五里霧中

★ マンガなどの感想 ★

◆ まんがホーム 感想

2017年11月10日 | ◆4コマ誌① まんがホーム

2017年12月号

 

 表紙は、芸術の秋、らいかさん!
 いかにもな恰好がエセ芸術家っぽくて面白い。
 他、あけみママさん、月英さん、蘭丸くんも秋模様?

 

 

 今月の「憑かれてないで賞」は、『月乃さんは憑かれてる』より、月乃さん!

 

 ユウくんと2人きりでデート・・・もとい、お買い物。

 ということで、気合を入れているためか、珍しく憑かれてない状態に。
 まあ、最初は気合の入れ過ぎで、応援団の霊に取り憑かれているかと
 誤解されていて、笑いましたけど(^^;

 そんなこんなで、2人のお出かけが楽しい今回でしたが、
 幽子さんも見守る中、浮かれたり沈んだり忙しい月乃さん。

 けれど、ユウくんも何だかんだで優しかったりして、よかったですね。
 「これからも頼りにしろよな」なんて笑顔で言ってくれるなんて・・・

 それにしても、今回で連続ゲスト終了とのこと。
 色んな例に取り憑かれる様子が面白おかしいので、つづきに期待したい所です!

 

 

【今月のピックアップ!】

●孔明のヨメ。 (杜康潤 先生)

  

 はたらく月英&孔明さん・・・

 新野にて、元直さんと再会したことで、農業問題の処理を任された月英&孔明さん。
 元直さんが数か月は頭を抱えていた問題を、あっさり解決のめどを立てしまうあたり、
 直に農業問題に触れている者とそうでない者の違いを、感じてしまいますね。

 さらに、月英さんも孔明さんも、とびきり優秀とくれば文句なしでしょうから。
 なもので元直さんも、士元さんが2人を役人に引き抜きたがった気持ちを、
 実感できていて面白かった!

 しかし、そんな所へ、曹操軍が襲来してきたため、のんびりムードも大騒ぎ。
 兵士の数も食料も心もとない状況で、当然、劉備さんのもとへ蔡家一派が
 援軍を送るとも思えず、絶体絶命。

 それでも、敵を引き上げさせられすればよいと劉備さんは考えており、
 そのために元直さんが何やら考えているようですが、はたして・・・

 
 なんて感じの内容だったわけですけども、色々と興味深い話がありましたね。
 まず、劉備さんが劉表さんから任されている新野という土地は、曹操に対する
 前線基地という点。

 「何かあったら真っ先に餌食になる場所」と言ってましたが、裏を返せば
 最前線の守りを任せられているわけで、それだけ劉備さんの軍事の才に
 信頼がおかれているということでもあります。

 しかし、敵将・曹仁は劉備に対して「戦下手」というイメージを持っている。
 これ、かなり上手い組み立て方したな~と感じます。

 一般的にも、劉備は戦下手のイメージがありますけど、実際はそんなことありません。
 この時代、どちらかといえば軍人としては上位に入るほど優秀な人物です。
 けっこう勝ち戦をこなしていますからね。

 それでも「戦下手」とされるのは、曹操には勝てていないからだと思われます。
 曹操は間違いなく破格の軍人で、この時代でもトップクラスの人物。
 彼との戦いでは、劉備さんも後塵を拝してばかりなのですよね。

 そして、曹仁という人物も、曹操配下の将の中では、かなり優秀な武将です。
 いつも曹操に負けている劉備を「戦下手」と考えるのも納得ですし、
 さらに、ある戦いで曹仁も、劉備に勝っていることが大きい。

 ここから、曹仁が劉備を「戦下手」と見ていることにも説得力が生まれますし、
 何より一般的な劉備のイメージに近づけることが出来ていますね。

 
 そんなことに感服した今回ですけど、これって「博望坡の戦い」になるのかな?
 史実的には夏侯惇が大将となって攻めてくるのですが、『三国志演義』では
 曹仁が大将になっていた記憶(違うかも)。

 元直さんは、劉備さんの「戦下手」の評判を利用する策を思いついたようですし、
 月英&孔明さんは逃げずに事態を見守っていて、はたしてどうなるのか?

 結果は知っているものの、その後訪れる運命も存じ上げているので、
 そこまで描くのかどうなのか・・・ 気になりつつ、今後も楽しみです!

 

 

●うちの秘書さま (ミナモ 先生)

  

 謎の庭師を追って・・・

 今回、紅葉狩りに行きたがるはじめくんでしたが、面倒くさがりの七瀬さんは
 屋敷の庭ですませようとしていて笑!

