ふるぼう知生(ともお)の活動報告

わたくし、古坊知生(ふるぼうともお)の日々の活動を皆さまへお伝えするコーナーです

海江田万里元経産大臣の講演

2012年04月21日 | Weblog
 4月21日、本日は午後からセミナーがあり、講師として海江田万里元経産大臣が来られました。

 昨年の東日本大震災による地震と津波そして福島第一原発の事故当時の状況について、当時現場の責任者としてかかわった生々しいお話を聞きました。

 印象としては千年に一度の大事故だったわけですが、その時に居合わせたものとして、或いは責任を背負ったものしかわからないギリギリの精神状況の一端を垣間見ることができました。

 私は一連の事故の経緯を聞き、ずっと疑問に思っていたことがありました。それはSPEEDI(放射性物質拡散予測システム)の情報がなぜ公開されなかったのかということです。それが早急にできていれば、少しでも被曝を防ぐことができたはずでした。そのことについて海江田議員は「私ども内閣の一員である大臣でさえもその存在を知りませんでした。教えられていなかったからです。」と答えていました。真実だろうと思います。

 でも役人は知っていたはずですから、どうして大臣にそれを教えなかったのだろうとまた疑問がわきました。色々な理屈をこねまわして大臣に理由を説明したようですが、言い訳にしかすぎません。国民から見れば明らかに犯罪的行為です。許しがたいですよね。悲しいかな日本の政治は真の意味で政治主導ができていないということです。役人の能力をうまく使いこなすことこそが真の政治主導だと思います。海江田議員を責めるつもりは毛頭ありませんが、結果的に放射性物質が大量に拡散してしまい、多くの人々が被曝したわけですから、誰がその責任を負うのかという話です。

 知識を持っていることを大前提として、瞬時に判断できる決断力、そして多くの人々を納得させるディベート力、そして何よりも国家国民のために私を捨てる公益心。政治家にとって必要なものは何かということを改めて教わったよき講演でした。
コメント (2)
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