「遠野」なんだり・かんだり

遠野の歴史・民俗を中心に「書きたい時に書きたいままを気ままに」のはずが、「あればり・こればり」

2023 小友まつり・巌龍神社例祭続編

2023-08-30 08:04:04 | 郷土芸能

久しぶりの小友まつりは、出店屋台の数は以前より多かったものの、

お客さんは、かなり少な目でした。もしかして、地元の人たちは翌日、神社境内で行われる

民謡などのイベントに照準を合わせていたのかも。

また、今年の暑さが災いしているのかもしれません。

なんだか、遠野まつりを来月に控えて心配になってきました、人出。

まあ、大々的なPRもしてなさそうだから、心配以前の問題か。笑

さて、小友まつりのその後の様子に移ります。

 

お祭り前に町外からの参加者を募集していた小友南部ばやし。

今年は、とうとう笛吹がいませんでした。

これは小友町だけの問題ではなく、町中の南部ばやしでも、三味線、笛、太鼓、舞手など、

実際に参加者が集まってみないと、どの程度なのかわからないというのが現状です。

小、中、高生の皆さん、アルバイト感覚で良いので、どこかの芸能に参加してくださいね!

 

南部神社の役獅子にもなっている鷹鳥屋獅子踊りさん

 

種ふくべが酔っ払いおじさんから若手に変わり、流石にきちんと踊っていました。

 

駒木鹿子踊りさんでも行う投げ草

小友町の獅子踊りでは御花を頂いた時に、高確率で観ることができます。

他地域の投げ草と異なり、味わい深いのが良くわかると思います。

 

鷹鳥屋神楽さん

 

火事で権現様、面、装束一切を失い、復活してから何年でしょうか?

 

元気に下舞、権現舞をした後、本部席の皆さんの頭をカミカミ、

これで社長の運も上向き間違いなしですね!

 

山谷獅子踊りさん

20年近く前でしょうか?この方が若手として種ふくべをやっていたのは。笑

小友まつりならではの光景かもしれません。

 

この地域も少ない世帯数の中で、頑張って繋いでいます。

 

遠野郷八幡宮の役獅子、長野獅子踊りさん

9月の八幡様例祭では渡御から最後の馬場巡りまで、付随する大役が待っています。

 

最近は、市外の色々な芸能団体とも交流しているようです。

 

こちらは種ふくべをやる役者が揃っているので、別れて門かけしても対応可能?笑

 

今回の種ふくべさん、久しぶりだったのでしょう、仲間から気合を入れられていました。笑

 

外山神楽さん

 

本部席前、最後の舞は八幡舞

 

私も道路に座り込んでの撮影、

 

下舞では、倒れるんじゃないかと思うほど

お疲れ様でした!

 

権現舞を観て、小友まつりの終わり。

帰りに、お好み焼きを買って帰ろうかと悩みましたが、

あまりの暑さで、熱いお好み焼きに躊躇・・・。笑

さあ、来月は遠野まつり、参加団体は一斉に準備スタートです。

昨年並みの準備では、どこにも足りないと思えるほど盛況になることを祈っています。


2023 小友まつり・巌龍神社例祭

2023-08-29 09:19:54 | 郷土芸能

26日(土)上宮守の愛宕神社例祭渡御の途中で早退して向かったのは、

新コロ前のように遠野市小友町。

途中のコンビニで、この日最初の固形物おにぎりを数個頬張りながら、現地着。

 

おにぎりだけでは食べた感が無かったので、産直ともちゃんでラーメンでも

と考え、行く途中で遭遇したのは外山神楽さん。

お祭りの行列スタートが午後1時だったようなので、その前に各芸能団体は

あっちこっちで門かけ、例祭の渡御後も同じですが。笑

門かけ(かどかけ)、県内では門付け、門打ちと云うところが多いと思います。

ちなみに似た言葉に角打ち(かくうち)があります。

酒屋さんで買った酒を店内でそのまま飲むことを云います。

遠野では松田酒屋さんで、その様子を見る事ができました。

 

食べるものを食べ、出すものを出し、落ち着いたところで神社へ。

写真にはありませんが、境内にあった相撲場が無くなり、

イベント用のステージらしきものが設置してありました。

 

12時半過ぎぐらいから、町内各団体がやってきます。

これは長野獅子踊りさん

 

小友南部ばやしさん

 

鷹鳥屋神楽さん

同じように他の芸能団体も、私が来る前に奉納したのでしょう。

 

