小泉元首相は震災後いち早く再生可能エネルギー拡大を予言した。
そして短期間で驚くべき変化を成し遂げる日本の高い能力に言及した。
今後、その能力はエネルギー分野で発揮されることとなろう。
古いパラダイムや利権にしがみついている連中を信じてはならない。
かつて日本製品は安物の代名詞だったが企業の努力がそれを覆した。
日本車の高い環境性能は石油危機の中から生まれた。
未来は常に挑戦者の側にある。
円高で製造業の海外脱出が続々と報じられているが、
(原発既得権層が必死に宣伝する電力不足要因は二の次、三の次)
生産年齢人口が減少し高齢化が進む日本にあっても、
エネルギー分野には膨大な潜在需要が眠っている。
それは国内製造業を援護するための貴重な資源でもある。
再生可能エネルギーの中でも低コストで
世界中で急拡大している風力発電分野はその筆頭だ。
半可通の評論家が声高に叫ぶ風力の問題点は全てクリアされつつある。
環境問題に興味などない連中が風力の環境破壊を論じるのはかなり笑える。
定期的にとんでもない事故(+隠蔽)を起こす原子力より遥かにましだ。
当ウェブログでは「今年は風力発電の本格普及が始まる」と
原発事故を受けて今年4月初めに予想した。
その通りの展開になりつつある。
↓ 参考
「茨城県神栖の風力発電所、震災にも無傷で24時間フル稼働中!」
http://blog.goo.ne.jp/fleury1929/e/e52a8d3452e4319430aef9bad4d775b7
大きな恩恵を受ける製造業や立地地域にとっても福音だ。
▽ 部品点数の多い風力発電の経済波及効果は大きい。
▽ 原子力へ向けられる多額の補助金を風力に転用すべき
三菱重工、洋上風力発電に本格参入へ 国内受注も目指す(朝日新聞)
http://www.asahi.com/business/update/0909/TKY201109090444.html
”三菱重工業は、洋上風力発電に本格参入する方針を明らかにした。陸上での風力発
電よりも出力が大きい設備を新たに開発し、2015年には年間200基の量産開
始を目指す。
新たな風力発電設備の出力は5メガワットで、通常の2倍。羽根の直径は1.3倍
の130メートル程度になる。英国の洋上風力発電プロジェクトの受注を目指して
昨年末に買収した英ベンチャーのアルテミス社のノウハウを活用して新たな油圧シ
ステムを開発し、強風に耐えられるよう軽量化し、メンテナンスを容易にする。
洋上風力発電はすでに欧州で普及が進んでおり、英国では約6千基を設置するプロ
ジェクトが進行中。三菱重工業は欧州での参入を目指してきたが、東日本大震災を
受けて日本でも新たなエネルギー源として期待が高まっていることから、国内外の
受注を目指して開発を急ぐ。(金井和之)”
→ 三菱重工の風力部門は長らく国内市場の伸長を願ってきた。
メンテナンスや修理でノウハウを得られるからだ。
東日本の太平洋側には洋上風力の適地が広がっている。
立地制約や騒音被害も容易にクリアできる。
首都圏で電力不足が懸念されている今、
風力発電が遂に表舞台に登場することになる。
重電各社、風力事業にシフト 「原発逆風」で再生エネルギーに活路(産経新聞)
http://sankei.jp.msn.com/economy/news/110909/biz11090921490031-n1.htm
”重電メーカーが大型風車や発電機など、風力発電事業を強化している。東京電力の
福島第1原子力発電所の事故後、再生可能エネルギーの重要性が再認識され、欧米
に比べて出遅れていた国内市場の拡大が期待されている。国内では収益面でも原発
から再生エネへのシフトが強まると予想される。
原発事業への逆風が、風力強化の推進力になっている。三菱重工業は原発事業で平
成26年度に6千億円の売り上げを目指してきたが、国内で新規の原発建設がスト
ップし、「目標の下方修正も考えざるを得ない状況」(大宮英明社長)だ。
この減収分を、普及が確実視される風力など再生エネルギー分野で補う。三菱重工
業は国内風車最大手で、大宮社長は現在推定600億~800億円の風力事業を
「1千億円を超えるビジネスにしたい」とし、将来的には数千億規模を目指す。
三菱重工は世界最大級の出力5千~7千キロワットの風車開発を進めている。通常
の風力発電では風車の回転を増幅して発電機に伝える「増速機」が必要だが、油圧
式の駆動技術を新たに研究し、技術革新を急ぐ。
ライバルの日立製作所も約40億円を投じ、茨城県日立市の生産拠点に風力発電用
発電機の製造工場を建設した。25年度までに、生産能力を現在の1.7倍の年産
2400台に引き上げ、「市場拡大に対応する」構えだ。
日本製鋼所はここ数年受注減が続き、昨年度の風力事業の売上高は約90億円で、
前年度の約188億円から半減。しかし、今後は再生エネルギー法の成立などを背
景に、「需要回復は確実」(同社)とみている。
環境省の試算では、国内の風力発電は現在の発電設備容量の10倍近い約2400
万~1億4千万キロワット分の導入が可能とされ、重電各社の新たな収益事業とし
て期待がかかる。”
報道が同日なので三菱重工に関する記事のソースは同じだろう。
風力に力を入れざるを得ない状況が詳述されており素晴らしい。
ウェスティング・ハウスが東芝に売られた理由は明白で、
原子力は定期的に事故を起こして推進が止まるからなのだ。
市場特性から言えば、原子力分野は不安定極まりない危険な市場だ。
安定して伸びている風力発電事業の方が経済的合理性がある。
愚かな日本の評論家たちも2年後、3年後に渋々それを認めるだろう。
そして短期間で驚くべき変化を成し遂げる日本の高い能力に言及した。
