リンちゃんが叫んでいます。
「ふんじゃが~ほんじゃが~」
今日も変わらず元気に夜を過ごしています。
お迎えに行った時、山が雪で真っ白よと言った私に向かってばあさんが言いました。
「はぁ~~」「ほぉ~~」
ばあさん、本当はな~んも聞いてません。
ご飯の時、おじゃらけるずっちゃんに呆れ顔でおばあさんが言いました。
「あれっ、ど~よ!」
帰る前、一生懸命風船バレーをするスタッフに足の痛いおばあさんが風船を必死で足で蹴っていました。
「・・・・・」スタッフは笑うしかありませんでした。
平太が遊ぶと、ばあさんたちが笑います。
何もしなくても、ただ笑顔がそこにあります。
今日もへとへとで一日終わりました。
いつもと同じ日常があります。
何も変わらない時間があります。
安心できる空間があります。
幸せな笑いと心地よい空気があります。
池さんで過ごす時間は、いつも同じはずですが、
私はいつもその時間を愛おしく感じています。
同じ時間のようで違う時間が、毎日過ぎてゆきます。
違う時間のようで、実は同じ時間なのかもしれないと思いつつ、
でもその時間をかけがえのない時間に思える自分が、
いつもここにいるのです。
池さんという場所に。