「遠野」なんだり・かんだり

遠野の歴史・民俗を中心に「書きたい時に書きたいままを気ままに」のはずが、「あればり・こればり」

旧三田屋で女子神楽

2020-02-29 09:57:51 | 郷土芸能

今朝の岩手日報に25日(火)に開催された神楽の記事がありました。

私も行っていたのですが、なんだりかんだりでアップできなかったので遅ればせながら。

 

町家のひなまつりに合わせて開催されてきた女子神楽も、ここ旧三田屋さんで行うのは今年が最後。

 

日中開催の神楽を地元の一日市通りの皆さんの多くは、仕事中ということもあり、

ほとんどの方は見たことが無かったということで、今回は時間を夜に設定し、

これまでお世話して頂いたおかみさん達をメインにお見せするということでした。

 

土淵町の飯豊神楽さんが二幕舞いました。

 

稲田姫の舞

 

町場の方々が目にする神楽は、遠野まつりでのパレード?と門かけでのシンガクや鳥舞だけということで、

今回は、わかりやすい八岐大蛇に関係する舞にしたようです。

 

一般的には出雲の神楽では、いかにも大蛇だとわかる風貌で現れますが、

岩手の神楽では鬼面をつけた舞手が、大蛇役となります。

様々な物語の一部の場面を切り取って、どのように舞うかは其々の神楽で異なるということも、

理解して頂ければと思います。

 

後半でのくずしでは、面を外すので、やっと誰なのかわかったようです。

 

次の演目は恵比寿舞

途中、サンタさんのような袋を抱えた方が、鯛と一緒にやって来ました!

サンタさんといえばプレゼント、中に入っていたお菓子等が撒かれ、皆さん大喜び

こういうイベントならではの、ほのぼのとした光景でした。

 

さて、その遠野の町中では現在、町家のひなまつり開催中

静かな町中をゆっくり巡ってはいかがでしょうか?

また、今日の午後1時から3時過ぎまで、一日市通りの旧三田屋では、最後の女子神楽が開催されます。

 

また今晩、6時30分から、小友町の町中では裸参りが開催されます。

遠野駅から5時30分発の無料バスが運行され、帰りも無料バスがあります。

午後からの予定が決まっていない皆さん、足を運んでみては如何でしょうか!

 

 

 

 


2020 松崎ひなまつり

2020-02-23 15:45:09 | 民俗

18日から遠野市松崎町のひなまつり、21日からは遠野町家のひなまつりが始まっています。

先日、仕事の合間に写真の撮りやすい松崎ひなまつりにお邪魔してみました。

 

最初に行った時間帯にはお隣り東和町から団体が訪れていたので、人の少ない時間帯に再挑戦。

今年で12回目になるようです。

 

数年来、見ていますが、毎年少しずつ変化があり、楽しみです。

 

ひな祭りとはいえ、一番目を惹くのは遠野の郷土芸能関係の人形

ひな飾りメインで来る人には戸惑いもあるようにみえますが、これがなかなかどうして・・・。

 

恒例になっている遠野郷しし踊りの各団体

 

歴史を感じるお雛様

 

干支のネズミの嫁入り

 

大槌町の海岸で拾った流木に2000羽の折鶴を飾ったもの

 

八戸南部氏の遠野入部行列

 

七福神

 

私に似た笛吹(笑)

と、今年も見どころ満載

これは全体の一部ということで、あとは、足を運んでみてください。

町中では町家のひなまつりの他、大工町・新町にあるお寺さんの御朱印めぐりも

今日・明日と開催されているようです。

 

何となく、惹かれたもの

来月で下の娘も大学卒業ということで、昨日は急遽、時々愛妻と二人で就職先の仙台まで。

行きは三陸道にて釜石・気仙沼・石巻・利府JCT経由で仙台東道にて仙台東IC下車、

 

35年以上?も前に私自身も仙台に住んでいましたが、今は昔です。

仙台駅西側の街中は何となく今でもわかりますが、その周辺ともなると・・・。

引っ越し先の建物と周辺の状況を確認後、次へということで、

東北自動車にて盛岡まで行き、ちょうど盛岡に来ていた上の娘と合流し、下の娘の処へ行き、

家に戻す若干の荷物を運び出し、久々に4人で夕ご飯を食べ、帰宅となりました。

来月前半までは確定申告の準備、後半は引っ越しで終わりそうです。


2020 鱒澤神楽初舞 其の参

2020-02-13 08:54:24 | 郷土芸能

遠野古事記の中に、天和年中以前の頃、篠塚半兵衛と云うかぶき役者が仲間4、5人を

連れて当地へ参り、東善寺で義長様ご夫婦、大身衆役人の妻子も見物した。

と云う一節があります。

先日、公開されている花巻城家老日誌に篠塚半兵衛を見つけました。

延宝4年(1676)11月10日篠塚半兵衛の花巻での芝居興行認可とありました。

天和年中は1681~1684年であり、確かに天和年中以前に合致します。

篠塚半兵衛は花巻・遠野で興行していたことになります。

芸能つながり話題でした!笑

それでは、初舞の其の参へ

其の弐の最後が八幡舞のジャンプシーンでしたので、今回は湧水神楽さんの三番叟ジャンプシーンから。

 

誰が舞っていたのか確認しないでしまいました!

