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■2024独立春季新人選抜展 (3月25~31日、上野)2024年春東京(7)

2024年04月09日 09時34分44秒 | 展覧会の紹介-団体公募展
(承前)

 東京都美術館では、北海道からも多くの人が出品している二つの展覧会を見ました。
 いずれも入場無料でした。
 まず、独立展の春季新人選抜展。画像が多いので、2本に分けて紹介します。

 入り口で2色刷りの出品目録がもらえました。
 
 会場はこんな様子です。
 手前は佐々木ゆかさん「persona -DOLL-」

 S60、F50の絵画がほとんどで、2段掛けです。
 200号が並ぶ秋の独立展に比べれば小ぶりであっさりめの感じを受けます。

 水準的にも玉石混淆というか、
「これ、全道展でも入選はしても入賞は難しいよなあ」
といった作品もいくらかまじっていたというのが正直なところです。
 新人展であり、展覧会のサブタイトルが「耀け原石」なので、むしろ荒削りなところが魅力なのでしょう。
 
 
 下は、石本久美子さん「花」。
 背景を白く飛ばした、モノクロームの人物画を、全道展にも毎年出している人です。
 激しい作品の多い独立美術の会場では、かえって目を引く画風といえるかもしれません。
 今回、選抜展奨励賞を受賞しました。

 上は谷掛幸恵さん「Gabriel」。
 
 下は池田宣弘さん「翳りの中で」。
 人類と文明の行く末を予言するような、黙示録的な画面をつくります。

 上は滝野智菜さん「現在地」。
 スマートフォンの地図アプリ画面を援用しています。
 若々しい感覚に、好感を持ちました。
 
 
 画像の作品サイズが不ぞろいで申しわけありません。
 上段中央はやまだ乃理子さん「泣き蝶」。
 苫小牧の方です。
 
 吉田周史さん「瓦礫にゆく花」。
 ミクストメディアというかコラージュというか、道内勢の中ではかなり派手さのある半立体作品。
 
 中川治さん「air」。
 この人はかなり以前から人物像ですが、モノクロームになったのは最近のような…。


2024年3月25日(月)~3月31日(日)午前9時30分〜午後5時30分(最終日~3時)=入場30分前まで
東京都美術館(台東区上野公園)



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