Go straight till the end!!

世界一周の旅の思い出を綴っています。
ブログタイトルは、出発前に旅日記の表紙に書いた言葉です。

(37)ラーワルピンディー(パキスタン)

2009-07-02 21:49:46 | パキスタン
 Gilgit (ギルギット)を15時に発車したバスは、15時間かかって翌朝6時に Rawalpindi (ラーワルピンディーに着いた。
 NATCO というバス会社の夜行バスの旅は、想像していたよりも快適で、よく眠ることが出来た。

 到着してすぐに向かった宿( Popular Inn )(現存するかは不明)には、Hunza (フンザ)やギルギットで出会った旅人達が多数宿泊しており、再会を喜んだ。
 ほとんどの旅人がガイドブック情報ノート(旅人が他の旅行者の為に書き記したもの)を見て行動しているので、滞在先は偏る傾向にある。現在は、インターネットのおかげでこの傾向がより顕著になっているだろう。



 到着して仮眠を取った後、Taxila (タキシラ)(世界遺産)に向かった。
 ここはラーワルピンディーから北西に約35kmのところにある(バスで約1時間)。

 紀元前326年、アレクサンダー大王が東征した際、ここには Takshasila (タクシャシラ)という国があったらしい。名前の意味は【切り出された石の都】だ。
 その後、5世紀にフン族の侵攻により国が滅ぶまで文化的に栄えたこの地は、ガンダーラ遺跡群の中でも重要とされている。



 情報をしっかり確認しなかったのがいけないのだが、タキシラの遺跡は点在しており、徒歩で見て回るのは厳しいと思う。
 午後に訪問した為、時間も無かったのでタキシラ博物館とその周りを散策しただけになってしまった。

 ラーワルピンディー行きの帰りのバスに乗り込むと、タキシラに行く際に乗ったバスと同じだった。車掌がまた会ったなと微笑んだ。



 翌日、首都 Islamabad (イスラマバード)へ行った(バスで40分)。
 先日クーデターがあったということだが、その話が嘘に思える程とても落ち着いた感じの街だった。
 しかし日本大使館に行き日本の新聞を見ると、確かにクーデターがあったらしい。
 街が平和だったのは、無血クーデターだったからだろうか。

※この軍事クーデター(無血クーデター)でシャリフ首相に代わり、ムシャラフ大統領が最高権力者となった(2008年8月辞任)。



 ラーワルピンディー行きの帰りのバスに乗り込むと、また昨日の車掌がいた。
 さすがにびっくりした様子だったが、飛び切りの笑顔を返してくれた。
 このバスは、ラーワルピンディー・イスラマバード・タキシラを循環しているのかもしれない。
 それにしても、縁のある人とはよく会うものだと思う。



 翌日、インドに入国するべく Lahore (ラホール)へと向かった。
 パキスタンではイランビザを取得できないので、インドで取るしかないのだ。
 世界を見渡しても、隣国同士というのは仲が悪いケースが多い。歴史的に利益の奪い合いがあったからなのだろう。

※地図はこちら