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冷暖房コスト2割安の省エネ窓、コマツ工場で購入電力9割カット -「乾いた雑巾」説は矢張り真っ赤な嘘

2014-06-05 | いとすぎの見るこの社会-地球環境を考える
経済団体にエネルギーを語らせると仲間内の目先の利益しか語らないが、
実際には優秀な日本企業は着々と省エネ関連投資を進めている。

いつまでも馬鹿のひとつ覚えのように原発再稼働を叫ぶのは
経営努力ではなく政治圧力によって利益を増やそうとする劣等企業である。

事実、コマツは電力料金を9割以上カットし売電も可能な新工場を建設した。
YKKAPも冷暖房コストを2割以上カットできる樹脂窓サッシの売れ行きが好調で
生産量を急増させている。

つまり、電力大手と癒着して政治ゴッコにばかり熱心な
保守退嬰の経済団体が主張していた「乾いた雑巾」説は大嘘だったのだ。

コージェネや冷暖房関連の省エネ投資によってエネルギー効率を引き上げれば、
原発停止による輸入燃料増加など容易にカバーできる。

何と言ってもコージェネの威力は突出して大きいが、
地中熱も窓の断熱も空調の効率化も、実はまだまだ改善余地がある。

原発停止と電力料金の上昇は、電力利権の害悪を炙り出すだけでなく、
我が国のエネルギー効率を更に引き上げることができること、
電力利権が我が国の省エネ投資を妨害する「抵抗勢力」であることを明確にした。

当ウェブログが何度も繰り返し指摘しているように、
「日本は省エネ投資で成長する」のである。

▽ NYエンパイアステートビルは省エネで甦り、コストが低下しブランド力が向上した

『グリーン経済最前線』(末吉竹二郎/井田徹治,岩波書店)


完全に想定通りの展開と言えよう。

「日本経済の、特に製造業の成長分野は省エネである。
 大和ハウスが驚くべき省エネを実現することでそれを証明した。
 省エネで成長できる日本経済を妨害しているのは、自民党政権である。
 何故なら原子力が必要と国民を洗脳しなければ原発再稼働ができないからだ」

「日経報道では電事連が自民党議員に文書を配って
 原発再稼働に協力してもらえるよう裏で「情報操作」したことも判明した」

「自民党のエネルギー政策というのは所詮はこの程度のもので、
 国民の懸念を黙殺し原子力利権と癒着したものである」

「日本の輸入燃料費増加の真因は、原発停止ではない。
 火力発電の効率が低く、太陽光発電並みに高コストな石油火力を稼働しているからだ。
 (しかも石油火力は太陽光発電のように今後のコスト低下を見込めない)
 つまり、火力の設備更新を怠った電力大手の経営判断の誤りが諸悪の根源である」

あとは旧套墨守の自民と安倍内閣がさっさと消えれば、
日本の省エネ分野の成長を加速させることができる。

 ↓ 参考

大和ハウスが30%もの省エネを工場で達成、事務部門では何と60%! - 日本経済の省エネ余地は大きい
http://blog.goo.ne.jp/fleury1929/e/4d50dd7a26777cbfad77e2bed8626780‎

IEA(国際エネルギー機関)、世界の省エネ投資が30兆円に達したと報告 - 今や省エネは最重要の燃料
http://blog.goo.ne.jp/fleury1929/e/bdbe09d8dd34742ef530ce1011b5cb0c

▽ 日本では、コージェネ等の省エネを進める余地が非常に大きい

『エネルギーを選びなおす』(小澤祥司,岩波書店)


省エネ効果の高い樹脂窓を増産 YKKAPは6割増(日本経済新聞)
http://www.nikkei.com/article/DGXNASDZ130FM_T10C14A5TI0000/
”住宅設備大手が戸建て住宅向けに省エネ効果の高い樹脂製サッシの窓(樹脂窓)を増産する。YKKAPは今夏、2工場を稼働させ、2014年度の生産量を13年度比6割増やす。LIXILグループも北海道の工場に新ラインを導入する。樹脂窓はアルミサッシに比べ年間の冷暖房費を2~3割減らせ販売が伸びている。増産で新築やリフォームの需要を取り込む。
 日本の樹脂窓の普及率は7%にとどまり、米国の67%、ドイツの60…〔中略〕”

住宅設備関連では「省エネ」こそが成長戦略なのである。
よく知られているように、日本の住宅は窓から熱が逃げやすくなっている。
下手にエアコンを買い替えるより効果が大きい程なのだ。

勿論、オフィスビルでも省エネ型の窓が開発されており、
こちらも伸びている分野である。


コマツ、電力「自立」工場 購入量9割減(日本経済新聞)
http://www.nikkei.com/article/DGXNZO72067150R30C14A5TJ2000/
電力購入量を9割減らす――。コマツが省エネと生産性を徹底追求した新組み立て棟が、主力拠点の粟津工場(石川県小松市)に30日完成した。原子力発電所の長期停止で電気料金は上がり続けている。国内生産にこだわるグローバル企業の挑戦は、ものづくりの新たなモデルになる可能性がある。
 「ダントツの次世代工場が完成した」。大橋徹二社長は同日開いた完成式で出来栄えに胸を張った。〔以下略〕”

最近、大きな話題になったのがこちら。
保守退嬰の経済団体は原発再稼働と税金投入による安い電力を求める
怠惰な態度を改めないが、そうしている内にエネルギー分野で格差が広がっている。

コマツは生産性向上に加え、省エネと太陽光・バイオマス自家発電によって
電力購入量を92%カットし、電力使用量も半減させ数億の便益を得ている。
(日経以外には中日新聞の報道にも詳しい)


三菱電機、ビルに「スマート空調」 電気代1割節約(日本経済新聞)
http://www.nikkei.com/article/DGXNASGG2301D_W4A520C1MM0000/
三菱電機はビル内の多数の空調機器が連係して運転することで、電気代を約1割節約する省エネシステムを開発した。窓に近い場所に設置した機器などに負荷が偏っている状況を自動で検知。周囲の機器が出力を上げて運転を助け、冷暖房の効率低下を防ぐ。8階建て程度の平均的なオフィスビルなら年間の電気代を100万円以上節約できるという。来年にもビル会社など向けに実用化する。〔以下略〕”

オフィスビルは窓以外にも様々な省エネサービスが開発されている。
こちらが一例で、太陽光発電と組み合わせることによって更なる効果が望めそうだ。

オフィスだけでなく公共施設もコスト改善余地が大きく、
矢張り省エネは原発停止によって生まれた成長分野である。
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