池さんで働くおばさんの日記

デイサービス「池さん」の大ちゃんママのブログです。

時間

2019-01-31 22:28:56 | デイサービス池さん

あっという間に1月が終わりました。

テレビ番組のチコちゃんに叱られるで「年をとるにつれて時間が経つのが早く感じるようになるのはなぜか」という質問で、「ワクワクしなくなるから~」というのがあったような・・・

年をとると子どもの時みたいにワクワクしなくなるから一日が早いんだとチコちゃんが言ってたけど・・・

「ワクワク」しなくても・・・毎日毎日ワタクシたち・・・

限りなく意味不明なばあちゃんたちに「ハラハラ」し通しで

自己中のバラバラの人たちに「ムカムカ」したり

とんでもないこと急に始める人たちに「ヒヤヒヤ」したり

想像もできない状態に陥って「ドキドキ」したり

くそ~っという心の声が思わず漏れそうになって「イライラ」したり・・・ワクワクする暇もないワタシたちです。

決してボーッと生きてるわけじゃなくて、毎日神経すり減らしているわけですが、

ワクワクしなくても時間が早いわけを、

チコちゃん、おしえて~~~おくれ~!

 

1月30日、ヒイちゃんの命日です。

もう2年が経ちました。

2月はフミちゃんやヨッシーを見送った月。

脳裏に焼き付いている多くの場面や心に深く刻まれたたくさんの物語がよみがえってきます。

過ぎ去った時間はつねにかけがえのないものでした。

これから訪れる時間も、同じように大切なものであるはずです。

如月の月はどの月よりも早く過ぎて行くのでしょう。

大切に生きたいと思います。

 

 

 

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初雪

2019-01-28 23:11:28 | デイサービス池さん

金曜日から冷え込みが厳しいです。

ぱらぱらと音がするのでみぞれのような雨かと思っていたら、ひょうが降ってきてびっくりです。

そして冷え込みます。

山は真っ白。西の山にも雪がかかっています。

エアコンがなかなか効かないので石油ストーブを出してみると、やっぱり火は暖かいですな~。

しかもストーブの上は、いろんなものを焼くのに最適。

さっそくフライパンを出して、「干し芋」を焼いて食べたらまあ美味しいこと!

みんなでストーブを囲んでちょっとした芋パーティー。

芋を食べつくして他に焼くものないかな~と探して、おせんべいを見つけて焼き始めた池さん軍団。

焼の係をかってでたおばあさん。

せんべい屋のごとく、みんなにアツアツのせんべいを配ってご満悦!

あったまったおせんべいが結構おいしいことを発見して、気をよくしたスタッフが本日持ってきたものは・・・

おつまみの「イカフライ」と「チーズタラ」

昼から宴会か!

チーズを焼いたら溶けるでしょうが!

イカは臭うがな!

スルメの方がまし!

などと悪口言われつつ、必死に働いておりました。

ごくろうさま。

冬の日の楽しみ。

しだれ梅が咲き始めています。

日暮れも少し遅くなりました。

春はもうそこまで来ています。

 

 

 

 

 

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満月

2019-01-21 22:55:03 | デイサービス池さん

昨日、大寒。24節気の中の24番目の節気。
一年で最も寒いとされる時。
小寒から数えて15日頃。
小寒から立春までの30日間を寒の内といい、大寒はその真ん中。

この時期は味噌・醤油・お酒などの仕込みをするそうです。池さんでもみかちゃんが細く切った大根を、てんこ盛り干しました。冷たい風がきっと大根をより美味しくしてくれることでしょう。

本日、満月。
空気が冷たい1月の満月はことのほか美しく、優しい光であたりを照らしています。冬の夜、柔らかい月と冷たい空気、吹き付ける空っ風に凍えながらも、やっぱりこの季節が好きです。

 

さてさて満月と言えば・・・狼じゃなくていつものおばあさん。

度々荒れ狂うおばあさん。いつもは寝ている時間が長いのだけれど、時折全く寝ずに暴れ狂うようになった。

昼間もひっきりなしにトイレに通い(一人で歩けないからそのたびに介助が必要になる)誰かれ構わず喧嘩を売り、とんちんかんでどうしようもない。

そんなタイミングで泊りを頼まれたりすると、そりゃ大変!(お泊りの大ちゃん、おつです!)