今後、その能力はエネルギー分野で発揮されることとなろう。
古いパラダイムや利権にしがみついている連中を信じてはならない。
かつて日本製品は安物の代名詞だったが企業の努力がそれを覆した。
日本車の高い環境性能は石油危機の中から生まれた。
未来は常に挑戦者の側にある。
円高で製造業の海外脱出が続々と報じられているが、
(原発既得権層が必死に宣伝する電力不足要因は二の次、三の次)
生産年齢人口が減少し高齢化が進む日本にあっても、
エネルギー分野には膨大な潜在需要が眠っている。
それは国内製造業を援護するための貴重な資源でもある。
再生可能エネルギーの中でも低コストで
世界中で急拡大している風力発電分野はその筆頭だ。
半可通の評論家が声高に叫ぶ風力の問題点は全てクリアされつつある。
環境問題に興味などない連中が風力の環境破壊を論じるのはかなり笑える。
定期的にとんでもない事故(+隠蔽)を起こす原子力より遥かにましだ。
当ウェブログでは「今年は風力発電の本格普及が始まる」と
原発事故を受けて今年4月初めに予想した。
その通りの展開になりつつある。
↓ 参考
「茨城県神栖の風力発電所、震災にも無傷で24時間フル稼働中!」
http://blog.goo.ne.jp/fleury1929/e/e52a8d3452e4319430aef9bad4d775b7
大きな恩恵を受ける製造業や立地地域にとっても福音だ。
▽ 部品点数の多い風力発電の経済波及効果は大きい。
『エコ・ウオーズ 低炭素社会への挑戦』(朝日新聞特別取材班) | |
▽ 原子力へ向けられる多額の補助金を風力に転用すべき
『原発社会からの離脱――自然エネルギーと共同体自治に向けて』(飯田哲也/宮台真司) | |
三菱重工、洋上風力発電に本格参入へ 国内受注も目指す(朝日新聞)
http://www.asahi.com/business/update/0909/TKY201109090444.html
”三菱重工業は、洋上風力発電に本格参入する方針を明らかにした。陸上での風力発
電よりも出力が大きい設備を新たに開発し、2015年には年間200基の量産開
始を目指す。
新たな風力発電設備の出力は5メガワットで、通常の2倍。羽根の直径は1.3倍
の130メートル程度になる。英国の洋上風力発電プロジェクトの受注を目指して
昨年末に買収した英ベンチャーのアルテミス社のノウハウを活用して新たな油圧シ
ステムを開発し、強風に耐えられるよう軽量化し、メンテナンスを容易にする。
洋上風力発電はすでに欧州で普及が進んでおり、英国では約6千基を設置するプロ
ジェクトが進行中。三菱重工業は欧州での参入を目指してきたが、東日本大震災を
受けて日本でも新たなエネルギー源として期待が高まっていることから、国内外の
受注を目指して開発を急ぐ。(金井和之)”
→ 三菱重工の風力部門は長らく国内市場の伸長を願ってきた。
メンテナンスや修理でノウハウを得られるからだ。
東日本の太平洋側には洋上風力の適地が広がっている。
立地制約や騒音被害も容易にクリアできる。
首都圏で電力不足が懸念されている今、
風力発電が遂に表舞台に登場することになる。
重電各社、風力事業にシフト 「原発逆風」で再生エネルギーに活路(産経新聞)
http://sankei.jp.msn.com/economy/news/110909/biz11090921490031-n1.htm
”重電メーカーが大型風車や発電機など、風力発電事業を強化している。東京電力の
福島第1原子力発電所の事故後、再生可能エネルギーの重要性が再認識され、欧米
に比べて出遅れていた国内市場の拡大が期待されている。国内では収益面でも原発
から再生エネへのシフトが強まると予想される。
原発事業への逆風が、風力強化の推進力になっている。三菱重工業は原発事業で平
成26年度に6千億円の売り上げを目指してきたが、国内で新規の原発建設がスト
ップし、「目標の下方修正も考えざるを得ない状況」(大宮英明社長)だ。
この減収分を、普及が確実視される風力など再生エネルギー分野で補う。三菱重工
業は国内風車最大手で、大宮社長は現在推定600億~800億円の風力事業を
「1千億円を超えるビジネスにしたい」とし、将来的には数千億規模を目指す。
三菱重工は世界最大級の出力5千~7千キロワットの風車開発を進めている。通常
の風力発電では風車の回転を増幅して発電機に伝える「増速機」が必要だが、油圧
式の駆動技術を新たに研究し、技術革新を急ぐ。
ライバルの日立製作所も約40億円を投じ、茨城県日立市の生産拠点に風力発電用
発電機の製造工場を建設した。25年度までに、生産能力を現在の1.7倍の年産
2400台に引き上げ、「市場拡大に対応する」構えだ。
日本製鋼所はここ数年受注減が続き、昨年度の風力事業の売上高は約90億円で、
前年度の約188億円から半減。しかし、今後は再生エネルギー法の成立などを背
景に、「需要回復は確実」(同社)とみている。
環境省の試算では、国内の風力発電は現在の発電設備容量の10倍近い約2400
万~1億4千万キロワット分の導入が可能とされ、重電各社の新たな収益事業とし
て期待がかかる。”
報道が同日なので三菱重工に関する記事のソースは同じだろう。
風力に力を入れざるを得ない状況が詳述されており素晴らしい。
ウェスティング・ハウスが東芝に売られた理由は明白で、
原子力は定期的に事故を起こして推進が止まるからなのだ。
市場特性から言えば、原子力分野は不安定極まりない危険な市場だ。
安定して伸びている風力発電事業の方が経済的合理性がある。
愚かな日本の評論家たちも2年後、3年後に渋々それを認めるだろう。