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「お茶とぎゃらりー 今日の月」が札幌にオープン。こけら落としは蔦井乃理子展

2015年06月05日 01時00分00秒 | 展覧会の紹介-工芸、クラフト
 2015年5月24日のギャラリー回りで初めて訪れた、南円山地区の「お茶とぎゃらりー 今日の月」。
 コーヒーや紅茶はなく、日本茶を楽しめるお店で、その一角にギャラリースペースがあります。

 こけら落としとして、5月19~24日、札幌を拠点に道外でも活躍するベテラン陶芸家の蔦井乃理子さんの個展が開かれました。




 蔦井さんは新作に取り組む時間がなかったため、旧作を中心に並べていました。
 銀彩のボウル、白い皿などです。
 さらに、自身のコレクションを運び入れて「お気に入りの空間」をつくっています。

 正面に見えるモノトーンの、前衛書のように見える作品は、カナダの作家のもの。
 左側には、岡部昌生さんの1970年代の真っ赤な作品が見えています。蔦井さんは、岡部さんが今のようなメジャーな作家になるずっと以前から、作品を購入していたそうで、一度作品の修繕に来た岡部さんもその話に感激していたとのことです。
 その左には、渡辺伊八郎さんの、幾何学的な抽象作品が掛かっていました。

 土の重なり具合がユニークなボウルが、茶道具の茶碗として購入されることになり、蔦井さんは喜んでいました。やはり、陶芸家にとって茶碗とは、とくべつな存在なのでしょう。

 カウンターの内側にも、蔦井さんの食器がいくつか並び、花を添えていました。
 カウンターの上にあるあかりは、ニーウンペツ・ガラス研究所の作だそうです。


 「今日の月」は、引き続き、足立唯さんの木工、勝野好則さんのガラス器などの企画展を行い、いずれは貸しギャラリーとして運営していきたいとのことでした。


 それにしても、コーヒーや紅茶がメニューになく、玉露や抹茶のセット(和菓子つき)で勝負するお店は、首都圏ではぽつぽつ出てきているようですが、札幌では珍しいですね。
 お店は明るく、ゆっくりと「和」の雰囲気にくつろぐにはいいかもしれません。
 ギャラリーミヤシタなどに近く、また、調べてみると、地下鉄や市電からも徒歩圏内なんですね。



札幌市中央区南6西22 レアリゼ南円山1階

http://kyotsuki.age.ac/



・ジェイアール北海道バス「53 啓明線」(JR札幌駅発と大通西4丁目発があります。いずれも啓明ターミナル行き)で「南6条西20丁目」降車、約120メートル、徒歩2分

・地下鉄東西線「円山公園駅」ターミナルでジェイアール北海道バス「循環円10」「循環円11」「円11」「円13」「桑11」に乗り継ぎ、「南6条西25丁目」で降車。約380メートル、徒歩5分

・地下鉄東西線「円山公園駅」から約970メートル、徒歩13分

・市電「西線6条」から約760メートル、徒歩10分


http://tsutainoriko.com/

蔦井乃理子 器展 (2014)
【告知】“ARTISTA” 蔦井乃理子×加藤宏子×SIRI SIRI 岡本菜穂 (2012)

自然の恵みをいただく食卓(2008年)
蔦井乃理子うつわ展 (2008年)
蔦井乃理子 Q...Question (2008年)

蔦井乃理子 土の鍋展(07年11月)

Noriko Tsutai clay work Q....Question (2004年)
蔦井乃理子陶展(2003年)


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