さすらい人の独り言

山登り、日々の独り言。
「新潟からの山旅」別館
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さすらいの風景 ライデン

2008年10月09日 | 海外旅行
ライデンは、オランダ南西部にある町です。16世紀から17世紀にかけて、繊維業の町として繁栄を極めました。

スペインからのオランダ独立戦争において、ライデン包囲戦を戦いぬいて、大きな役割を果たしたことから、免税か大学の設置のどちらかを報酬として得られることになりました。住民が選んだのは大学で、これが現在まで続くライデン大学です。

繊維業の衰退とともに、ライデンの栄光は去り、現在ではライデン大学の街といったイメージが強くなっています。

ライデンには、国立民俗学博物館があり、ここにはシーボルトが日本から持ち帰った資料が展示されています。

国立民俗学博物館の展示品を見ていると、スタッフがよってきて、日本人かと尋ねてきました。そうだと答えると、喜んで、ドクター・シーボルトの展示品をゆっくり見ていってくれと言いました。浮き世絵や民具など、雑多なコレクションでしたが、西洋人が興味を持った日本の品物ということで興味深く見ることができました。




ライデン大学植物園です。1587年開設のオランダ最古の植物園です。シーボルトが持ち帰ったケヤキやトチノキ、カエデなどが、樹齢150年以上の大木になっています。

なお、シーボルトは、日本から押し花標本を持ち帰り、それをもとに「日本植物誌」を刊行し、日本の植物をヨーロッパに紹介しました。アジサイが、ヨーロッパで園芸種として広まったのも、シーボルトによるものです。また、学名にシーボルトの名前が入ったものも多くあります。

お馴染みな植物として、サクラソウ Primula sieboldiiやウスバサイシン Asiasarum sieboldiiがあります。



聖ピータース教会



風車博物館



その上からの街の眺め



この街にもはね橋がありました。

運河とはね橋は、オランダの町のどこでも見られる風景です。
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