書籍之海 漂流記

看板に掲げているのは「書籍」だけですが、実際は人間の精神の営みすべての海を航海しています。

遠藤光暁 『漢語方言論稿』

2017年12月14日 | 地域研究
 著者は1958年生まれだそうだ。もっと年上の方かと思っていた。橋本萬太郎氏のこと、『橋本萬太郎著作集』のことなど記した文章がある。

(好文出版 2001年6月)

この記事をはてなブックマークに追加

上里隆史 『マンガ 沖縄・琉球の歴史』

2017年12月11日 | 地域研究
 再読。
 先日、著者のTWを見て、「どうして琉球の女性は帯を締めないのだろう、この本に書いてあるのかな」と記したが、再読して、平民から王族まで女性は帯を締めない事実が確認できたほかは、理由は書かれていなかった。やはり「そういうものだったから」と云うしかないのかしら。
 なおアマゾンで見たら出版されてから1年あまり経つが値段が高止まりしている。当然かなとは思う。

(河出書房新社 2016年8月)

この記事をはてなブックマークに追加

『週刊金曜日』12月1日(1163)号を読む

2017年12月07日 | 地域研究
 同号掲載の水谷尚子氏「トルコ・カイセリのウイグル人亡命者たち(中)」をもっぱら読む。本文末尾(41頁)に、原文の写真版ともども付された「緊急通知」の訳中、「あなた自身に『差し障り』が出ないよう、その辺を『理解』するように。」の滋味掬すべし。

この記事をはてなブックマークに追加

紀平英作 『ニュースクール』

2017年12月06日 | 地域研究
 出版社による紹介

 時代背景の一つとしてマッカーシズムローゼンバーグ夫妻の死刑が出てくるが、夫妻にかけられた容疑の当否、つまり、全くの冤罪であったかいなかまでは言及されない。ヴェノナ計画のことは出てこない。

(岩波書店 2017年8月)

この記事をはてなブックマークに追加

宮脇淳子著 岡田英弘監修 『真実の満洲史【1894-1956】』

2017年10月26日 | 地域研究
 出版社による紹介

 再読。ふたたび教えらる。

(ビジネス社 2013年5月)

この記事をはてなブックマークに追加

志筑忠雄(中野柳圃)のオランダ語文法理解と記述法には・・・

2017年10月22日 | 地域研究
 志筑忠雄(中野柳圃)のオランダ語文法理解と記述法には、本居宣長の日本語研究からの影響があるそうな。杉本つとむ『江戸時代蘭語学の成立とその展開』第1部「長崎通詞による蘭語の学習とその研究」(早稲田大学出版部 1976年3月)、第2編第1節「中野柳圃とその蘭語研究」、とくに第1章。その宣長の日本語研究は荻生徂徠の漢語学習・研究法に影響されたものである。徂徠からの直接的なそれも、中野の著作中明示的に証拠が見いだされる由。

この記事をはてなブックマークに追加

荒木見悟 『新版 仏教と儒教』

2017年09月16日 | 地域研究
 正確には中国仏教と儒教、さらに正確を期すなら漢訳仏教と儒教である。“儒教”とは、朱子と王陽明。しかし仏教伝来以来2000年と言えども、ついに原典に遡って仏教を理解しようとした一個半個の儒教文化人も居らなんだのかしらん。

(研文出版 2001年10月)

この記事をはてなブックマークに追加

黒嶋敏/屋良健一郎編 『琉球史料学の船出 いま、歴史情報の海へ』

2017年09月05日 | 地域研究
 出版社による紹介

 おちゃらけた意味は微塵もなく、「面白かった」。

(勉誠出版 2017年6月)

この記事をはてなブックマークに追加

陸凌霄 『越南漢文歴史小説研究』

2017年09月05日 | 地域研究
 原題:陆凌霄『越南汉文历史小说研究』

 『百度百科』による紹介

 「自序」で越南漢文小説の書かれた言語たる漢語を「漢文化の貴重な歴史文化遺産」「東洋人(東方人)の智恵」(3頁)と表現しているところで続く本体部分の内容に危惧を覚えたが、実はそうではなく、別の、「矛盾」が弁証法的な意味(辞書でなら毛沢東の『矛盾論』の用例が例として示されるであろうところの)で、また単なる「対立」(階級間、民族間のそれ)の意味で、頻繁に使用される種類の論旨であった。そのゆえに当然と言っていいのかどうか、どうも「漢文は漢文」ということで、文体論や語彙表現構文の特徴の有無(あるのだが)に対する言及や分析はない。また『平呉大詔』を取り上げながら(104頁)、この「呉」は何を指すか、なぜ「呉」なのかの説明がないが、この叙述上の基本的な疎漏は専門家としての配慮、専門書就中概説書ならば概説書としての水準を疑わせるものである。

(北京 民族出版社 2008年8月)

この記事をはてなブックマークに追加

小松謙 『「現実」の浮上 「せりふ」 と 「描写」 の中国文学史』

2017年08月08日 | 地域研究
 出版社による紹介

 漢語における書記言語――文言文、その可能不可能を双方含意しつつ象徴的に「描写」と呼ばれる――と、口語文学――同じく象徴的に「せりふ」――の、それぞれ本来の性質とその変遷のダイナミクスとメカニズムのとらえ方は、当然のこととして私とは異なる。だがそれ以上に教えられる部分が大きい。非常に参考になった。

(汲古書院 2007年1月)

この記事をはてなブックマークに追加