※(222)サンフランシスコ(アメリカ)(前編)のおまけ記事
San Francisco (サンフランシスコ)で購入した一冊の本について紹介したい。
書籍のタイトルは、『 enduring spirit 』( Phil Borges 著)、当時33ドルで購入した。
※ enduring …[形容詞]永続する、持続する、耐久性のある、不朽の、息の長い、辛抱強い、我慢強い
この旅において、大きな本やハードカバーの本は荷物の重量が増える為、なるべく買わないようにしていた。
所持金が少ないにも関わらず、この本を購入したのは、この機会を逃すと手に入れるのが大変だと思ったからだ(当時はアマゾン等のネットショッピングも一般的では無かった)。
もちろん、旅が終わるという点も理由として挙げられる。重いバックパックを背負う日課からも解放されるからだ。
しかし一番の理由は、この本に登場する人物達の視線に射抜かれたことだと思う。
この本に登場する人物達は、アフリカの部族民やアメリカ先住民、チベット人等、どちらかというと発展途上の地に住む人々だ。
貨幣経済的な視点から言えば、貧しく慎ましい生活を営む彼らだが、その瞳に宿る力は我々よりはるかに強い。それはきっと彼らの強い魂を表しているのだろう。
彼らの様々な表情(笑い、悲しみ、誇り…)が映し出されているが、たとえ小さな子供であったとしても、その視線によって本来見ている側の自分が、逆に見られているような感覚に陥(おちい)る。しかも彼らが見ているのは、私自身の魂だ。
背後まで見透かされているような奇妙な感覚と共に、彼らにこう言われているような気がする。
「お前は、全身全霊をかけて今この瞬間を生きているか」
上記の言葉は、私が感じたことを100%正確に伝えきれていない。どちらかと言うと、
「お前はそれ(今の現状)でいいのか」
という感じだろうか。
彼らよりはるかに物質的に恵まれ、楽な方に流されながら生きていて、己(おのれ)を高める努力をしているのか?
この本を読み返す度に、同じことを感じる。
余談になるが、昔聞いた手相の話を思い出したので書き記しておきたい。
農業等の身体を使う仕事をしている人は、毎日相当の力を使う。
手を使って物を掴(つか)んだり運んだりすることにより、手の皺(しわ)が深くなる。
皺の深い手は、立派な人生を送った手の証だそうだ。
※『 enduring spirit 』の著者、Phil Borges 氏のHPはこちら
San Francisco (サンフランシスコ)で購入した一冊の本について紹介したい。
書籍のタイトルは、『 enduring spirit 』( Phil Borges 著)、当時33ドルで購入した。
※ enduring …[形容詞]永続する、持続する、耐久性のある、不朽の、息の長い、辛抱強い、我慢強い
この旅において、大きな本やハードカバーの本は荷物の重量が増える為、なるべく買わないようにしていた。
所持金が少ないにも関わらず、この本を購入したのは、この機会を逃すと手に入れるのが大変だと思ったからだ(当時はアマゾン等のネットショッピングも一般的では無かった)。
もちろん、旅が終わるという点も理由として挙げられる。重いバックパックを背負う日課からも解放されるからだ。
しかし一番の理由は、この本に登場する人物達の視線に射抜かれたことだと思う。
この本に登場する人物達は、アフリカの部族民やアメリカ先住民、チベット人等、どちらかというと発展途上の地に住む人々だ。
貨幣経済的な視点から言えば、貧しく慎ましい生活を営む彼らだが、その瞳に宿る力は我々よりはるかに強い。それはきっと彼らの強い魂を表しているのだろう。
彼らの様々な表情(笑い、悲しみ、誇り…)が映し出されているが、たとえ小さな子供であったとしても、その視線によって本来見ている側の自分が、逆に見られているような感覚に陥(おちい)る。しかも彼らが見ているのは、私自身の魂だ。
背後まで見透かされているような奇妙な感覚と共に、彼らにこう言われているような気がする。
「お前は、全身全霊をかけて今この瞬間を生きているか」
上記の言葉は、私が感じたことを100%正確に伝えきれていない。どちらかと言うと、
「お前はそれ(今の現状)でいいのか」
という感じだろうか。
彼らよりはるかに物質的に恵まれ、楽な方に流されながら生きていて、己(おのれ)を高める努力をしているのか?
この本を読み返す度に、同じことを感じる。
余談になるが、昔聞いた手相の話を思い出したので書き記しておきたい。
農業等の身体を使う仕事をしている人は、毎日相当の力を使う。
手を使って物を掴(つか)んだり運んだりすることにより、手の皺(しわ)が深くなる。
皺の深い手は、立派な人生を送った手の証だそうだ。
※『 enduring spirit 』の著者、Phil Borges 氏のHPはこちら