりました。エヌディディア3兄弟と言われる銘柄でも東京エレクトロン
の強さが目立ちました。半導体銘柄への買いが続くのかどうかが注目されます。このセクター
がもたつくようだと4万円は新年度の4月以降に持ち越しになるのでしょうか。
今週の出遅れ株物色も裾野の広がりを評価すべきか、それとも物色一巡感が懸念だれるのか判
断は難しそうです。思い起こせば22日バブル後高値を一気に更新したのはエヌディディア決算
を好感した半導体株高でした。ある意味株式市場は夢や期待を追いかける場です。市場規模で
インターネットを越える可能性があると言われている生成AIがもたらすイノベーションで関連
銘柄は大きな恩恵があり投資マネーを引き付けます。
アメリカでゴールドラッシュが起き人々が金採掘で一攫千金を夢見ました。そして一番儲かった
のは金を採掘する人達ではなく彼らにスコップやつるはしを売った人だと言われています。エヌ
ディディアはスコップを売る業者の筆頭格です。
エヌディディアが生産を委託する台湾のTSMCやそこに半導体製造装置や検査装置を納入する企
業もまた潤います。日本の東京エレクトロンやアドバンテストが人気なのはそんな背景があるか
らです。エヌディディアが設計するGPUのおおもとの設計図を提供しているのがアームです。
その親会社がSBGです。この日本の3銘柄をエヌディディア3兄弟と市場では早くも命名している
ようです。マグニセントセブンやかつてのGAFAなど日米とも市場関係者は良くもこんな単語を
ひねり出すものです。もっともブームは投資のメガネを曇らせます。あれほどEVシフトを鮮明に
していた欧米メーカーは最近相次いで計画の縮小を発表しています。EVに出くれた日本メーカー
は市場から叩かれましたが、結果から言えばトヨタやホンダが強みを持っているHV車が復権し販
売を伸ばしています。
EV市場に急ブレーキがかかったのは充電インフラの整備が遅れているとか給電に時間がかかると
か車両価格が高いとか問題視されています。結局まだ技術発展途上であり価格が高く政府の補助
金なしではガソリン車との価格競争で勝てないという現実があります。やはり車両価格の3割とか
4割を占めている車載電池の価格低下や安全性の克服が必要です。
再生可能エネルギー100%の電力を使ったEVでなければ本当の意味でのエコ車にはなりません。
足元では日本の再生エネルギーの割合は水力を含めても2割です。急激にEVが普及した中国だっ
て石炭火力など化石燃焼に依存した電力が主流です。
都市部の大気汚染はEVの普及で改善するでしょうが、再生可能エネルギーを急ピッチで普及させ
なければトータルで地球温暖化の防止にあってはいません。結局中国がEV推進に積極的なのはガ
ソリン車では自国のメーカーが太刀打ちできないことからゲームチェンジをEVに託したのが本当
の目的なのではないでしょうか。
大きな雇用を生み輸出産業としても重要である自動車事業は多くの国で自国のメーカーが優位な
状況です。しかし中国市場は外資が市場を牛耳っていました。何としても自国メーカーの競争力
を引き上げ国内で自国メーカーのシェアを引き上げたいというのが中国政府の本音でした。結果
BYDの躍進もあり自国のメーカーのシュアは5割を超えました。
中国は産業の高度化、高付加価値を目指して産業の育成に取り組んでいます。EVと半導体はその
目玉です。力を付けた国内のEVメーカーが輸出を強化したり現地生産を始めるのが中国政府の狙
いです。しかし自動車産業は日米欧とも主力産業であり、雇用に与える影響も大きく中国との摩擦
は避けて通れないようです。
縮め結局小幅安で終わりました。エヌディディア3兄弟と言われる銘柄でも東京エレクトロン
の強さが目立ちました。半導体銘柄への買いが続くのかどうかが注目されます。このセクター
がもたつくようだと4万円は新年度の4月以降に持ち越しになるのでしょうか。
今週の出遅れ株物色も裾野の広がりを評価すべきか、それとも物色一巡感が懸念だれるのか判
断は難しそうです。思い起こせば22日バブル後高値を一気に更新したのはエヌディディア決算
を好感した半導体株高でした。ある意味株式市場は夢や期待を追いかける場です。市場規模で
インターネットを越える可能性があると言われている生成AIがもたらすイノベーションで関連
銘柄は大きな恩恵があり投資マネーを引き付けます。
アメリカでゴールドラッシュが起き人々が金採掘で一攫千金を夢見ました。そして一番儲かった
のは金を採掘する人達ではなく彼らにスコップやつるはしを売った人だと言われています。エヌ
ディディアはスコップを売る業者の筆頭格です。
エヌディディアが生産を委託する台湾のTSMCやそこに半導体製造装置や検査装置を納入する企
業もまた潤います。日本の東京エレクトロンやアドバンテストが人気なのはそんな背景があるか
らです。エヌディディアが設計するGPUのおおもとの設計図を提供しているのがアームです。
その親会社がSBGです。この日本の3銘柄をエヌディディア3兄弟と市場では早くも命名している
ようです。マグニセントセブンやかつてのGAFAなど日米とも市場関係者は良くもこんな単語を
ひねり出すものです。もっともブームは投資のメガネを曇らせます。あれほどEVシフトを鮮明に
していた欧米メーカーは最近相次いで計画の縮小を発表しています。EVに出くれた日本メーカー
は市場から叩かれましたが、結果から言えばトヨタやホンダが強みを持っているHV車が復権し販
売を伸ばしています。
EV市場に急ブレーキがかかったのは充電インフラの整備が遅れているとか給電に時間がかかると
か車両価格が高いとか問題視されています。結局まだ技術発展途上であり価格が高く政府の補助
金なしではガソリン車との価格競争で勝てないという現実があります。やはり車両価格の3割とか
4割を占めている車載電池の価格低下や安全性の克服が必要です。
再生可能エネルギー100%の電力を使ったEVでなければ本当の意味でのエコ車にはなりません。
足元では日本の再生エネルギーの割合は水力を含めても2割です。急激にEVが普及した中国だっ
て石炭火力など化石燃焼に依存した電力が主流です。
都市部の大気汚染はEVの普及で改善するでしょうが、再生可能エネルギーを急ピッチで普及させ
なければトータルで地球温暖化の防止にあってはいません。結局中国がEV推進に積極的なのはガ
ソリン車では自国のメーカーが太刀打ちできないことからゲームチェンジをEVに託したのが本当
の目的なのではないでしょうか。
大きな雇用を生み輸出産業としても重要である自動車事業は多くの国で自国のメーカーが優位な
状況です。しかし中国市場は外資が市場を牛耳っていました。何としても自国メーカーの競争力
を引き上げ国内で自国メーカーのシェアを引き上げたいというのが中国政府の本音でした。結果
BYDの躍進もあり自国のメーカーのシュアは5割を超えました。
中国は産業の高度化、高付加価値を目指して産業の育成に取り組んでいます。EVと半導体はその
目玉です。力を付けた国内のEVメーカーが輸出を強化したり現地生産を始めるのが中国政府の狙
いです。しかし自動車産業は日米欧とも主力産業であり、雇用に与える影響も大きく中国との摩擦
は避けて通れないようです。