以前は、渡御前に神事があり、渡御前までの境内では飲食をしながら、

華をかけて貰い、芸能も披露されていました。

残念ながら、今年は飲食している企業無し。

 

午後1時過ぎ、神輿渡御スタート

 

役員さんなどが猿田彦を先頭にして歩き出し、続いて町内二か所の神楽

外山神楽さん・鷹鳥屋神楽さん

 

続いて、御神輿

以前の物と変わって金ぴか。なんでもクリーンエネルギーの会社から寄贈して頂いたとか。

やはり、お祭りに必要なのは江戸時代から変わらず、スポンサーですね!笑

 

小友南部ばやし

この後、保育園児の子ども御輿が続きました。

なんか前より短いと感じたのは、町内婦人会の手踊りが無かったからでしょうか。

 

長野獅子踊りさん

 

山谷獅子踊りさん

 

鷹鳥屋獅子踊りさん

種ふくべが若返っています。

 

通りの南側に架かる上宿橋を渡って、還御となり、不動橋を渡って神社へ

 

神事の最後に、外山神楽さんの打ち鳴らしで終了。

 

巌龍神社の北川宮司、あの暑さの中、頑張って歩いていました。


2023 宮守観音・愛宕神社例祭

2023-08-27 14:10:35 | 郷土芸能

26日(土)は①旧宮守観音こと愛宕神社の例祭、②巌龍神社例祭・小友まつり

それに③附馬牛町菅原神社例祭が重なる日です。

その上、今年は健康診断も同じ日と云うことで、午前中は半ばあきらめていました。

私の加入している保険組合の健診日は、市内のお祭りにかち合うことが多く、

今年の2回目は9月17日遠野まつりの日、誰が好んでその日を選ぶでしょうか!!

と云うことで、その健康診断、

9時受付の案内でしたが、8時過ぎに会場着。8時30分からということで1番でした。

このまま行けば、9時半頃の宮守愛宕神社には間に合うと喜んでいたのも束の間。

尿採取の段となり、トイレに行きましたが、放水ならず・・・。涙

各種検査後に、再度、尿採取するように促され・・・。

神事には間に合わない確率が大幅にアップとなりました。

その会場で会った人達との会話、「大丈夫か?」、「まだ仕事するの?」・・・

大丈夫って、3月初旬のこと?7月下旬のこと? どっち?のこととも聞けず、

「大丈夫です!」とか「今年は通院や気力のこともあり、来年は頑張って働きます」

と答えたり・・・。

もしかして世間では、良くない方に比重を置いて私を見ているのかもしれません。

自分のことを知らないのは、私だけだったりして・・・汗

 

健診が終わり、なんとか9時半過ぎには小峠トンネルを通過したのですが、

その先の坂道を下りながら、右にある神社境内を確認すると人影無し。

既に神事が終わり、渡御へと移動し始めていました。

 

次の会場へ先廻りして皆さんに合流です。

 

顔見知りの方々へ遅刻をお詫びしながら。笑

 

上宮守神楽さん、上宮守大神楽さん、そして、上宮守参差踊りさん

揃った姿は4年ぶりでしょうか。

 

次の会場へ、また先廻り

 

歩く姿だけでも癒されます。

 

ただ、暑いのなんのって、健診の為に朝食無しも手伝ってか、時々、立ち眩み。

 

少し撮っては、水分補給しつつ・・・

 

今年はいつもより早めに神事を終え、廻る先々での休憩も短めに設定しているとのこと。

 

神楽の皆さん、体力は大丈夫でしょうか?

燃料は入ってますか? 笑

 

大神楽の獅子頭を被ったままでは、とても暑かったでしょうね~

 

何年か前かは忘れましたが、ここの場所での踊りが終わった後、

 

子供たちが並んでスイカを食べたことがあります。

なんとも微笑ましい光景だなあと見ていたことを思い出します。

 

さて、9月16,17日の遠野まつり

参加団体ごとに準備を始めていますが、小中学生の参加率が奮わないようです。

新コロ前までは、お祭り期間の部活中止や積極的参加の要請があったのですが・・・。

 

しばらくぶりの上宮守のお祭り、どうにか若い人達の顔もあるようです。

全体の人数が減っているのは、どうしようもありませんが。

 

私の持ち時間最後の場所は沢地区?

 

燃料が補充されたのでしょうか?ご機嫌な神楽衆 笑

 

私たちのような部外者にも冷たいコーヒーを振舞ってくれた地域の奥さんに感謝です!

