「遠野」なんだり・かんだり

遠野の歴史・民俗を中心に「書きたい時に書きたいままを気ままに」のはずが、「あればり・こればり」

2022 大出早池峯神社例大祭 後編

2022-07-23 08:49:20 | 郷土芸能

今月末には法事があり、また、ちょっとバタバタします。

黒いネクタイ続き・・・ざっと数えただけでも既に10回以上、まだ7月なのに・・・

祭列が向かう川で、厄を落としましょう。

 

拝殿から歩き出した行列は、境内社の駒形神社へ寄り、

 

猿ケ石川へと。

途中の駒形神社では、例年、神楽もシシ踊りも舞の奉納をするのですが、

今年はカットでした。

 

昨年同様に、御神霊を移した神棚?を川の水を浸した草で清めます。

いつもは御神輿を清めるのですが・・・。

 

正面だけでなく、周りもきちんと清めます。

 

境内に戻る途中、境内社の駒形神社辺りから龍笛の音が聞こえました。

上柳獅子踊の笛吹さんがユーチューブで見覚えた曲を吹いていたようです。

流石は、高校吹奏楽部フルートOBです!

 

いつものように拝殿廻りを三周

 

やがて、大出早池峰神楽さんの下舞

 

市内の例祭で、渡御の後に、ここまで神楽を観られるところはそうそうありません。

 

これを観ると、大出早池峯神社の例祭を観た~!と云う気になります。笑

 

続いて、上柳獅子踊さん

 

しし踊りの笛って、篠笛より太くて長い・・・吹くのは大変なんでしょうね~

 

そして、張山しし踊りさん

 

境内での行事がひと通り終わると、社務所前に移動して披露

 

御花とお酒を頂き、投げ草

 

張山しし踊りさんも・・・

 

投げ草も、二つの団体で、若干異なっていました。

新コロが無ければ、境内で各団体はランチタイムとなり、割拝殿では民謡ショーなどが

あったり、旧大出小中学校では、手作り品の販売があったりもします。

 

毎日のように岩手でも感染者が増加中ながら、新コロ3年目の今年は、流石に

お祭りを中止としたところは少なく、どうにか工夫して開催する方向で動いているようです。

まずは、お盆前の8月初旬までが正念場、次はお盆明け、

必要な対策だけは怠りなく!


2022 大出早池峯神社例大祭 前編

2022-07-22 08:08:37 | 郷土芸能

宵宮とくれば次は例大祭、拙ブログの流れとしては自然です。

特にも今年は宵宮が日曜で、例祭が祝日ともなれば、喜び勇んで!笑

 

10時から神事と観光協会さんのHPに載っていたので、9時には到着。

平時のお祭りでは、神事前に町内のしし踊り団体がやってきて、

上柳獅子踊さんは集落の入口にあたる大出橋の前から踊り始めます。

 

予想通り、9時過ぎは皆さん、到着。

いつもシシ頭を被る人が、今年は息子に・・・。そんな歳になってきたんですね~

 

橋に向かっても良い時間なのに動き出さないので、状況確認。

今年は省略とのこと。

 

鳥居褒めから神門、石段と誉めつつ、

 

拝殿前に進み、

 

まずは、舞の奉納。

境内に御神輿が出されていないことから、今年も神輿渡御は無し。

 

先日、上柳獅子踊さんは新幹線大宮盛岡間開業40周年の記念イベント出演のため、

大宮へ行ったきたそうです。

 

そのうちに、張山しし踊りさんもやって来ました。

 

こちらも奉納。

 

張山のししさん達は、揃ってこちらをなかなか向いてくれないので、

上手い具合に全員を撮るのに苦労します。

 

附馬牛町には、この2団体の他に東禅寺しし踊りさんがありますが、

今年も姿がありませんでした。

 

10時、神事始り

 

しばらく神事が続くので、顔見知りの方々と雑談タイム~

奥さんに穴の繕いをお願いしているシシさんも・・・笑

 

1時間近く拝殿で行われていた神事も終わり

大出早池峰神楽さんのシンガク

 

これから渡御?となります。


2022 大出早池峯神社宵宮 其の参

2022-07-21 07:55:51 | 郷土芸能

よく拙案内所に顔を出す友人曰く、

どうせ毎年同じようなお祭りと文章なんだから、前回と同じ

と、書けばいいんじゃないの?

それを云っちゃあ、おしまいよ~!

