五里霧中

★ マンガなどの感想 ★

◆ ヤングキングアワーズ 感想

2017年11月08日 | ◆[不定期] ヤングキング・アワーズ

2017年12月号

 

 今月の『蒼き鋼のアルペジオ』感想はこちら
 今月の『僕らはみんな河合荘』感想はこちら
 今月の『ナポレオン -覇道進撃-』感想はこちら
 今月の『ドリフターズ』感想はこちら

 表紙は、OVA情報も載っている『ドリフターズ』より、島津豊久!
 「命捨てがまる」気迫を感じさせる堂々たる立ち姿。
 その視線の先には何があるのか・・・
 
 

 

 『ますらお 秘本義経記』 (北崎拓 先生)

 荒波の中、屋島へ向かう義経率いる源氏軍ですが・・・

 さすがの畠山殿も、嵐におののき、揺れに参っている様子ですが、
 義経は「オレも怖いさ!」と言いながら笑顔な所が、清々しくも恐ろしい。
 嵐の中、義経の立つ姿に魅せられる畠山殿は、命の昂りを感じていて興味深かった。

 しかし、同時に義経の“狂気”を間近で目撃することで、勝機を取り戻し、
 なぜ自分がこんな大博打に賭けようと思ったのか、と考えていたのも面白かった。
 正反対ながらも、どちらも畠山殿が感じた義経の真実なのでしょうね。
 そして、四国へ辿り着く義経一行を待ち受けていたのは・・・? これは気になります。

 

 『鬼を飼う』 (吉川景都 先生)

 今回、鷹名くんが大田原という屋敷にいる奇獣を見に来ますが・・・

 そこには、奇獣などいないと言う老婦人のトヨさんと、さらにカガチと呼ばれる
 小間使いのような人物がいましたが、どう見てもカガチさんが奇獣っぽくて笑!
 なぜ、奇獣がこの家にいるのか、気になる所ではありましたが・・・

 トヨさんが語るヘビとガマの話から、「オンシ」と呼ばれる恩返しの奇獣の存在が
 浮かび上がり、そこから話が意外な方向へ流れてゆきつつ、何とも哀しい結末を
 迎えていたのが切なかったですね・・・ 幻は救いとなり、安らぎが訪れる、か。

 

 『アラサークエスト』 (天野シロ 先生)

 今回、ホクトさんの婚約者が登場!

 アンチエイジングの手がかりを探しにペンバレーへ向かった道中、
 サービスエリアに寄った所、ペディグリーチャムという獣人と出会いますが、
 そこでホクトさんが婚約者だと述べたから驚き・・・!

 なんて話でしたけど、本当の婚約者が実は8歳の少年シメジくんで、
 ホクトさんにとっては弟みたいなものだと言っているものの、シメジくんの方は
 背伸びしようとしていて、かなり本気に見えたのが微笑ましかったですね。
 でも、ペディグリーチャムさんは大変そうだ(´▽`;)

 

 『聖骸の魔女』 (田中ほさな 先生)

 シービッカと一緒にいる所を、人質に取られていると誤解された二コラくん。

 しかし、エゼルさんたちに首なし魔女が襲い掛かって来たのを、シービッカが
 討ち果たしたことで、ようやくエゼルさんたち3人が彼女を思い出していたのは笑!
 そして、和気あいあいとした空気になるものの・・・

 二コラくんがシービッカの“背”になったと誤解した3人の怒りは恐ろしい(^^;
 ミュリッタさんのお仕置きとかヤバすぎでしたが、誤解がとけて3人土下座は愉快。
 けれど、その後の「復讐」に関する話は、二コラの内心の問題も絡みながら、
 興味深いものでしたね。 そして彼の内心に気付いていたのが、エゼルさんというのも。

 

 『ざせつ男とまんが少女』 (石田敦子 先生)

 「挫折ってかんたんだね」

 深田さんの同人誌づくりに興味津々なあかりさんですが、自分が描くのには
 苦労している様子で、生みの苦しみ以前に、創作を始める難しさを感じさせます。
 結果、恥をしのんで先生に相談に行くも、「描かなきゃ挫折もない」なんて冷淡。

 でも、あかりさんは「描いて傷つきたい」と、何かを残したいと述べていて、
 その決意を聞いた先生が「恥ずかしいもん残して大人になれ」と、「描けっ今」と
 突き落すように発破をかけていたのが面白かった! そして、挫折したあかりさんが、
 これからどうするのかは不安でありつつも、楽しみです!

 

 『二本松兄妹と木造渓谷の冒険』 (水上悟志 先生)

 零堂 vs 二本松兄妹!

