黄昏叔父さんの独り言

 アマチュア無線と何でも有りのブログ

 漏電ブレーカーの構造

2018年04月15日 19時07分38秒 | その他


       



 少し以前に突如として我家の漏電ブレーカーが作動して家中の電気が遮断されるトラブルが時々発生した。当初は家庭内の電気器具か家電商品内の漏電(故障)が原因と思われて居たが自分で色々調べて行くと漏電ブレーカー本体に問題が有る事を突き止めて交換する事に寄り其のトラブルは解決したが同じ電気畑の仕事で有りながら弱電畑の仕事をして居た私には屋内配線関係は専門外で有り余り直接に担当する事は無かった。


 然しながら家電商品のメーカーサイドの仕事をして居ると作業が出来る出来ないに関わらず仕事上のトラブルに関係する会社や電力会社関係の遣り取りで「家電商品に問題が無いから後は関係が無い」と言っても関連する会社や需要家様を納得させる事は出来ないので問題の原因を探る為に一応屋内関係の電気周りを手直ししたり調べたりする為に資格は必要で有った。


 仕事上の問題で家電製品に問題が有ると需要家様に呼ばれた場合に現地に行き我社の製品に問題が無かった場合でも関連会社(電力、ガス、消防関連、電話関係)と仕事上の折衝、立会い問題解決は残るので其れ等の人と対等の話し合いをする為には関連する資格は全て取得する必要が有り若い頃から其れ等資格は強制的では無かったが取得せざるを得ない立場に居た。


 従って電気工事士の資格は若い頃に既に持って居たが所謂ペパーライセンスで実務経験が少ない関係から如何しても物事の対処に当り私には教科書的な理論事を並べる頭でっかちに陥り易い欠点があった。今回のトラブルも漏電遮断機が動作をするのは配線関係か其れ等に接続される電気機器にしか原因は無いと思い込んで居た頭でっかちの部分と時々症状であった事が災いして問題解決までには1週間以上を要した。自分の家の事なので悠長に構えた事も有ったが一番に経費を抑える事も考えて15000円近くする漏電ブレーカーに少しは疑問を持ったが其れを意図も簡単に交換してみる事が出来なかった事も問題解決が遅れた大きな原因の一つで有った。


 私の仕事や立場柄、単なる「部品交換で直ったから良し!」では問題解決では無くて事例の検証と生産現場への情報のフィード・バックは一番重要な仕事でしたが最近はリタイヤした事から其のプレッシャーから解放されて居たのであれだけ悩まされた問題の不良の漏電ブレーカーは無線機の横に修理戦利品として置かれながら興味からは遠ざかって居ました。実際の漏電ブレーカーの仕組みは当然に解かっていたが実際はどの様な構造に成って居るかも知らなかったので今回の十分過ぎる3B7Aの待受け受信の間に暇に任せて遅まきながら後学の為に分解してみる事にしました。ケースを開く方法が解からずに少し手間が掛かったが分解すると以外にも部品点数は少なく「此れが15000円もするのか?」の疑問も有ったが此の会社は私が勤めた会社で御蔭様で何とか今日まで生きながらえて然も死ぬまで企業年金を戴く会社なので?余り偉そうな文句は言えませんHi


 理屈的には簡単にいうと赤、白(中線)空色の三線が円形の検出コイルの中を通り双方の電流バランスが採れて居る時(漏電が無い時)はコイルの検出部には電圧が現れず漏電により流れる電流(地絡電流が流れると電流差に寄る)のバランスが崩れると電圧が発生し其れを茶色のブラックボックス(回路)で増幅して右肩上のリレーを動かしてプラスチックの白いバーを蹴って回路(接点を)を遮断させる構造と成って居ます。また赤と水色の線路にはコイルが二個取付けられて予め設定された電流をオーバーするとコイルの起磁力に寄って回路が遮断される過電流遮断器の動作との一人二役の仕事をする事に成ります。


 円形の検出コイルの右上の鉄片同士は本体のテストボタンを押した時にショートし故意的にアンバランス状態を(漏電状態を作り)作り右肩のリレーを動作させてレバーを落とす動作と成ります。今回此の漏電ブレーカーは私に中身の構造を見せた事で骨までしゃぶられて無事御役目を終えて晴れて素材ゴミとして処分される事と成りました。


 


 

 



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