早朝7時のバスに乗り麗江(リージアン)を発った。
断崖絶壁のようなところをバスは進んで行く。落ちたら命はないと感じた。
窓の外を見ていても心臓に悪いので最後部の座席に横になった。他の乗客はほとんどいない。
標高が高いせいか肌寒かった(バスに空調はない)。それでもいつの間にか深い眠りについていた。
途中でバスが故障したせいもあり、バスを乗り換える寧蒗(ニンラン)の街に着いたのは16時過ぎだった。瀘沽湖( Lu Gu Hu )(ルーグーフー)行きのバスはすぐ出発するという(15元(当時のレートで約200円))。
しかし、食事(昼食)をしたかったので1本遅らすことにした。
次のバスは18時頃まで来なかった。ようやく来たので乗ろうとすると、運転手が20元を要求してきた。どうやら足元を見られたらしい。こちらが日本人であることと、これ以上遅くなると日が暮れるのを見越した上での要求だった。仕方ない、渋々従った。
わずか百円にも満たない金額の差であったが、非常に腹立たしく感じた。
2時間ほど進み、これから瀘沽湖に入るという手前にゲートがあった。
ここは料金所で昼にはお金を徴収する役人がいるらしい。さすがにこの時間には誰もいなかった。
しかし、ここでバスの運転手が「入場料33元払え」と言い出した。しかしここで払ったとしても運転手の懐に入るだけだろう。
先程のこともあり断ると、「嫌なら降りろ」と言う。頭にきたので、荷物を背負って降りることにした。
実際降りる姿勢を見せると、運転手はちょっと申し訳なさそうな顔をした。しかし、駆け引きも面倒だったので、バスから降りて歩き出した。
外は夕闇に包まれ暗かったが、30分ほど歩くと明るくなってきた。小さな集落(落水村(ルオシュイツン))だ。宿も見つかり一安心だ。
部屋に入るなりきちんとした食事も取らずに、横になってすぐに眠ってしまった。
しかし、夜中に大きな歌声で目を覚ました。時計は夜12時を過ぎているが、中国人団体客が大声で歌っている。どうやらカラオケ(【卡拉OK】)らしい。日本の発明品だ。ある意味自業自得だ。我慢するしかない。
日本語の歌もよく流れていて、ジュリアナの曲の甲高い声や、Jリーグのテーマソングの「オーレ オレ オレ・・・」という歌声などが中国の静かな湖に響き渡っていた。
それからしばらくしてやっと静かになり、眠りにつくことが出来た。次の日は昼まで寝てしまった。
目覚めて外に出ると、目の前に美しい湖があった。昨日は暗くて見えなかったが、評判通りの美しい湖だ。そして、昨晩の喧騒が嘘のように静かだった。これが、本来のこの湖の姿なのだろう。
瀘沽湖は、最深部93.5mと中国で2番目に深い湖であり、透明度も12mと高い(地元の人は湖の水を飲料水にしている)。また、雲南省で最も標高の高い湖だ(2690m)。
この湖の近郊にはモソ人(ナシ族系の少数民族、人口は1万人程)が住んでいる。
村の通りを歩いていると、動物の毛皮をはおった親父が歌を歌いながら歩いていた。のどかな光景だ。
散策をしていると、15時を過ぎてしまった。広い湖を一周するのに徒歩では厳しい。
向こう岸にある里格村(リーガーツン)は女人族の村らしいのだが、この時間では行くのも難しい。結局諦めることにした。
(写真は梅干に「参った」村の子供たち)
宿に戻ると、宿代が昨日の10元から20元に値上がった。ここも観光地ずれしている。僅かな金額であっても気分がいいものではないので、宿を移ることにした。
移った宿は良心的で良かったが、昨晩泊まった宿のカラオケはここにも響いてきた。
大理、麗江と観光客が多かったが、ここもやはり観光地なのだ。昔のように静かな土地ではないのだろう。
明日もカラオケを聞きたくはない。先に進もう。
そして翌日、濾沽湖のバス停で一人の印象的な旅人と出会うことになる。