囃子方より若い人だということだけはわかります。笑

 

大出早池峰神楽さんの岩戸開き

 

会場から「上手い!」の声がかかりました!私もそう思いました。

 

くずし

 

この写真ではわかりませんが、左手の指に目がいきました。他意はありませんが。

 

最後に鱒澤神楽さんの下舞

 

そして、権現舞

 

午後1時、初舞の終了です。

 

鱒澤神楽のメンバー一同で、礼

さらに、新メンバーの紹介があり、この後は、初舞のご苦労会

「がだってって!」と誘われましたが、代行を呼ぶわけにもいかず、撤収です。笑

「かだってって!」・・・参加していって下さいの意ですが、

もしかして、語るからの転意で、語り合いましょうという意味もあるのかも・・・。

 

さて、来週18日からは遠野北小学校道路向かいの総合福祉センターで松崎ひなまつりが、

21日からは遠野駅前周辺の町中で遠野町家のひなまつりが3月3日まで開催されるので、

次回は、その話題になるかもしれません。


2020 鱒澤神楽初舞 其の弐

2020-02-12 08:27:49 | 郷土芸能

昨晩、事務所から持ってきたはずの携帯が無く、固定電話から電話しても音が聞こえず。

落としたか?と思っていたところ、今朝、事務所に行くと机の上に・・・。

なんだかなあ・・・

さて、初舞其の弐です。

大出早池峰神楽さんの鞍馬の後は、綾織町の石上神楽さん

 

 

こちらも神楽共演会同様に山の神舞です。

共演会の時に30年ぶりに舞う演目とPRしていたように、この日も同じようにPR。

 

この舞手の方、てっきり地元の方だと思っていたところ、福島県内で仕事をしている方でした!

 

都度、練習に通ってきていることになりますが、頭が下がります。

 

今回は共演会の時より、だいぶ落ち着いて舞うことができたようです。

 

続いて、鱒澤神楽さん

 

八幡舞

 

以前は小柄な女性二人で舞うことが多かった八幡舞

その時の一方の顔が昨年から見られないように思いますが、もしや良い縁でもあったのでしょうか?汗

 

この演目、今月29日に開催される遠野町家の女子神楽でも演じるのでしょうか?

 

ジャンプシーンをきれいに撮ったところで其の弐の終了です。

先の携帯の話の続き、

持ってきたつもりの内はいいのですが、そのうちに段差を越えたつもりが骨折

なんてことにならないように用心、用心!笑


2020 鱒澤神楽初舞 其の一

2020-02-11 10:28:23 | 郷土芸能

昨年の秋ごろから体調をくずし、入退院・転院を繰り返していた義叔父が先週亡くなりました。

遠野に多い我が家の苗字と異なり、嫁さん方の苗字を名乗る男性は遠野から消えたことになります。

 

江戸時代に八戸から遠野に移ってきたという伝承があり、商売の屋号を後に苗字にしたようです。

これからの時期、八戸周辺では春を呼ぶ「えんぶり」が始まりますが、嫁さん方に縁ある地域の

郷土芸能を、いつの日にか見に行きたいものです。

 

黒いネクタイのはずれた日曜日、このまま居ては一日寝てしまいそうだったので、

宮守町鱒沢を本拠地とする鱒澤神楽さんの初舞へ今年もお邪魔しました。

 

大出早池峰神楽系の鱒澤、大出、石上、小倉、そして、宮守町達曽部の湧水の5団体が参加。

10時、打ち鳴らし、挨拶と続き、鳥舞から

 

例年、この鳥舞には女性二人が登場しますが、今年はお一人が男性

 

ニューフェイスです!

地元鱒沢の方のようですが、職場は沿岸地域ということで、練習も大変でしょうが、頑張ってください!

 

湧水神楽さんの竜殿

 

先月開催された遠野郷神楽共演会でも演じたばかりの演目でした。笑

 

小倉神楽さん、共演会では鳥舞でしたが、今回は、

 

翁舞

 

この初舞で演じる場合が多いように感じます。

 

大出早池峰神楽さんも神楽共演会同様に鞍馬

この調子だと皆さん、神楽共演会と同じ演目になりそうです。笑

 

ここの初舞は至近距離で観られるので、舞手の目の動きまで観察できる利点があります。

 

仮称Kちゃん、下手な大人より、上手です!

つづく