「高知ファンクラブ」 の連載記事集1

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金ちゃん工房・・・2011 木の「おひなさま」②糸ノコ作品 ・・糸ノコで作る「吊し飾り」

2011-03-17 | 金ちゃんの手づくり木工品コーナー

金ちゃん工房・・・2011 木の「おひなさま」②糸ノコ作品 ・・糸ノコで作る「吊し飾り」

 

②糸ノコ作品


  ○糸ノコで作る「吊し飾り」

この吊し飾りは「キリ」の木を糸ノコで切り抜いて作りました。
子や孫の初節句を待ちわびながら一針一針縫っていく親心の気持ちを重ねながらつくりました。

雛の吊し飾りの風習
   雛の吊し飾りの風習は、江戸時代後期の頃を発端に稲取地区(静岡県伊豆地方)の雛節句のお祝いの一環で、当地区に住む先人達により、稲取地区のみに手作りの愛の形として地域に土着し、稲取地区だけに限定し和み深く懐かしい地元の女性の和裁細工として粛々と平成の現在まで受け継がれてきました。
  
  雛の和細工さげ物の風習は、九州地区では「さげもん」、山形県酒田地区では「笠福」、静岡県伊豆稲取地区では「雛の吊し飾り」と呼ばれており、この3カ所のみが歴史的な伝承の由来や雛細工の文献等、吊し飾りの資料が現存します。
 
雛の吊し飾りの由来
  稲取地区での古老の話によると、江戸時代においては雛飾りを購入できるような裕福な家庭は希で、せめて雛飾りの代わりに愛する子供や孫のために手作りの雛飾りで初節句を祝おうという、切ない親心から生まれたのが稲取の雛の吊し飾りの発祥の由来と伝えられているそうです。

吊し飾り細工物
   吊し飾りの細工としていろいろな物を吊し、子や孫の初節句を待ちわびながら、一針一針縫っていく親心はいつの次代も変わらない物なのかもしれませんね。
 
  ○細工物の代表的な物
  「猿っ子」......さる(去る)にかけて厄介、災いが去るという意味
  「 柿 」......柿には滋養があり栄養もある「柿赤くなれば医者青くなる」というたとえ
  「 桃 」......桃には邪気を除くというたとえ
  「 巾着 」......総てのお金が我が娘のもとに集まって幸せが舞い込むようにとの親心のたとえ
  「うさぎ」......赤い目のうさぎは、病気を退治する力があったと信じられている
  「座布団」......「這えば立て、立てば歩め」の親心のたとえ
  「唐辛子」......可愛い娘に悪い虫が付かないようにとの願いが込められている

 

 

 

 

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