Go straight till the end!!

世界一周の旅の思い出を綴っています。
ブログタイトルは、出発前に旅日記の表紙に書いた言葉です。

おまけ(その36) enduring spirit

2013-03-21 23:55:55 | おまけ
(222)サンフランシスコ(アメリカ)(前編)のおまけ記事



 San Francisco (サンフランシスコ)で購入した一冊の本について紹介したい。
 書籍のタイトルは、『 enduring spirit 』( Phil Borges 著)、当時33ドルで購入した。

※ enduring …[形容詞]永続する、持続する、耐久性のある、不朽の、息の長い、辛抱強い、我慢強い

 この旅において、大きな本やハードカバーの本は荷物の重量が増える為、なるべく買わないようにしていた。
 所持金が少ないにも関わらず、この本を購入したのは、この機会を逃すと手に入れるのが大変だと思ったからだ(当時はアマゾン等のネットショッピングも一般的では無かった)。
 もちろん、旅が終わるという点も理由として挙げられる。重いバックパックを背負う日課からも解放されるからだ。
 しかし一番の理由は、この本に登場する人物達の視線に射抜かれたことだと思う。



 この本に登場する人物達は、アフリカの部族民アメリカ先住民チベット人等、どちらかというと発展途上の地に住む人々だ。
 貨幣経済的な視点から言えば、貧しく慎ましい生活を営む彼らだが、そのに宿る力は我々よりはるかに強い。それはきっと彼らの強いを表しているのだろう。

 彼らの様々な表情(笑い、悲しみ、誇り…)が映し出されているが、たとえ小さな子供であったとしても、その視線によって本来見ている側の自分が、逆に見られているような感覚に陥(おちい)る。しかも彼らが見ているのは、私自身の魂だ。
 背後まで見透かされているような奇妙な感覚と共に、彼らにこう言われているような気がする。

 「お前は、全身全霊をかけて今この瞬間を生きているか」

 上記の言葉は、私が感じたことを100%正確に伝えきれていない。どちらかと言うと、

 「お前はそれ(今の現状)でいいのか」

 という感じだろうか。

 彼らよりはるかに物質的に恵まれ、楽な方に流されながら生きていて、(おのれ)を高める努力をしているのか?
 この本を読み返す度に、同じことを感じる。



 余談になるが、昔聞いた手相の話を思い出したので書き記しておきたい。

 農業等の身体を使う仕事をしている人は、毎日相当の力を使う。
 手を使って物を掴(つか)んだり運んだりすることにより、手の皺(しわ)が深くなる。
 皺の深い手は、立派な人生を送った手の証だそうだ。



※『 enduring spirit 』の著者、Phil Borges 氏のHPはこちら


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