kabu達人への道

マスコミで深く触れられることのない投資の裏側や
投資にあたっての疑問など赴くままに綴っていきます。

マグニセントセブンにも明暗

2024-03-07 05:52:04 | 日記
2023年はマグニフィセント・セブンと呼ばれる7銘柄が米株式市場の上昇の牽引役でした。
しかし2024年はここまでのところどうやら明暗が分かれているようです。

年初から3月5日時点で上昇した銘柄はマイクロソフト(10%)メタ(39%)エヌディディア
(74%)アマゾン(14%)の4銘柄でした。下落した銘柄はアルファベット(-4%)アップル
(-14%)テスラ(-32%)という結果でした。

マイクロソフトは生成AIのトップランナーのオープンAIの大株主であると同時に主力事業の
ビジネスソフトにいち早く生成AIを組み込んだことで業績を伸ばしています。マイクソフト
とオープンAI連合は業界の先頭ランナーです。

メタも生成AIを活用して主力の広告収入が大きく増加してここ数カ月は市場評価を大きく高め
ました。アマゾンはクラウド事業の好調と祖業のECの回復で好感されています。ダウに新規
に採用されることもプラスです。

エヌディディアは最早説明はいらないでしょう。生成AIに不可欠なGPUで独走しています。
その脅威な成長力は2月の四半期決算で証明し時価総額3位まで躍進しました。

一方大きく時価総額を減らしたのはテスラです。昨年EV生産世界一の座を中国のBYDに奪われ
中国市場では中国メーカーとの競争激化から年後半販売が伸び悩みました。2024年も会社側の
発表によると成長鈍化は続くと明らかになりました。足元の米国市場でもEV市場が期待ほど
拡大せずHVが好調なトヨタに投資家の関心が移っているようです。

アルファベットは生成AIでライバルに水をあけられているようです。チャットGPTの対抗策とし
てジェミニを出しましたが、画像生成で全く違う画像が出てくる案件が発生し、株式市場を落胆
させました。

アップルは時価総額世界一の座をマイクロソフトに奪われました。生成AIで出遅れ、挽回の為に
新規事業であるアップルカーの開発を中止しました。しかし新型iPhoneの売れ行きが中国市場で
大きく減少するなど成長期待が後退しています。

EVでは少し前までテスラが高いブランド力があり販売を伸ばしていましたが、中国市場ではBYD
など中国メーカーの攻勢で劣勢に立たされています。アップルも同様で中国市場でシェア2位から
4位に後退したとのニュースが5日出ていました。両社とも中国企業との競争を勝ち抜けるのかが
注目されます。

マグニセントセブンがもてはやされた2023年でしたが、2024年はまだ2ヶ月少ししか経過していま
せんが、さらに成長している企業と曲がり角に迷い込んだ企業と明暗が分かれています。テスラや
アップルが挽回する余地はあるのか何時になるのか。栄枯盛衰はどんな企業にも訪れます。
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