※地図はこちら
断崖絶壁のようなところをバスは進んで行く。落ちたら命はないと感じた。
窓の外を見ていても心臓に悪いので最後部の座席に横になった。他の乗客はほとんどいない。
標高が高いせいか肌寒かった(バスに空調はない)。それでもいつの間にか深い眠りについていた。
途中でバスが故障したせいもあり、バスを乗り換える寧蒗(ニンラン)の街に着いたのは16時過ぎだった。瀘沽湖( Lu Gu Hu )(ルーグーフー)行きのバスはすぐ出発するという(15元(当時のレートで約200円))。
しかし、食事(昼食)をしたかったので1本遅らすことにした。
次のバスは18時頃まで来なかった。ようやく来たので乗ろうとすると、運転手が20元を要求してきた。どうやら足元を見られたらしい。こちらが日本人であることと、これ以上遅くなると日が暮れるのを見越した上での要求だった。仕方ない、渋々従った。
わずか百円にも満たない金額の差であったが、非常に腹立たしく感じた。
2時間ほど進み、これから瀘沽湖に入るという手前にゲートがあった。
ここは料金所で昼にはお金を徴収する役人がいるらしい。さすがにこの時間には誰もいなかった。
しかし、ここでバスの運転手が「入場料33元払え」と言い出した。しかしここで払ったとしても運転手の懐に入るだけだろう。
先程のこともあり断ると、「嫌なら降りろ」と言う。頭にきたので、荷物を背負って降りることにした。
実際降りる姿勢を見せると、運転手はちょっと申し訳なさそうな顔をした。しかし、駆け引きも面倒だったので、バスから降りて歩き出した。
外は夕闇に包まれ暗かったが、30分ほど歩くと明るくなってきた。小さな集落(落水村(ルオシュイツン))だ。宿も見つかり一安心だ。
部屋に入るなりきちんとした食事も取らずに、横になってすぐに眠ってしまった。
しかし、夜中に大きな歌声で目を覚ました。時計は夜12時を過ぎているが、中国人団体客が大声で歌っている。どうやらカラオケ(【卡拉OK】)らしい。日本の発明品だ。ある意味自業自得だ。我慢するしかない。
日本語の歌もよく流れていて、ジュリアナの曲の甲高い声や、Jリーグのテーマソングの「オーレ オレ オレ・・・」という歌声などが中国の静かな湖に響き渡っていた。
それからしばらくしてやっと静かになり、眠りにつくことが出来た。次の日は昼まで寝てしまった。
目覚めて外に出ると、目の前に美しい湖があった。昨日は暗くて見えなかったが、評判通りの美しい湖だ。そして、昨晩の喧騒が嘘のように静かだった。これが、本来のこの湖の姿なのだろう。
瀘沽湖は、最深部93.5mと中国で2番目に深い湖であり、透明度も12mと高い(地元の人は湖の水を飲料水にしている)。また、雲南省で最も標高の高い湖だ(2690m)。
この湖の近郊にはモソ人(ナシ族系の少数民族、人口は1万人程)が住んでいる。
村の通りを歩いていると、動物の毛皮をはおった親父が歌を歌いながら歩いていた。のどかな光景だ。
散策をしていると、15時を過ぎてしまった。広い湖を一周するのに徒歩では厳しい。
向こう岸にある里格村(リーガーツン)は女人族の村らしいのだが、この時間では行くのも難しい。結局諦めることにした。
(写真は梅干に「参った」村の子供たち)
宿に戻ると、宿代が昨日の10元から20元に値上がった。ここも観光地ずれしている。僅かな金額であっても気分がいいものではないので、宿を移ることにした。
移った宿は良心的で良かったが、昨晩泊まった宿のカラオケはここにも響いてきた。
大理、麗江と観光客が多かったが、ここもやはり観光地なのだ。昔のように静かな土地ではないのだろう。
明日もカラオケを聞きたくはない。先に進もう。
そして翌日、濾沽湖のバス停で一人の印象的な旅人と出会うことになる。
※地図はこちら