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『週刊ダイヤモンド』12月20日号 ―「代替エネルギー開発が私たちを不況から救う」とソロス氏が喝破

2008-12-15 | 『週刊ダイヤモンド』より
今週の『週刊ダイヤモンド』の特集は「銀行・証券 氷結!」でした。
本当は
氷河期としたかったのではないでしょうか?





『週刊ダイヤモンド』2008年 12/20号


ソロス氏もやはり代替エネルギー開発・省エネ技術が
次の成長エンジンであると考えているようです。
いとすぎも全くもって同感ですし、それだけに
今の日本の旧態依然の経済政策には苛立ってしまいます。

(too late,too little ! とまたしても言われるでしょう)

「化石燃料、特に石油の採掘コストが上昇し続けていること、
 そしてもちろん化石燃料への依存度が上昇していることも私
 たちの懸念の的になっています。
 これら3つの難問の要因はすべて、代替エネルギー源の開発
 と省エネルギーへの投資を必要としています
。そしてこれが
 私たちをリセッションから救い出す経済の原動力となるべき
 です」

さすがの一言です。
京都議定書を欧州の陰謀としか見ない低レベルの人々と
完全に戦略眼の輝きが違っているのは明白です。

…… 日本経済の未来も、きっとここにあるのでしょう。

注:ソロス氏がどのような人物か分からない方は、下の2冊をどうぞ。












    ◇     ◇     ◇     ◇

今週号ではP27に一橋大の高山憲之教授が登場されていますが、
こちらも見逃せません。

日本の社会保障制度を根底から破壊する現象が起きているのです。

高山教授は、1990年生まれの女性のデータから推計すると

・生涯未婚率     24%
・生涯子供なしの確率 38%
・生涯孫なしの確率  50%

になるという恐ろしい数値を示されております。

…この数値の示す未来は明白です。

年金・医療保険は形骸化して誰も制度を信用せず、
社会保障給付額は破滅的な勢いで大幅削減される。
生活保護受給者が暴力的な勢いで増加する。
有能な人材は国外へ脱出する。

超少子化の破壊的な影響を軽視した愚かな国民の将来は悲惨です。
「日本の人口は減った方がいい」と無責任に言い放つ愚民は
この数値を見てから口を開くべきだろう。
(まともな思考力があれば、だが)

問題は減少するかどうかではない。
減少速度が悪夢のように速く、この社会を破壊することだ。

    ◇     ◇     ◇     ◇

最後になりますが、環境関連に興味のある方は、
今週の『週刊エコノミスト』P76に掲載されている、
石油天然ガス・金属鉱物資源機構の石井彰エコノミストの
素晴らしい論考をお読み下さい。

アメリカで天然ガスの新規鉱床が続々発見されていること、
従ってオバマ新政権で天然ガス・シフトが進む可能性があること、
日本の天然ガス導入は1次エネルギー需要の14%程度で
先進国中最低水準であるためCO2 排出量削減が容易であること。





『天然ガスが日本を救う 知られざる資源の政治経済学』(石井彰,日経BP社)

△ 早速読んでみようと思いました。


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