さすらい人の独り言

山登り、日々の独り言。
「新潟からの山旅」別館
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さすらいの風景 死海

2014年04月18日 | 海外旅行
第4日目の夜は、死海のモーベンピック・リゾート&スパ・デッド・シーに宿泊しました。ワディ・ラム見学の後、夕暮れ時に到着の予定でしたが、窓ガラスが外れかかったバスの交換を行ったため、暗くなってからの到着になりました。まずは部屋に入る前に、レストランで夕食を食べました。

部屋に落ち着いた後、館内の散策に出かけました。

テラスから見ると、街灯りが見えていました。手前は死海で、街灯りは対岸のイスラエルのものになります。



ヨルダンとイスラエルは死海を挟んで隣り合っています。



泊まった部屋は本館の建物でしたが、庭にはコテージタイプの部屋が並んでいました。



アラブ的な造りです。



夜の散歩には、良いムードです。人の姿がほとんどありませんが、国境に隣接しているためかホテルの敷地は柵で囲まれており、安全は確保されています。



プールに出ました。死海へはプールの脇を抜けて坂を下っていくことになりますが、道は閉鎖されていました。イスラエル側の灯りも見えていました。



部屋はリゾ-トホテルということできれいでした。冷蔵庫に入っているソフトドリンクは無料でしたが、寒い時期であったので、風呂上りにジュースを一本飲んだきりでした。



夜が明けて窓の外に見えたのは、荒れ地でした。死海側だったら良かったのですが、料金が安い部屋が手配されていたのかもしれません。



テラスに出ると、死海の眺めが広がりました。対岸はイスラエルです。



死海の奥には丘陵地が広がっているように見えますが、死海がマイナス標高にあるため、奥の丘陵地が通常の標高の平地になります。



昨晩街灯りが見えていたのは、この集落だったようです。



朝食後に雨が降りましたがじきに止んでくれたので、皆でまとまって死海での浮遊体験に出かけました。

プールサイドでバスタオルを受け取って死海に向かいました。



坂を下っていくと、死海の眺めが広がりました。



イスラエル側は青い湖面が広がっているのに対し、昨晩の雨のためにヨルダン側は茶色に濁っていました。



隣りのホテルの宿泊客が死海に入っていました。



死海は、海抜マイナス420mで、地球上で最も低い場所になります。平均水深は145mで、最大深度は433mあります。

ヨルダン川が水源になっていますが流れ出る川は無く、蒸発によって高い塩分濃度が生まれています。海水の塩分濃度が約3%であるのに対し、死海の湖水は約30%の濃度になっており、人が沈まない浮力が生じます。



波があるため、スタッフが遊泳禁止と言いましたが、波打ち際での浮遊体験だけということで許可を得ました。気温は低かったですが、この機会を逃すわけにはいかにということで頑張ることにしました。

イスラエル側は砂地のようですが、ヨルダン側は石が転がっているため、サンダルを履いて水中に進みます。確かに体は浮きやすかったです。ただ、波が強くて体が揺れて、立ち上がる時には苦労しました。水が目に入ると大ごとになるというので、顔に水が掛からないように注意したのは良かったのですが、死海の水を舐めてみるのをうっかり忘れてしまいました。



波打ち際の石を見ると、塩の結晶ができていました。



他所では見られない風景です。



湖畔には、死海の泥を入れた壺が置かれていました。



エステのためには、顔や手、体に塗ってから完全に乾かすとのことです。日差しが弱いため乾かすのに時間がかかりそうなため、皆、手だけを行っていました。エステには興味がないので、他の人の手を撮影させてもらいました。



プールに戻ってから体の塩抜きを行うため、ひと泳ぎしました。岩山への登山やら水泳やらで、体力を使う旅行になりました。



朝方の雨のためか、死海やプールで泳いでいる人もほとんどいませんでした。



アラブ風の通りを眺めながら部屋に戻ってシャワーを浴びました。死海での浮遊体験が売り物のリゾートホテルのため、Tシャツに海パン、サンダル履きの姿でもホテル内を歩き回るのは問題ありませんでした。



死海での滞在は午前中だけでしたが、部屋でひと休みしていると再び雨が降り出して、奇跡的なタイミングで死海の浮遊体験ができたと驚くことになりました。
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