11月15日。
無事に8年が過ぎました。
この日まで、私たちを支えてくださった全ての人に感謝します。
長かったような気もするし、あっという間だったような気もします。
池さんを作ってから、ただただ一生懸命生きてきました。
利用者も増え、スタッフも増えて、今では池さんファミリーは大きな家族になりました。
人数が増えても、ここを選んでくれた人たちと共に生きてゆくことに変わりはありません。
9月に宅老所「池さんの家」がオープンしました。
命の最後の火をともす人と一緒に、毎日を過ごしています。
10月に「通所介護事業所 大頭の池さん」が始まりました。
8年目の日々は、この2つの場所を始めるための月日でした。
決して池さんは大きくなったのではありません。
事業を拡大したわけでもありません。
ただ縁あって出会った人と、命の時間を大切に生きるために、必要な場所を用意したにすぎません。
命は巡ります。決してなくなりません。
めぐりめぐる時間を感じながら、豊かな人生を皆で生きてゆきたいと願っています。
大頭の池さんの部屋と宅老所の台所を、雨が降っても行き来できるように、渡り廊下でつなぎました。
みよちゃんとじいちゃんが暮らした部屋から新しい家に、皆の「道」ができたのです。
出来上がった廊下を見た時、心が震えました。
2人が生きた場所から繋がった、新しい道。
2人が残してくれたいろんな想いが、私たちを新たな道へと導いてくれたような気がします。
デイサービス池さんのキャッチコピーは、「毎日笑て、毎日食べて、ちゃんと動いて、おしゃべりして、大きいうんちして、また笑って」・・・年をとっても社会の中で、人間らしく生きて欲しいと願いを込めています。
通所介護事業所 大頭の池さんのキャッチコピーは、「深く濃く、あたたかく、しなやかに、時を紡ぐ」・・・老いの葛藤を超えた人たちが、最後まで人として生きる静かな場所です。
宅老所 池さんの家は、「あるがままで老いを生き、人として逝く」・・・最後まで、あるがままの姿で生き切るための家、人として自然な形で死を迎えるための終の棲家です。
だれもが老いてゆきます。
命は巡ります。
8周年を迎え、私たちは新しい物語をスタートしました。
池さん物語第3章は、「めぐる命の物語」
出会った人たちと、大切な命を丁寧に紡いでゆきたいと思っています。
深く・濃く生きて、最後の瞬間まで社会と繋がる「人の命」を生きる物語。
第3章・池さん物語を、皆さんと一緒に作ってゆけたらと願っています。
どうか、たくさんの人との出会いが得られますように。
そして、大切な人たちと豊かな時間を過ごすことができますように。
深い人生を生きることができますように。
「愛媛の小さな町の小さなおうちで本当にあった物語」は、まだまだ続きますよ~!