書籍之海 漂流記

看板に掲げているのは「書籍」だけですが、実際は人間の精神の営みすべての海を航海しています。

増川宏一 『将棋の起源』

2017年05月10日 | 芸術
 出版社による紹介。
 
 期待したルールの起源についてはほとんど書かれていなかった。ところで現在の国境や時空を越えて同種もしくは類似したものが分布していると――この場合将棋――、すべて自国が起源と主張する中国の研究(者・書)の粗笨な論法に、著者はあきれ気味である。それは本気の言なのか、それともためにする議論なのか。

(平凡社 1996年11月)


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越劇 - Wikipedia

2017年05月07日 | 芸術
 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%B6%8A%E5%8A%87

 ここには触れられていないが、佐治俊彦氏によると、越劇では裏声を絶対に使わぬそうである。『かくも美しく、かくもけなげな―「中国のタカラヅカ」 越劇百年の夢』(草の根出版会2006/12)、57頁。

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小松謙 『中国古典演劇研究』

2017年03月01日 | 芸術
 出版社による紹介

 氏の学問を勉強中。

(汲古書院 2001年10月)

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山崎正和 「人間にとって藝術とは何か 近代の藝術論の発見したもの」

2017年02月20日 | 芸術
 『世界の名著』続15「近代の芸術論」(中央公論社 1974年8月)所収、同書5-56頁。

 もちろん、人間のあらゆる営みは理性と感性の両方にまたがっているが、藝術の場合、その両極にたいする関わり方はたんにまたがっているというようなものではない。藝術のなかに理性と感性が混在しているというのも不正確であって、藝術はある意味でたんなる理性以上にものの本質に深入りし、その反面、たんなる感性以上にものの表面に拘泥する性格を持っている。いわば理性以上に理性らしく、管制上に感性らしい性格を兼ねそなえた藝術は、どう見ても人間精神の素朴な二元論にはなじまない存在であるように見えるのである。 (「人間にとっての藝術とは何か」同書25頁)

 ここでの“藝術”をもっと広く“文系学問”もしくは“文学部”と置き換えれば、現在の問題としてそのまま考えることができるのではないか。

 「百万人の餓えた子供にとって、いったい文学には何の意味があるか」 (論文冒頭に引かれるサルトルの問題提起。同書7頁)
 「いったい百万人の餓えた子供は、私の文学にとって何の意味があるか」 (上のサルトルの言葉に続いて紹介される、ある“若いフランスの作家”による、「木で鼻をくくったような」返答。同頁)

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祥見知生 『うつわを愛する』

2017年02月13日 | 芸術
 出版社による紹介

 "いま”のさまざまなうつわとその作り手、そして愛で手、愛で方。

(河出書房新社 2016年10月)

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コロナ・ブックス編集部編 『日本の笑い 遊び、洒落、風刺の日本美術』

2017年01月21日 | 芸術
 出版社による紹介

 絵的に(対象のとらえ方、デッサン、描法が)未来へ突き抜けていて、時代のほうがあとから追いついた感のあるのは、ひとり耳鳥斎だけではない。義梵・広重もまた。北斎は時代における天才であるようだ。大津絵は先端が時代(一般)と折れ合った姿か。蕪村はそもそも時代が眼中になさそうな。若冲と破笠は無時代というかすこしおかしいのでは。それぞれ瞥見の印象。

(平凡社 2011年12月)

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ロビン・トンプソン 『琉楽百控 琉球古典音楽野村流工工四百選 楽譜と解説』

2016年12月26日 | 芸術
 出版社による紹介。 伝統的な楽譜「工工四」の内容を、五線譜では掬いきれない部分があり、反対に「工工四」では、五線譜で示せることが示せない所もあるという、言ってみれば当たり前の消息を知る。実際の演奏を聴いてみたい。

(榕樹書林 2016年9月)

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横地清 『絵画・彫刻の発展史を数学で嗜もう 数学の文化史』全3巻

2016年09月19日 | 芸術
 ブレネレスキ(15世紀前半)以降の西欧の「数学的遠近法」と中国・日本の「円熟した見取図法」の対比。

(東海大学出版会 2006年5・9月、2007年5月) 

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笠智衆 『小津安二郎先生の思い出』

2015年12月11日 | 芸術
 私がこの役者さんを一個の役者さんとして認識したのは、伊丹十三監督『マルサの女2』(1988年)での廃業した元僧侶である。いまにして思えば、このひとにとってはセルフパロディのような役だったので、実に失礼なことをしたものである。無知不覚はおそろしい。

(朝日文庫 2007年5月)

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小野勝年訳注 『歴代名画記』

2015年11月23日 | 芸術
 著者の張彦遠という人は実作者ではあるまいと、なんとなく思う。張華の子孫で西晋以来の名家の出ということには個人的にちょっと驚いた。

(岩波書店 1938年2月第1刷 1996年10月第3刷)

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