 勝負は白熱するも、やはり実力差があるようで、零堂くんが優勢になっています。
 しかし、そこでねりねさんがある行動に出て、形勢逆転へ・・・?
 零堂くんが巨乳系にトラウマがあるという話には笑いましたが、少し気の毒かも(^^;

 さらに、貧乏神に取り憑いた零堂くんの祖父が脅威となりつつ、吉祥天様も参戦。
 凄まじい戦いが繰り広げられつつ、佳境へ向けて加速していく様子に盛り上がります。
 それにしても、零堂家の人々は何かしらトラウマを植え付けられる運命なのですかね?
 そして、貧乏神の脅威の前に、拝み屋の本領発揮となるのか!?
 次号、最終回とのことで、残念ながらも楽しみです!

 

  

【今月のピックアップ!】
●MUJIN (岡田屋鉄蔵 先生)

 

 実戦で命のやり取り・・・

 芝居見物後、何者かに命を狙われていると忠告を受けた八郎さん。
 すぐさま、その場を離れたものの、数人の刺客が迫って来て・・・

 と、手に汗握る展開となった今回。
 お夕さん諸共、八郎さんを斬ろうとする刺客たちは、芝居町で女と共に、
 錬武館の跡継ぎが死体で見つかるという醜聞を作ろうとしている様子。

 幕府の面目を丸つぶれにすることが目的のようで、つまり攘夷浪士の襲撃と
 察した八郎さん、刀を抜いて臨戦態勢に入ります。

 そして、実際に刀を合わせると「斬り合いの重さ」を感じつつ、
 同時に「死」を意識して、どう戦うか考えてしまっているのが、
 実戦に不慣れな“初心”さを見せつけていますね。

 案の定、1人に動きを封じられた八郎さんに、別の1人が襲い掛かる状況。
 これはさすがの八郎さんも対処しきれないか・・・!?
 なんて緊迫した戦いに、引き込まれましたね。

 そこへ、思わぬ援護がやって来て、相手にスキができた所をすかさず反撃。
 躊躇なく突き、斬り、突く八郎さん、鬼気迫っていました。

 そんな実戦が描かれたお話でしたけど、思わぬ助っ人が意外な人物で、
 前回、ミスリードされてしまったことで、してやられた感がありましたよ。

 しかし、なぜ彼が助っ人となってくれたのか?
 謎が深まりつつも・・・ 今後も楽しみです!

 

 
●おばけ道 (漫画:小野寺浩二 先生/総合P:石黒正数 先生)

 

 魔都・京都編、前編!

 ということで、六道珍皇寺へやって来た石黒Pと小野寺先生。
 十萬億土の冥土にまで届くという「迎の鐘」を鳴らして、意気揚々です。

 いわくつきスポットの多い古の都であれば、おばけが視れるのでは!?
 という期待を抱いて、2泊3日で写真を撮りまくる企画とのことで、
 宮原るり先生や、販売部の安達亜未さんと共に、京都を行きます。

 まあ、宮原先生と安達さんは、京都観光を楽しむだけのようですが、
 石黒P&小野寺先生は、秘かにおばけスポットを堪能している所が面白い。
 宮原先生方は、おばけスポットと気づいてないし(^^;

 まあ結果、不思議な写真を撮れたことは収穫(?)ぽかったものの、
 とくに怖がることもなく終わっていたのは、結局の所、恐怖を感じるか否かは
 事前情報の差でしかないのでは? と考えてしまって、何ともかんとも・・・

 それはともかく、「おばけは視たいが悪い事はしない」のルールには感服でした。
 墓石を蹴りまくるを悪い事の例えに出していましたけど、とても納得でしたし。

 その後、宮原先生方は帰宅して、代わりに新たなゲスト・佐藤両々先生が参加。
 化野念仏寺で、撮影禁止の場所を、言葉がわからないのか撮影しまくる外国の方に
 遭遇したりして可笑しかったですが、やはり収穫はないという(´▽`;)

 そして次は、かつて佐藤先生が肝試しに行ったスポットとのことで、
 何やら怖そうな話も出てきましたし、期待が高まる引きとなっていました。
 はてさて、どうなることか・・・後編も楽しみです!

 

 

【お休み】
●スーパー・カルテジアン・シアター 「結石裁判☆」 (六道神士 先生)

 

 トビラの水着な春月さんがまぶしい・・・

 筥崎くんが食べている場面から始まって、食事もロボ筥崎くんにとっては
 意味がある行為だと解説されていて面白かった・・・ものの、
 今回は2ページで終わり~!?

 どうも、お休みとのことで、六道先生のご体調など気になる所。
 それでも2ページも読めるなんて、凄い事じゃないですか。

 「結石裁判☆」とありますけど、まさか結石系?
 だとしたら、真面目にご快復を願ってますよ!

 


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