「遠野」なんだり・かんだり

遠野の歴史・民俗を中心に「書きたい時に書きたいままを気ままに」のはずが、「あればり・こればり」

青天の霹靂

2020-08-30 10:31:26 | 民俗

二十日盆も過ぎ、22日(土)は時々愛妻家親戚の納骨ということで、その前日、

義母をいつものように午前中は病院への送迎をし、午後一番には拙事務所で、

世間話をして過ごし、三時頃別れ、私は外出。

その後、帰所していた私に義母からTEL、今、眼科の診療が終わり、薬局の用事が済んだら、

もう一度電話すると。

 

それから15分ほどして従兄弟からTEL、義母が倒れて救急車で運ばれたようだと。

時々愛妻と病院に駆けつけましたが、既に意識はなく、翌日未明亡くなりました。

 

何がどうしてこうなったのか、空白の部分が埋まらないまま、

通夜、そして月曜日には葬儀

 

28日(金)には初七日を済ませ、やっとPCに向かっているところです。

 

その間、葬儀の始末、関係者へのお礼等と歩く中で、

母が病院に運ばれるまでの状況が明らかになり、空白を埋めることができました。

関係各位様には御礼申し上げます。

 

私のことを「おらいのエナさん」と呼んでいた義母

 

今日は、市内防災訓練で、表にこれを付ける日でしたが・・・

 

26年ほど前、義祖母が亡くなった時も、かき氷が店に無くなるような暑い8月でした。

 


2020 お盆

2020-08-16 11:53:53 | 民俗

新型コロナ禍のお盆、各家で行われる仏教行事は、いつも通り。

 

遠野の町中では13日に迎え盆となり、我が家では母と娘二人で墓参り。

今年はお寺さんに檀家一同が集まることも、和尚さんが家を廻るのも無しです。

 

毎年同じようにこの後、時々愛妻家のお寺さんへ

 

当の本人は、これまたいつものように仕事です。

戦後、地方から都会へと仕事を求めて移った人たちも、今ではあちらで土となり、

其々のお盆を迎えることが多くなりました。

それにつれ、管理者不在のお墓には連絡下さいという立札が見られるようになりました。

これまで当たり前と考えられてきた家と宗派とお墓の関係を維持するのは、

相当難しい世の中になっているように思えます。

 

14日、遠野の在郷の迎え盆

父方の伯母の初盆ということで灯篭木には赤い布

 

家で線香を上げ

 

迎えにお墓へ

 

同じ墓地にある母方の実家のお参りも

 

家に戻り、顔ぶれが揃ったところで・・・

 

6月に伯母が無くなり、7月末が四十九日の法要、そして初盆

都度、飲み残していたお酒は今回も功徳ということで・・・笑

 

途中、従兄弟の同級生たちがお出になり、

 

夜も更け

翌日は三密を避けるように帰省していた娘を3時間かけて送り、3時間かけて帰宅し、

 

恒例の同級会へ参戦! 汗

 

年度途中で退職した一人のご苦労会となり、シャンパンで乾杯!

今回は遠野在住者のみということで、10名。

コロナ禍のせいでしょうか?歌のひとつも出ない静かな夜となりました。

 

明けて本日は送り盆ということで、母と二人で墓参り。

聞こえが悪くなってきた母と口が回りにくくなってきた私、この先は老々介護?笑

 

ところで13日の晩のこと

突然、花火の音がして、思わずカメラを持って外へ

 

今年はお盆の花火も中止となり、静かなお盆になると思っていたのですが、

数発だけながら、心和むほんのひと時を味わいました。

 

どなたかわかりませんが、心意気に感謝です。

絵ずら的には、いつもと全く変わりない今年お盆、

但し、附馬牛も土淵も舟っこ流しは中止と聞いています。

明日からの日常に備え、疲労回復も含め、盆休み残り半日、静かに過ごします。笑

 


2020 外山神楽 in 遠野座

2020-08-10 16:05:56 | 郷土芸能

お盆休み・夏季休暇ムード漂い始めた10日(日)の遠野は、余計なほど暑い天気。

今年は帰省する親戚もほぼいないお盆ということで、時間が余ってしようがない、

毎日が日曜のリタイヤグループも、昨日から長期休暇に入った現役組も

気になるのは飲み会のことばかり。笑

と、云うことで、その飲み会は15日(日)5時頃から、同級生ママの店になりました。

感染拡大地域からの方々が一緒にならないように貸切が条件かな?

