福祉亭日記

日々の出来事を更新していきます.

イブに

2017-12-24 10:19:01 | 日記
クリスマス休暇・・ですかね。
特別ななにかはなく、静か。

心慌ただしい日常の中で、手渡された一冊の本。
「ニュータウンの社会史」(青弓社)
パルテの学芸員から、近隣大学の研究者になられた著者さん。
ワタシ自身も、ニュータウンとの出会いは、ほんの偶然。
日常生活の必要性から倍率をくぐって、ニュータウン居住。
はるかに40年の月日。
偶然のチョイスが、語り継がれる、語りこまれるこの街との出会いになるとは、夢にも。

本の年代別の流れを追っていくと、歴史のない街と評されつつも、ニュータウンなりの、歴史を語れる街になっているのが、興味深い。
折々の時代時代。
その中で、最善を求めていく動き。
誰がどう・・
何がどう・・とは、なかなか言葉では表現できかねるけれど、
時代の大きな流れの中で、答えのない答えを求めて多くのかたが、奔走した姿。
時に欲・・
時に涙・・
人としての自然の姿。

「多摩ニュータウン」という既に固有名詞となっている街が、その名を捨て去る時も、やがて来るのかもしれない。
その時まで、街は、呼吸し、様々な人生模様を紡ぎだす。
時折、アニメの世界で見たような廃墟と化したニュータウンの街の姿が、脳裡をよぎる。
あるいは、廃墟と化すのかもしれない。
そこまでが、人工都市、あるいは、実験都市としての長い歩み。
廃墟の街にならないためには、これまで以上に多くのみなさんのたゆみないお力が注がれることが必要。
それだけは、わかる。

福祉亭は、今、20年目を目指す歩みをしている。
どこまでいけるか・・
2025年という年をどのように迎えられるのかが、ひとつの節目になるだろうということは感じている。
それを期に静かに立ち去るのか、
超高齢化に立ち向かえる力を保持しつつ自分ごととして歩みができるのか・・。






コメント
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