と、いうわけで、最後です。笑

 

式舞に準ずる演目が終わると、下舞です。

 

権現舞に先立つ舞

 

神楽に興味を覚えた当初、お祭りの行列に付属するシンガクもこの下舞もわかりませんでした。

せいぜい知っていたのは鶏舞と権現舞ぐらいです。笑

 

そして、どの神楽も同じに見えたものです。

 

これはシシ踊りでも同じような感じでした。

 

しかし、数を観ている内に似ているけど違いがあることに気づき、

其々の味わいを感じるようになってきました。

 

舞手・踊り手の違いによる面白さ、

また、初心者とベテランとの技量の差も含めて、その取り組む姿

結局は人に惹かれるのかもしれません。

 

この宵宮の神楽のように同じ団体が数々の演目を披露する場は、遠野では稀です。

 

伝承していくことの難しさを感じながらも、このような場があってこそ、

舞手・囃子方のレベルアップが図られるのだろうと、いつも感じる宵宮です。

 

昨年は女性が、今年は男性が笛に挑戦しましたが、自主練も含めた真剣さ・協調性があれば、

どんどん場数を踏ませたいと話していました。

 

最後に千葉さんがお客様に感謝の挨拶

私からは、冒頭に友人が云ったとおり、変わり映えのしない内容になったことを

お詫び申し上げ、神楽の皆さん同様に、今後とも精進して参りたいと記して

宵宮の終わりです。笑


2022 大出早池峯神社宵宮 其の弐

2022-07-20 08:46:20 | 郷土芸能

宵宮の神楽を観ようと早めにお出でになったご夫婦に、あまりお客さんは来ませんから・・・。

と、告げたものの、神楽が始まってからしばらくして、辺りを見回すと、

地域の方々による夜店が無いだけで、いつもの宵宮とそれほど変わらない人数。

どこから情報を得ているんでしょう?

 

さて、神楽も四番目

大出早池峰神楽の弟子神楽となる附馬牛町の小倉神楽さんです。

 

三人鶏舞

 

女性二人とは何度かカメラ越しにお目にかかっていますが、男性の方とはお初です!笑

 

今月30日の遠野座に出演予定とのこと。これからさらに追い込みかも・・・笑

 

五番目 大出早池峰神楽さんに戻って、八幡舞

本来は式四番目の舞です。

 

いつもは姉妹で舞うのですが、お一人がお母さんになられたようで・・・。

おめでとうございます!

 

この夜は、何人もの子供たちが観たり遊んだりしている姿があり、

市内でも滅多に見られない良い光景でした。

 

六番目 岩戸開き

本来の式六番

 

前段は静かな舞

 

この方、今年の宵宮では出番が多かったようです。

 

それほど練習を積んでいるということなのでしょう。

 

大日霊女尊こと天照大神が現れ

 

一同での舞

演目の残りが少なくなると、なんだか寂しくなりますね。汗

 

これで、式舞ぶんの演目の終了です。

 

それにしても、昨夜?早朝?の雷・雨は凄かった。

新コロ同様、いつどこで何があるかわかりません。ご用心!


2022 大出早池峯神社宵宮 其の壱

2022-07-19 14:26:30 | 郷土芸能

附馬牛町にある大出早池峯神社では7月17日が宵宮、翌18日が例大祭、

土日に関係なく決まっています。

 

今年の宵宮は日曜日となり、気兼ねなく出撃です!

 

5時過ぎ、茅の輪くぐりの神事

今年前半の穢れを清め、厄払いをします。

 

6時前には、宵宮神事が始りました。

 

そして、6時、3年ぶりに割拝殿での宵宮神楽奉納です!

 

大出早池峰神楽さんの鶏舞から

新コロが未だに収まらないということで、9時を目途に終了予定とのこと。

 

時間の関係から附馬牛町内の神楽だけとなります。

 

四人が並ぶだけでいっぱい、いっぱいのスペースで、

どうにか無事終了です。

 

式舞どおりであれば、二番目は翁舞

今回は、鞍馬天狗、他の神楽では鞍馬の舞と呼んでいます。

この日参加できる会員の人数と時間の制約によって、演目を決めたのでしょう。

 

仮称K君、全く、心配無しで観ていられます。

お兄ちゃん、かっこいい~!

なんて、思いながら、脇では見ているのでしょう。

 

昨年は、隣の交流館での夜神楽で、その時は三番叟

 

相棒の子と共々、いつの日にか、メインの神楽人に・・・

じじいの戯言です。笑

 

三番 同じく大出早池峰神楽さんで、三番叟ではなく、天降りの舞

 

大迫系早池峰神楽より、ゆっくりとしたテンポ

 

最初に天狗のような面を付けて登場したのは猿田彦

天孫降臨の道案内をした神様で、その時の様子を舞で表現します。

神社の例祭の行列の先頭にいる理由がここにあります。

 

面をはずしての後半

 

演目中の歌詞?言い立て?セリフ?を後で、確認したところ、

大迫町の岳系というよりは、大償系に近い文章になっているようです。

 

いずれにしても、この舞台のスペース故に、ゆったりとした舞が特徴かと思います。

なんて、書きながら、三番まで終了。

写真の選別と文章が浮かんだら、続きです。笑