布団は無茶苦茶、椅子は片手で持ち上げ、ベットからは暴れ落ち、一睡もすぜにトイレに通い続け、目は真っ赤。挙句の果てに暴言を吐きつづける。

なのでそんな時は怒りを通り越して、やっぱり・・・池さんじぶりスタートです。

今回ナウシカでお願いします。

 

A: マコ マコ 落ち着け 今戦えば池さんのものは皆殺しになろう。生き延びて機会を待つのだ!

B: お願い!もうこれ以上 犠牲を出したくないの。お願い。わかって!

C: 静かに!怒らせてはダメ!私たちを調べている!ばあさん、ごめんなさい。でもわかって!私たち敵じゃないの!

A: ばあさんの目が真っ赤だ!怒りに我を忘れている!

B: こうなったら、もう蟲笛も光り弾もきかない!

らら~ん ら~ららららら~ん らら~んらららら~ん

でもいつもこんなに暴れるわけではなく、別人のように静かに穏やかな時もあるわけで。

そんな日の朝には・・・

A: 奇跡じゃ 何といういたわりと友愛じゃ!

B: ばあさんが心を開いておる!

C: そのもの グレーの衣をまといて 池さんの玄関に降り立つべし 

A: 風だ!風が戻ってきた!

全員:わーい!

 

てなことをおもいながら笑って日夜介護にあたっているスタッフの皆様、おつです!

誕生日に貰った蟲笛、お役に立てるかもしれませんので、いつでもお申し出くださいませ。

なぜか誕生日プレゼントが蟲笛というワタクシ。

来年は、ぜひ青き衣を予約させてください。

手を広げて金色の野原を、らら~んと歩いてみたいと思います。

ただ、少々めまいが続いておりますので、あまり高い位置だとクラクラしそうです。できるだけ低い位置でのららら~んを希望します。王蟲さんたち!

 

穏やかで優しい月の光とは反対に、満月近くはやはり何かが起こりそうな気がします。下弦の月が猛々しい心を鎮めてくれますように。

 

 


 

 

 

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冬来たりて

2019-01-16 23:12:39 | デイサービス池さん

今日は底冷えのする一日でした。

ヒヤ~ッとする冷たい感覚が足元からやってきて、寒いという感じではなくて冷え冷えの冬らしい日。

いつもならこんな冷たいピーンとした冷える一日は大好きなワタクシですが、どうやら寒さにも敏感になっているようで、今までになく足元靴下2枚重ねです。

おかげさまで少し調子も上向きになっています。

食事もリハビリ中ですが、昨日から「ごはん」が口に入るようになり「お腹がすいた」感じを思い出すことができました。

「食べる」ということの大切さを改めて考えています。

考えれば考えるほど、池さん的な日常生活がどれだけ大事で、人が健康に生きていくうえで基本的なことなのかということを実感している今日この頃です。

頭でわかっていて、いつも皆に言っていて、絶対そうだと思っていたいろんなことが、「そだね~」的にしみじみ心に響いてきます。

 

冬来たりて、

まいちゃんが成人式。

この仕事を選び、この場所を選び、悩んだ時もあったけど今、一生懸命に頑張っている様子に感謝とエールを送りたいと思います。おめでとう。

インフルエンザの脅威。

池さんの中で広まったことは今までに一度もない。でも怖い。ちなみに池さん的予防策は「手洗いうがい」より「湿度」

朝から煮物を作りがてら大鍋で湯を沸かす。浴室からの湯気と台所の湯気。ガラスの窓はマッチ売りの少女状態の結露だけど、気にしない。

梅。

ロウ梅が咲いた。

玄関の前の梅の花も蕾が膨らんでいる。春は遠からじ。

春までに・・・いろんなことを整えて、身体も整えて、もう一度、歩き始めたいものだと・・・思う。

「冬来たりなば、春遠からじ」

 

 

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新しい年に思うこと

2019-01-08 22:12:40 | デイサービス池さん

もうすぐ鏡開き。お年賀が遅くなりました。

皆さま、明けましておめでとうございます。

年々短くなるように感じる1年という時間。

かけがえのない時間を大切に生きてゆきたいと心に誓いながら、区切りの日に、新しいカレンダーをめくりました。

平成最後の年となる今年、そして新しい年が皆様にとって良きものとなりますようお祈りいたしております。

 

