(日本語の文章はすぐ下から始まります)Toshihiko Shibuya Exhibition "GENERATION" series
:at the Manabe Garden in Obihiro, Hokkaido.
from September 1 to November 29, 2020
He pushes a lot of pins on withered trees or stum . . . 本文を読む
坂巻正美、鈴木涼子、露口啓二、藤木正則の4氏による展覧会。
タイトルが謎だという声がSNSで散見され、それには同意しますが、とりあえず、道内を代表する中堅作家の「現在」を取り上げた展示として、見てほしいと思います。
冒頭画像は、坂巻さんの展示。いちばん大通駅に近い側にあったために冒頭にしました。
このうち露口さん以外の3人は、2003年に芸術の森美術館が開いた「北の創造者たち展 虚実皮膜 . . . 本文を読む
(承前)
※ニシダさんの名前を訂正しました。大変失礼しました。おわびいたします。
札幌で3年前から毎年秋に行われているベニザクラパーク・アートアニュアル。
公園内を歩きながらアート鑑賞ができる得がたい経験でした。
これまで述べてきた3人のほかにも新旧の作品があり、探し当てるだけでちょっとした苦労でしたが、かんたんに紹介しておきましょう。
冒頭は今村育子さんの「反射する層」。
幼時 . . . 本文を読む
(承前)
札幌の上遠野敏かとおのさとしさんは、札幌市立大を退官して制作に打ち込んでいるようで、今回は大型インスタレーションを2点も発表しました。
園内にある開拓神社の前と、石段を昇った先の石碑の周囲に、竹ひごや紙で作ったのが「山乃神さまと八百万の神々が舞い降りる前庭」。
ステイトメントの一部を引用します。
金沢の兼六園を模したこの庭には巨石が配置されていて、巨石の依代を磐座(いわくら . . . 本文を読む
札幌市南郊の紅櫻公園で、ことし3回目となる「ベニザクラ・パーク・アート・アニュアル」が開かれています。
初日にオープニングイベントが行われ、ダンサーやミュージシャンらが出演したほか、アート関連で、今村育子、上遠野敏、川上りえ、進藤冬華、ニシダヒデミ、渡辺行夫の6氏が新作を発表。昨年の小林耕二郎、斉藤幹男、鈴木悠哉の3氏の作品も同時に展示されています。
全体を見て回るのに約1時間。
ちょっ . . . 本文を読む
力強いインスタレーションを道内外で精力的に発表してきた札幌の陶芸家の新たな展開です。
従来、量塊性に飛んだ、存在感のあるオブジェを床置きすることが多かったですが、今回は、細長い物体を6個、天井からつり下げています。 . . . 本文を読む
(承前)
植物の種子を使って大がかりなインスタレーションを手がける札幌の杉田光江さん。
今回用いているのは、ホリジウム、ガマの穂、タンポポの綿毛などです。
ただし、これまでとちょっと趣が異なるとすれば、前回のギャラリー門馬アネックスでの個展が、物量的に圧倒されるものだったのに対し、今回は
「水槽の中で浮遊する感じにしたかった」
とご本人が話す通り、軽やかな印象が前面に出ていることでしょう . . . 本文を読む
(承前)
昨年春、空知管内長沼町のアトリエから紋別に移ってきた彫刻家、野村裕之さん。
転居して間もない昨年秋紋別市立博物館で開かれた個展「特別展アートとの対話「記憶について」」に野村さんは新作「未来の記憶 想像の流氷」を出品しました。
「想像」と題しているのは、1年前の時点で野村さんはまだ流氷を見たことがなかったのです。
おなじ北海道内とはいえ、札幌近郊に住んでいると、オホーツク地方は . . . 本文を読む
(承前)
井越有紀さんは、札幌国際芸術祭2020 の出品作家に選ばれた札幌の作家。同芸術祭は中止になってしまいましたが。
高橋幾郎さんは、アンダーグラウンド・ミュージックシーンで重要なドラマーで、さまざまなミュージシャンと共演し、2017年の同芸術祭でもすさまじい演奏をしていました。どうして札幌に住んでいるのか、筆者はわかりません。
異色の組み合わせといえばいえますが、会場は統一感がありま . . . 本文を読む
吉田茂さんは、今回の個展の会場となっているギャラリー・レタラのオーナーにして現代アートの作家であり、筆者は、札幌の現代美術シーンのレジェンド的存在のひとりだと、勝手に認定しています。
1990年代、札幌の丸井今井百貨店が元気だったころ、現代アートを扱う「ギャラリークレオ」が店内にあってそこを仕切っていたのが吉田さんだとうかがっています。
当時の丸井今井は、小樽の旧拓銀を改装してペテルブルク美 . . . 本文を読む
大型の映像インスタレーションで知られるアーティスト・端聡(はた・さとし)が、CAI02では5年ぶりとなる個展を開催する。
端が昨今興味を持つ新旧の聖書、古事記、古神道、真言密教などからヒントやインスピレーションを得た平面作品10点を発表予定。
と「ウェブ版美術手帖」にはあった。
筆者がギャラリーを見始めた頃の端さんは、若手の平面作家を顕彰する「VOCA(ヴォーカ)」展で入賞を果たした直後で、 . . . 本文を読む
(承前)
公式サイトよりコピー&ペースト。
世界中の各種植物は生存可能な環境のもとでしか生息できません。
その地に自生する植物は、その環境・その「場」を表します。
ジリジリと昇ってくる日の出を見ていると、踏みしめている大地が自転する地球の動きを体感できます。
同時に地球の裏側では日の入を迎えています。その地にふりそそぐ光は、その場所の「時間」を表しています。
私の作品は、そ . . . 本文を読む
(承前)
題が添えられていない、100号はありそうな大作の絵画を、15分以上見ていたと思う。
武田さんの絵にはおよそ何でもある。
直線も曲線も、ドット模様も縞模様も、面も色斑もある。
にもかかわらず、フィギュラティブな(具象的な)要素といえば、しゃれこうべが描かれているだけである。つまり、意味のあるものは、ほとんど何もない。
だが一度見始めると、なかなか止まらない。このレイヤー(層) . . . 本文を読む
(承前)
苫小牧の旅で2度にわたって書いてきた、札幌の坂東史樹さんのインスタレーション。
札幌駅構内のアートボックスにも展示されている。寡作の坂東さんにしては、同時期に複数の展示がされるのはめずらしい。
札幌のマチを南東側から鳥瞰した模型。
中に小さな電球が仕込んである。
空はオレンジ。夕方のようだ。
実際の札幌をそっくり写した、というよりは、どこか心象風景的に感じられる。
. . . 本文を読む
(承前)
苫小牧市美術博物館では、前項で紹介した坂東史樹さんの「中庭展示」だけでなく、坂東さんの旧作(同館の所蔵)と、いずれも札幌在住の映像作家である大島慶太郎さんと佐竹真紀さんの映像作品、さらに北大総合博物館が所蔵する映像資料による特集展示も行われていました。
筆者はこの展示自体、ぜんぜん知らなかったのですが、佐竹真紀ファン?としてはうれしい驚きでした。
同館のウェブサイト( http . . . 本文を読む