さて、明日も通常営業の拙案内所、更新できる保証はないので、今のうちに。

 

遠野座夜神楽も22日を残すのみとなりましたが、昨晩は小友町の外山神楽さん。

幕紋は、三つ巴と梅鉢、三つ巴は八坂神社の紋で、梅鉢は明治に神楽を伝えた

田瀬の白土神楽に関係する紋とのことです。

 

体格のいい菊池さんが演目を説明をして、始まりです。

 

翁舞

 

この日の翁は、背も高く、まだ老人と云うには若い翁

 

その翁と云えば、外山神楽さんの小友町外山には及川恒次翁記念碑があります。

恒次は及川内記の次男として小友に生まれ、寛文年間に名取沢金山を発見し、

その利益を外山の開墾・入植に充て、40石ぶんの新田開発をし、30数戸の

入植事業を行った人物です。

 

次は鞍馬の舞

 

牛若丸と善海坊の力比べの舞

 

この日はお二人とも、女性

 

疲れた表情を見せない牛若丸、流石です!

 

最後は胴が入れ替わり

右の子、最初から至って冷静に手平鉦をやっていましたが、大出の仮称Kちゃんとこの子らが

メインで神楽を演じる日まで元気でいたいものです。笑

 

下舞

 

舞台が狭く感じました!笑

 

太鼓の彼は、春から大学生で本当はこの日いなかったかもしれません。

例の影響で学校へ行けずにリモート授業しているとのこと。

 

権現舞

お酒ではなく、三ツ矢サイダーを持って・・・笑

 

赤ちゃんもカミカミしてもらいます!

抱っこしているお母さん、昨年は妊娠中でお祭りに参加できなかったので、

今年は復帰して参加するはずだったのに・・・と話していました。

政府はこれからは新生活様式に対応を!と云われますが、

その新生活様式と云う言葉、そのまま固定してしまいそうで私は嫌いです。

新型コロナ対応生活と云ってほしい・・・空しい独り言です。笑

 

 


2020 飯豊神楽 in 遠野座

2020-08-09 12:51:54 | 郷土芸能

昨日(8日)から盆休みに入るという声があちらこちらから聞こえ、普段から静かな町中が、

雨のせいもあり、今日は余計静かに感じます。

観光協会のイベント欄を見ると、お盆行事や神社例祭等の日程がそのまま掲載され、

例年通りの8月と思われる方もいるかもしれません。

が、実際はどうなのか確認が必要だと思います。おそらくは・・・笑

 

神社例祭での郷土芸能奉納が皆無に等しい今年、唯一、観る機会を提供している遠野座

昨晩は土淵町の飯豊神楽さんでした。

ちなみに遠野座夜神楽も今晩と22日(土)で終了となります。

 

7時過ぎ、いつものように会場入りすると誰も居ません。

天気が悪いので、もしかして中止?・・・私が早いだけでした。笑

 

遠野南部家老新田(にいだ)氏の七曜紋の幕を張り、御神楽舞からです。

飯豊神楽のある飯豊は江戸時代、遠野南部家臣広田氏の知行地でした。

 

御神楽舞、一般的には鶏舞と云われ、飯豊、八幡、上宮守などのいわゆる遠野山伏神楽では、

このように三人舞で演じることが多いように思います。

 

多くの女性が参加している飯豊さん、準備している時に声をかけようかと

思いましたが、圧倒されて、声も出ず。笑

 

とらねこさんを誘えば良かったかなあ・・・

 

四人八幡舞

 

会員の人数が多いので、大勢が出る演目を選ぶことが多いのも飯豊さん

 

所狭しと舞います。

 

ここの四人八幡舞は他と若干異なり、

 

後半には、くぐりっこ。息もぴったりでした!