 

ブログも更新しないままで、ご心配のお便りやメールを頂いておりますが、12月中旬から私仕事をサボらせて頂いております。

4年に一度の大病経験が今回はちょっと重症なようで、ほとんど動けず2週間、現在少しずつ体調を戻すべく自己リハビリトレーニング中という感じの今日この頃です。

イメージとしては、ウルトラマンが侵略者と戦う時の胸についたカラータイマーみたいな感じ。

少し無理すると、プラズマエネルギーが底をつきカラータイマーがピコピコと音を立て始め、M78星雲へ「シュワッチ」と帰るウルトラマンのように、ピコピコ頭がなりだしたら「休め」のサイン。私も隣の自宅へ「シュワッチ」と帰っております。

それでも何とかかんとか、おかげさまでゆっくりと薄皮を剥ぐように、少しづつですが回復はしております。

気がつけば還暦を過ぎ、時間にゆとりができるどころかますます忙しくなっていて、夫の病気のことや自分自身の年齢のこと、今後のこと、池さんの抱える現実や経営の問題、職員や家族や借金・・・考えれば考えるほど入り組んでゆく問題の多さに、自分自身コントロールが効かなくなってしまいました。

なにより日中は現場の仕事に追われて、経理や事務が夜中になってしまうという時間のなさへのストレスが更に睡眠不足を招くという悪循環のスパイラル。問題の多さを自分でわかっていても、集中力を保つのが精いっぱいという状態で何一つ解決への道が見えない状態が長く続くと、やはり自分の身体は痛んでしまいます。ダメージはクリアできるはずと思っていたけど、ここまでにならないといろいろなことへの「覚悟」ができないのが、私という人間の大きな欠点でもあるのでしょう。

とりあえず大ちゃんはじめスタッフの全員に、年末年始もおんぶにだっこしてもらって今日の日を迎えています。

本当に皆に助けられました。

そしてこのスタッフたちがいれば、今の状況も何とかなると思えるようになりました。

年末年始皆お疲れさまでした。

本当に感謝しています。

 

 

身体の動かない間、池さんを始めてからのことを振り返りつつ過ごしていました。

13年前、これからの人生をどう生きるか悩んでいた時、助けてもらったのが旧知だった小林先生という社労士の方でした。「力になりますよ」と言われ、その言葉だけを頼りに経営のイロハも右も左もわからないのに、家族でつくった「池さん」という場所。

私と大ちゃんの頭の中にだけあるイメージを、どう形にしてゆけばいいのか散々迷いながら走り続けた日々。

最初に出会ったのが「としおさん」。まさに池さんのイメージを作ってくれた人との出会いでした。いろんな所へ遊びに出かけました。釣りに行ったり温泉に行ったり・・・。楽しいことばかりではなく、ストイックに考えることの大切さも教えてもらいました。

湯波のじいちゃんも会社の設立からずっと応援してくれて、「3年は辛抱するんぞ」と影になり日向になって力を貸してくれました。まるで自分の家のように、私たちはいつも山へと遊びに出かけました。池さんという場が人との出会いや縁に繋がることを教えてくれた人でした。

社長と仕事仲間だった重さんも、池さんをずっと支えてくれました。野菜や果物をいつも届けてくれて、人懐っこい笑顔でばあちゃんたちとも仲良しでした。本当のボランティアという活動の在り方を教えてくれました。

井上夫婦と出会ったおかげで、池さんは変化することになります。「泊り」をつくり「住む」をつくるきっかけを作ってくれた人たちです。井上夫婦が当たり前の普通の暮らしを続けていくために私たちは考え続け、そして池さんは育ちました。みよちゃんという人を最初に看取ったからこそ、池さんはそのあとも看取りを含めた「命の最後の瞬間まで」責任を負い続けることができたのだと思います。

フミちゃんという在宅にこだわった人がいました。フミちゃんが1人暮らしを続けるために、池さんのパーソナル事業は成長しました。在宅生活の大切さを教えてもらい、高齢の1人暮らしの生活に必要な部分を、私たちははっきりと見極めることができたように思います。