 そのため、不満たらたらで庭を見て回るはじめくん。
 はじめは乗り気でなかったものの、そこにある動物の形に刈られた植木を眺めて、
 けっこう楽しんでいたのは、よかったですね。

 それらの植木は、専属庭師の作品とのことでしたが、庭師さんは若い女性らしく、
 はじめくんが興味津々・・・

 なんてお話でしたけど、恥ずかしがり屋の庭師さんは姿を見せず、
 はじめくんと七瀬さんで、庭を捜し回る様子が面白かった!
 庭師さん、落ち葉で“作品”を作って、2人と遊んでいる風でしたし(^^;

 結局、見つけることが叶わなかったわけですが、それでも最後に、
 アップルパイが功を奏していたのは、可笑しかったですね。
 本能には逆らえないか。

 などなど、謎の庭師さんを追う内容が愉快だった今回。
 これからも登場してくれますかね? なんて期待しつつ、今後も楽しみです!

 

 

【その他】

●らいか・デイズ (むんこ 先生)

 コミックス24巻は、12月発売! そんな今回、縦割り活動。
 
らいかさんの発案で、形態模写の「芸」をして、それを他人に当ててもらうことに。
 最初、恥をかくからと乗り気でなかった子も、皆で楽しそうにしているのを見るうち、
 参加したがっていたのが可愛かった・・・彼女の「芸」は昭和コントでしたけど(^^;
 らいかさんの「こあくま」は竹田くんに不評でしたが、素が一番ということですね!
 

●江戸の蔦屋さん (桐丸ゆい 先生) 

 ふたたびゲスト登場! 今回は、春画をめぐるお話。
 
表向き販売は禁止されていたため、ひそかに取引されていたというあたり、
 時代を感じさせると同時に、いつの時代も男ってやつぁ~と思わされますね(^^;
 そんな中、歌麿さんに春画を描いてもらうかどうか悩む蔦屋さんでしたけど、
 美人画の練習にしてしまう歌麿さんがさすがでしたし、人外モノは愉快でありました!

 

●男女の魔法少女は成立しますか? (鳴海はこ 先生)

 葵さんが魔法少女に変身!?
 突如、街に現れた怪人を倒すべく、魔法少女アオイになって戦います・・・?
 一体何が起こっているのか、ウサマルなるマスコットキャラと一緒に立ち向かう
 葵さんでしたけど、ピンチに陥ってしまい絶体絶命・・・と思いきや、そこに
 援軍が駆け付ける展開が熱かった! うん、でも、まあ、オチはわかってた(ォィ

 

●ねーちゃんはぼくが守るっ (いちかわ壱 先生) 

 ついに、姉に再会することになった晴一くんでしたが・・・
 10年以上会っていないので緊張しまくり、真矢さんに笑われていて、なごみます。
 真矢さんに「変わってないよ」と言われて、「もっと複雑なもん」じゃないかと
 考えていたものの、実際に会うと拍子抜けした雰囲気だったのは、よかったですね。
 けれど、退院後の話は気になります。 そして次号、最終回!?

 

●おかあさんがいっしょ! (木村和昭 先生)

 今回も、いつも通りなお義母さんとみい子さんさん。
 【お買い物】に行ったはずのみい子さんに電話するも、まだ玄関にいたり、
 ダンナさんが【秘密】で買っていたタマのさば缶が高価だと2人で責めたり、
 【お昼ごはん】に「雑なパスタ」をつくるみい子さんが可笑しかったり、
 【楽しい我が家】へ帰って来るみい子さんの理由にしっとりするも愉快だったり、
 色々と楽しかったです!

 

 

【新人4コマまんが展 今月の一本!】

・ネガな彼女とポジな彼 (狼家 先生)

 

 タイトル通りな2人のお話。

 【主な登場人物】
 ・和泉   : やたらとネガティブな生徒会長。
 ・宇山玲子 : メガネの副会長。 会長のお世話役になってる。
 ・???  : 会長に憧れる男子。 やたらとポジティブ。

 朝から、生徒会長に向いてないと嘆く和泉さん。
 その悩みを聞いてあげる宇山さんでしたが、朝礼でかんだだの注目されただの、
 どうでもいい話すぎてあきれています(^^;

 そんなネガティブ生徒会長さんのお話ですが、ネガティブな割に、
 かなり優秀な人で、仕事はてきぱき片づけてしまうから、そのギャップが面白い。

 また、会長に憧れるポジティブ男子の前向きっぷりも楽しくて、その対比が
 面白味になっていそうですね。 もちろん、つづきに期待したい!

 


最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。