 

今から10年前、2013年のお祭りでの一枚

小さい子たちも今ではお姉さんになっています。

こうして、繋いでいくのでしょう。

遠野まつりへ参加する予定の皆さんも、頑張りましょうね~!


2023 附馬牛町 徳昌寺の舟っこ流し

2023-08-20 09:06:16 | 民俗

お盆話題の最後は16日(水)の舟っこ流し。

この日の午後は上柳獅子踊にくっついて4時半ごろまで附馬牛に居て、一度、帰宅。

そして、6時半頃、徳昌寺へ

 

過去の写真データを見ると6時半辺りから7時頃、徳昌寺を出発しており、

今年はどうなんだろう?と思いながら、現地着。

 

初盆の人達の位牌が載せられた舟っこ、そして、それに付き添う家の人

 

和尚さんの御経が始りました。

よく見ると、流す舟は張山地区の一艘で、上柳の舟はありません。

また、行列に付き添う御詠歌の女性達の姿もありません。

 

新コロでの中断年数ぶん、行事に参加する方々の年齢も増すこととなり、

次世代に引き継ぐ前に息切れを起こしているようでした。

 

上柳メインストリートを片岸橋の架かる猿ケ石川に向かいます。

 

通りの両側にあった提灯も少なくなっていました。

 

橋の上流から舟っこと灯篭が流されます。

新コロ以前は、この時間ぐらいから橋の上にいた御詠歌の皆さんの唄声と持鈴の音が

聞こえ、亡くなった方があの世に帰るのを見送るのにふさわしい風情でした。

 

今年は遠くからニョウハチ(西洋で云うシンバル)の音だけが聞こえました。

 

盆前の大雨の水量が心配でしたが、舟っこを操る皆さんも何とか歩いて行けたようです。

 

向こう岸にも、大勢の人

 

そして、橋の上も

舟っこ流し前に、側にある地区センターでは、以前のように盆祭り?夏祭り?が

開催されていたようで、そこからの流れで大勢の人が集まりました。

 

舟っこが流れて行った後、残りの灯篭が、三つ、二つ、そして、ひとつとなり、

附馬牛のお盆の終わりとなりました。


盆中、上柳獅子踊

2023-08-19 13:34:53 | 郷土芸能

12日(土)の遠野座で上柳獅子踊関係者の方から、お盆の16日に上柳獅子踊が地域を

回ると云う話をお聞きしていたので、出向いてみました。

 

2時過ぎ、地域のコミセンから移動

 

ありました!灯篭木

 

どなたの家なんだろうと思いながら行ったところ、知っている方でした。

 

シシが代表で拝みます。

 

位牌、線香又は焼香、遺影、御礼などが並べられています。

 

踊り終わるとその家で準備していた飲物を頂き、次の家へ

 

私は徒歩なので、次に行く家に歩き始めます。

シシは車で。笑

 

ここでも同じように。

近所の人も側の道路まで来て見学していました。

 

最後の一軒

考えてみると、この日廻った家は皆、シシ踊り関係者でした。笑

 

最後は、例によりお寺に向かいます。

お盆前の大雨で、河川敷の草も皆、なぎ倒されていました。

 

徳昌寺着

先ほど最後の家に上柳獅子踊が着いた頃、遠くから太鼓の音が聞こえました。

おそらく、張山しし踊りさんが先にお寺に奉納していたのでしょう。

張山でも、上柳同様に初盆の家を回っていたのだと思います。

 

お盆にお寺さんで踊るのは、江戸時代からの習わしです。

遠野では寛永3年7月14日に鱒沢の寺で獅子踊があったという記録が最古。

 

祭りではなくお盆の時期に踊ったということから、当初は供養の踊りだったと思います。

享保9年の仙台藩では7月に行われる獅子躍の人数は10人を限りにすること。

とあり、踊る時期がお盆だったことがわかります。

 

東北のシシ踊りの原形と云われる関東の三匹獅子舞は秋祭りに行われることが多く、

雨乞い、厄払いなどの祈祷として行われたと云われ、後に仏供養も。

 

他地域は確認していないのでわかりませんが、遠野のシシは仏供養が先で、

後に祭りに参加するようになったと私は考えています。

 

以前、伺った時には上柳は地域の人だけでシシ踊りを行っているとお聞きしましたが、

流石に今は、本気になって練習から参加して頂けるのなら、どこからでも歓迎のようです。

 

お盆の供養の踊りを見ながら、9月の遠野まつりが気になる私。汗

新コロの縛り無しということで、参加する人も見る人も商売する人も楽しめればと。

楽しくなければ祭りじゃない!笑