リンちゃんとケンイチさんという夫婦と出会いました。2人がいたから宅老所を作る決心をすることができました。

今まで本当にたくさんの人たちが「池さん」に出会ってくれました。そしてその人たちみんなが、池さんを育ててくれました。

ここに集った多くの人たちによって「池さん」という場が作られ、これまで成長し続けることができたのだと改めて思いました。

 

そして・・・13周年を迎えた今、私たちを助けてくれた人たちは皆亡くなってしまいました。

平成29年11月15日の12周年という日が「としおさん」のお葬式の日だった時、何のメッセージなのか何を伝えたかったのか、どうすればいいのか、わからないまま不思議な縁に心が乱されてしまいました。

平成30年5月にリンちゃんを見送った時、1つの時代が終わったような、皆亡くなってしまった寂しさと空虚さに打ちのめされてしまった心。誰かがいる限り続けていくしかないと・・・そんな脅迫的な気持ちと共に、「心、萎えたり」の感覚を封印したままの自分が存在しました。

介護保険は崩壊状態。「介護の意味」とは全く無縁の度重なる法改正、報酬は引き下げられて加算でしか利益は得られず、現実の経営状態はますます緊迫の度を増し続けて、矛盾をはらんだ介護保険への意地だけが年々大きくなってゆき、更に自分を追い詰めてゆくのです。

がむしゃらに走り続けて生きた時間と、ここを必要としてくれる人たちのために頑張るしかないという感情と、身体の衰えと・・・一体どうすればいいのか。一体どこへ向かうのが正しいのか。訳が分からなくなってしまった自分がいました。 

病院で時間を過ごす中で、私は眠り続けました。すれ違いだった家族との時間を過ごすこともできました。ゆっくりした時間を過ごすことができました。

皆のおかげで、今安心して休ませてもらっています。

 

ジタバタせずに綺麗に年をとっていくためには、生活や生き方をその都度、その生活リズムに合わせて柔軟に変化させていくことが必要なのでしょう。必死になってパワーリハビリをするつもりもないし、目指せ100歳なんて脳トレをするつもりもないけれど、ただ生きるための時間を少しゆっくりしたサイクルに変えていきたいなと思っています。

定年までもうちょっと、もうしばらくの間ばあちゃんのソファーの横にでも座らせてもらえたらありがたいけど、ばあちゃんと間違えて風呂へ運ばれたらイヤなので、ソファーには座らず台所あたりでもウロつくことにします。

しばらくの間、「池さんの大ちゃんママ的働き方改革」に取り組んでいくつもりです。具体的にどう働くのか、プレゼンするにはまだまだ計画途中ですが、なんとか皆の力を借りて高齢者目線で大ちゃんママチックに取り組んでいきたいと思っています。

 

休んでいる間に思いました。

いろんな人が作ってくれた「池さん」だからこそ、皆が育ててくれた「池さん」だからこそ、これからも皆に支えられていくのだと、だからこそ「池さん」なのだと、誰のものでもない「池さん」という場はみんなが作っていくものだと、だから今というこの「時」に、こんな素晴らしい人たちが周囲にいてくれるのだと。

感謝。

新年の新聞にこんな俳句がありました。

「真の闇 あればこそなる 初明かり」

明るい中では明るさは目立たないけれど、闇があるからこそ明るさは際立つわけで。悲しみや葛藤を抱えない人などいなくて、その苦しみがあるからこそ喜びも幸せもより強く感じることができるはずで、だからこそ人は生きてゆけるのかもしれない。

闇の中で迷い続けずにすんだのは、明るい光がきっと導いてくれるという曖昧だけど確信のある感覚。迷いから少しづつ歩き始めているけれど、まだやっぱりピコピコとなってしまうカラータイマーに恐れおののきながら、ゆっくりと養生したいと思っています。

なので・・・もうしばらく、おんぶにだっこお願いしますね。(体重減ってるからたぶん軽いと思いますけど)恥ずかしながらすぐにダウンするので少しづつ書いた自己反省文の超長いブログ、読んでくれてどうもありがとう。

というわけで、今年もどうぞよろしくお願い申し上げます

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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