私には、まだこの間のような気がする、今から30年も前の遠野、
少しはお金も出すから、若いやつらで本気になって町づくりを考えてみろ!
なんて云うトップや行政マンがいたものです。
そんなことを懐かしく思い出しながら、GEINOど真ん中ミーティングを見学させて頂きました。
ステージには、出番が終わったばかりの小田代神楽庭元である及川さんと上の長い女性が登場しました。
話を聞いていると上の長い女性は一関市の本寺地区神楽の方でした。
とういう事は、私の到着前に終わっていたのは、この本寺地区神楽さんと最初のデスカッションに出ていた
平泉町の達谷窟(たっこくのいわや)毘沙門神楽さんのようです。
どちらも生では観たことがなかったので、非常~に残念。
最後は先週、お邪魔した花巻市の円万寺系神楽初舞に出演していた上根子(かみねこ)神楽さんです。
演目は先ほどの小田代神楽さんと同じく鐘巻です。
ちなみに、この鐘巻は道成寺での安珍・清姫伝説を基にした話の一部を神楽で表現したもの。
伝説の詳細はネットで確認して下さい。笑
こちらの鐘巻は、鳥居が配置され、女性の手には数珠です。神仏混合の名残りでしょうか。
鳥居の前での舞い
女性が消えると刀を差した男性の登場。同じく手には数珠。
男性は手に扇子と錫杖を持っての舞い
男性が消えると、蛇に化かされた女性がステージを這い回り、
客席に行ったかと思うや、次々と子供をさらっていきました。
突然連れ去られる子供は大泣き!
くしゃくしゃの顔をしたこの子、実は遠野の子です。
幕裏に消えましたが、その後、どうなったのだろうと思っていましたが、演目終了後に両親に確認したところ、
お土産を貰って大喜びとのこと・・・安心しました!笑
その後、祟りを鎮めるべく、あの男性が再登場し、ひと舞いして終了。
同じ鐘巻でも、早池峰系と全く違うシーンを切り取っての演目を、異なる神楽二団体続けて観られ、大満足です!
最後は上根子神楽さんがそのままで、権現舞へ
一週間前に観たばかりですが、今回も見入ってしまいました。
先週と同じ感想になりますが、ところ変われば権現舞も異なります。
白い布に続き、扇子も
刀も飲み込み、カッカ、カッカと歯打ちをして終了
小田代神楽さんと上根子神楽さんが登壇し、他の神楽の時と同様にお話をし、
その後イス等の配置を変えて、出演者、お客さん、他の郷土芸能団体等を交えての意見交換会
という段取りになっていたようです。
流石に、神楽人でも無く、花巻周辺の人間でもない、おじさんカメラマンが同席するのは憚られ、撤収。
今回は花巻から一関までの若い神楽関係者が多い集まりといった感じでしたが、
タイトルがGEINOという事なので、次回辺りには他の郷土芸能も出てきてデスカッションするかもしれません。
それにしても、郷土芸能に対して篤い若者が多いことにびっくりです!
帰りは、会場近くの道の駅石鳥谷へ寄り、南部杜氏の里に敬意を表し、
バレンタインデーのお返しに日本酒を購入して、帰りましたとさ。
その日まで中身に手を付けなければ良いのですが・・・。笑