 

最後は、恵比寿舞

 

遠野山伏系神楽は岩手県沿岸北部の神楽同様に魚を釣る恵比寿舞

 

かつて、遠野は閉伊郡に含まれ、その中心は現在の宮古市周辺です。

その閉伊郡のくくりでの山伏神楽の影響なのか、それとも、明治以降に興行に行った

沿岸部の影響なのか、明らかに早池峰神楽系と趣の違う遠野山伏系神楽です。

 

四十、五十、六十肩には到底出来そうもない、赤いをたすきを軽やかに付け、

新型コロナ対応バージョン?・・・マスクを付けて・・・

 

マスクを付けたままでは糸や針を舐められず、はずして、いざ、釣り!

 

会場から現れたおさかなさん、昨年の遠野まつりでは飯豊神楽さんの舞手として参加。

今回はお客さんだったのに、おさかなデビューです。笑

 

飯豊神楽さんも今年は1月の神楽共演会以来。

新型コロナが少ない地域なら、きっと、招聘に応じる用意はできていると思います。笑

 


2020 石上神社例祭

2020-08-04 16:17:04 | 神社

河川清掃で早起きした8月第一日曜日、朝食後、しばし、ぐだぐだ。

例年どおりであれば、11時から綾織町の石上神社例祭へ!

となりますが、今年は例により新型コロナの影響で、全く情報が入らず。

しようがなく仕事を始めたものの、石上神社が気になり様子見ということで・・・笑

 

綾織郵便局を右折すると、ご覧のような幟旗が見えるはずですが、今年は無し。

やはり神事も無しか・・・

と思いつつ、神社のある逢畑集落へ入ると、次に見えるはずの幟旗が・・・ありました!

これで神事だけは確定か?

別当さんの家の前の道路を車でゆっくり通りすぎると、車の数が結構あり、

お隣り、石上神楽の鈴木さんの家の玄関前には太鼓が置いてありました!

これで神楽の打ち鳴らし確定!笑 

 

神社下へ駐車すると、ほぼ同時にもう一台入ってきました。

神楽の歌本(言い立て、しゃもん)を調べている花巻の方で、しばらくぶりです。今年は。笑

二人で別当さんのお宅に行き、予定確認。

 

縮小しても神事だけは行うとのことで同道。

 

神楽の手平鉦と太鼓の音を聞きながら神社へ

 

境内にはジンギスカンや焼きそばを準備する地域の皆さんの顔は無し

 

いつも通りに本殿・拝殿廻りを三周し、中に入って・・・

拝殿内に掲げられるこの額の文字「石神」、これに惑わされるんです。

現在、この神社を紹介するほぼ全ての文章では「石上」。

但し、江戸時代の南部領にある神社一覧とも云える「御領分社堂」には、石神権現と記述。

また、遠野三山のひとつと云うことで、崇拝されてきた神社でありながら、

遠野では珍しく江戸時代には別当も山伏の名前もありません。

おそらく、この地域を知行所とした新田(にいだ)氏直轄の神社だったのでしょう。

 

神事

 

歌と胴担当の保存会長自ら、打ち鳴らしの笛

 

ここでは例年、神事終了後に拝殿外で下舞・権現舞を行い、

その後、綾織しし踊りの奉納という手順になります。

 

今年は、一切の神事終了後の拝殿内で神楽を・・・という流れになり、

 

下舞のみで終わりとなりました。

 

物足りなさそうな石上神楽さん

帰りに家に寄ってって!と声をかけて頂きましたが、勧誘されると困るので・・・笑

 

拙案内所でデータの取り込み作業をしながら、お昼を食べているとTELあり。

この日(日曜)は河川清掃、草刈り、花っこ植えでしたが、その後、

子供たちの廃品回収があり、関係者はご苦労会を兼ねた暑気払い。

今年はあまり関係者として働いていない私は、遠慮していました。笑

始めたばかりだから、来い!との命令で、喜び勇んで行くと、

既に午前中からやっていたとのことで、残ったジンギスカンの処理係になりました。笑