共 結 来 縁 ~ あるヴァイオリン&ヴィオラ講師の戯言 ~

山川異域、風月同天、寄諸仏子、共結来縁…山川の域異れど、風月は同天にあり、諸仏の縁に寄りたる者、来たれる縁を共に結ばむ

悪評高きジャズフェス

2016年08月26日 23時02分58秒 | 日記
あざみ野の教室に出勤しようと思って本厚木駅の近くを通りかかったら、遠くの方から生演奏の音楽の音が聞こえてきました。そう言えば昨日と今日とで《あつぎジャズナイト2016》が開催されていることを思い出し、とりあえず足を運んでみることにしました。

この《あつぎジャズナイト》は、毎年夏休みの終わり頃に開催されるイベントで、近隣の大学のジャズ研や厚木にあるジャズ箱の常連プレイヤー、日産工場のジャズサークルに加え、プロのミュージシャンや在日米軍の軍楽隊までもが参加する、なかなかな規模のものです。今年は桑野信義(ラッツ&スター)の参加が決まったこともあって、前評判も上々でした。

夕暮れ前でしたが、会場には大勢の人たちが集まっていました。ステージ前にはベンチシートが並べられて、皆思い思いにリズムに乗っていましたし、ちょっと離れたスペースには



こんな感じで立ち見の丸テーブルが置かれ、会場の周りに出店している




こうした様々な出店で饗されているビールや料理を楽しみながら、心地よいジャズの数々に耳を傾けていました。

有名プレイヤーや本格的米軍軍楽隊のジャズを楽しめる素敵なイベント…にもかかわらず、このジャズナイトそのものの市民からの評価は、残念ながらそれほど高くはありません。というのも、このジャズナイトの会場は周囲をぐるりとマンションに囲まれてしまっているため、一番ムードが盛り上がって宴たけなわになった20:30頃に

「誠に残念ながら、近隣住民への御配慮のために、この辺りでお開きとさせて頂きます。」

となり、アンコールは却下…こんなんですから、折角お酒がいい感じに入ってきた大人たちが、塾通いの中学生もうろついていないような宵の口に街中に放り出されるわけです。これでは、本当の意味で盛り上がるわけがありません。

こうなってしまうのも、厚木という街が『人を呼ぶこと』を考えた町作りをしていないのがいけないのです。折角の野外音楽堂がこんな体たらくではどうしようもありません。一部の市民からは

「こんな辛気くさいジャズフェスなんか止めちまえヽ(♯`Д´)ノ!」

と言われてしまっているのも、致し方ないことでしょう。

これから先、このジャズフェスがどうなっていくのか、企画する側には性根を据えて考えてほしいと思います。
コメント
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