Go straight till the end!!

世界一周の旅の思い出を綴っています。
ブログタイトルは、出発前に旅日記の表紙に書いた言葉です。

(40)デリー(インド)

2009-07-22 22:52:49 | インド
 Amritsar (アムリトサル)から夜行列車で10時間かかり、Delhi (デリー)の街に着いた。
 約2年振りのデリーだ。

 デリーに1週間滞在したが、この時はほとんど観光せず、事務的な用事を済ませる以外、もっぱら休養に努めた。

 到着してすぐにニューデリーのメインバザールにある Golden Cafe というレストランに向かった。
 店員に2年振りだと言うと、お前のことを覚えていると言う。調子いい奴だ。

 さっそくお腹にやさしいパスタを注文した。しかし料理が出て来たのは1時間近く待たされてから。
 いつものことだが、定番料理以外を注文すると、材料を買いに行くことから始めるので随分と待たされる

 その他にも贅沢をしてコンノート・プレイスにあるマクドナルドに食べに行ったりした。
 日本と変わらない値段設定なので、外国人以外はお金に余裕のあるインド人しか食べに来ない。
 それでも結構賑わっていたのを覚えている(現在ではもっとポピュラーになっていると思う)。



 デリーに来た一番の目的は、イランビザを取得することだった。

 まず日本大使館に向かいレターを発行してもらう。

 (余談になるが、日本大使館にある日本情報センター(図書館)では、多くのインド人が日本語の勉強をしていた。どこの国の日本大使館でもよく見かけた光景だが、その必死な姿は生きる姿勢そのものだ。)

 日本大使館のレターを持ってイラン大使館に赴き、ようやくトランジットビザ(1週間有効)の申請が可能になる(4日後発行)(現在の状況は不明)。



 他にも日本へ荷物を送ったり、喀什(カシュガル)で購入したウォークマンを売り払って新しいものを購入したりした(この後旅先でその国のミュージックテープを購入するようになった)。



 11月のデリーは思った以上に寒かった。

 そんな中お祭りがあったのを覚えている。確か Diwali (ディーワーリー)というヒンドゥー教の新年を祝うお祭りだ。
 10月末から11月初めのインド歴の第七番目の月の初めの日(新月と重なる)に行われ、女神ラクシュミを祝う【光のフェスティバル】と呼ばれる。

 この日は朝から爆竹の音が響いていたのを覚えている。



 余談になるが、ここで同じような服装をした日本人旅行者を何人か見かけた。
 白いTシャツGパン、そして茶色い皮のコート

 当時、沢木耕太郎氏の『深夜特急』(新潮文庫)が大沢たかおさん主演でTVドラマ化されていた(『劇的紀行 深夜特急』)。その影響ではないかと思う。

※『劇的紀行 深夜特急』のおまけ記事はこちら

 30年近い月日が過ぎてもなお、人を旅へと誘(いざな)う魅力がこの本にはあるのだろう。
 ドラマ化されたことで、よりリアルに旅を夢見ることができるようになった。
 そして夢見るだけではなく、実際に旅に出てしまう旅人もいる。



 自分も多くの人達から旅の種をもらった。
 その種が大きく成長したからこそ旅に出たのだと思う。

※地図はこちら