今日は相模原市にあるJAXA宇宙科学研究所に行きました。今日と明日の二日間、館内特別公開が行われています。
ここに到着して最初の建物に入ると真っ先に目に飛び込んでくるのが、2010年に小惑星『イトカワ』の表面サンプルを地球に持ち帰った《はやぶさ》の1/1モデルです。一時、宇宙の只中で行方不明になりながらも与えれたミッションを敢行して貴重なサンプルを持ち帰ったカプセルを切り離し、自らは流れ星のようにオーストラリア上空の夜空に散っていった姿を見てどれだけ泣いたか…(TДT)。
ここにはその貴重なサンプルは勿論のこと、唯一地球に帰還したサンプルカプセルの部品の実物も公開されていました。カプセル部品がジップロックに入っていたのは御愛敬ですが、電子顕微鏡のプレパラートにのった『イトカワ』のサンプルはキラキラと宝石のように輝いていました。この小さな小さな欠片を地球に持ち帰るために、どれだけの人達の汗と努力と涙がかけられたのか、半年間もの長い間宇宙空間で迷子になってしまった《はやぶさ》に、JAXAの方々がどんな思いで信号を送り続けていたのか…それを想像するだけで勝手に目頭が熱くなります…(;ω;`*)。
そして時代は次のステージへ。今度は小惑星『リュウグウ』を目指して《はやぶさⅡ》が打ち上げられています。初代《はやぶさ》も行った地球スイングバイを成功させ、現在『リュウグウ』に向けて航行中です。
《はやぶさⅡ》は、初代《はやぶさ》のように小惑星『リュウグウ』の地表サンプルを採取するのは勿論のこと、更に爆発物を『リュウグウ』に投下して意図的にクレーターを作り、『リュウグウ』内部のサンプルも持ち帰るという高次元なミッションを課せられています。
内部のサンプルは太陽からの紫外線や太陽風に曝されていないため、より原始的な組成を留めていると考えられています。それを調査することによって、原始の地球の組成や生命誕生の謎に迫れると、説明役の青年が熱く語ってくれました。
日本の宇宙科学の分野は、まだまだ楽しみがいっぱいです。