書籍之海 漂流記

看板に掲げているのは「書籍」だけですが、実際は人間の精神の営みすべての海を航海しています。

江藤淳 『江藤淳著作集』6「政治・歴史・文化」/『江藤淳著作集』続3「人間・表現・政治」

2005年07月11日 | 人文科学
 福田和也編『江藤淳コレクション』1(→7月2日「今週のコメントしない本」⑤)がピント外れの部分を抄録していてどうしようもないと原文に当たったところが、ピントが外れているのはもともとだった。しかしこれは例えば伊丹十三のエッセイや映画にこんにち感じるような“ズレ”と言ったほうが適切かもしれない。

(講談社 1977年5月第8刷)
(講談社 1977年5月第2刷)

『文藝春秋』 2005年8月号 

2005年07月11日 | その他
 特集「決定版 日vs中韓大論争」を読む。
 歴史について、公的な地位にある中国人と公的な性質の場で討論しても建設的な議論になるとは思えない。たとえそれが日本側に非のある問題だとしてもである。韓国人を相手にしてでさえかなりその気味があるようだ。日本側の硬派な意見がかえって硬化する結果を招く。

(文藝春秋 2005年8月)