奈良の名所・古跡

行ってみたい所があるといいのですが・・・古墳とか建物とか巨樹とかいろいろ・・・

鷺池・浮見堂

2007年02月28日 | 名所
 背後の春日山にも映え、池に写る姿は飽きません 撮影日;2005.7.20

 奈良公園の鷺池に浮かぶ檜皮葺きの六角形の堂です

 大正5年に建てられ、平成3~6年に修復工事されました

★所在地;奈良市高畑町山ノ上
★交通;近鉄奈良駅より
    市内循環バス「大仏殿春日大社前」下車徒歩5分
★駐車場;有りません
★問合せ;0742-26-1991 奈良市猿沢観光案内所

 毎年7月1日~10月31日までライトアップ

 池畔の貸しボート屋の前に「洞水門どうすいもん」があります
 
 地中に伏瓶を埋め空洞を作り、そこに滴り落ちる水が反響して琴の様な音色を奏でます
 水琴窟すいきんくつとも呼ばれています


 春の桜、秋の紅葉も綺麗です

 南へ5分ほどの所に頭塔が有ります


 2007.2.28編集

ハジカミ池

2007年02月28日 | 名所
 豊な水量の灌漑池です 撮影日;2007.2.16

 池の中央に二つの小さな島が在り、水鳥の休憩場所になっています
 この辺りに住んでいた土師氏(古墳の埴輪を作っていた)の名前から付けられたと思われます

★所在地;奈良市佐紀町
★交通;近鉄大和西大寺駅より 徒歩15分
★駐車場;有りません
★問合せ;

 池の南に小さな石仏が数体置かれた枯れた巨木があり目印になっています

 昔は、田植えの時期に牛を連れてこの木の周りを3回まわり、牛にちまきを食べさせ豊作を祈ったそうです


 南側に平城宮跡市庭古墳「平城天皇陵」が有ります
 東にはヒシアゲ古墳「磐之媛陵」ウワナベ古墳コナベ古墳が有ります


厩坂寺跡

2007年02月27日 | 古跡
 興福寺の前身となったお寺さんの跡のようです 撮影日;2007.2.5

 天武元年(672)に旧山階寺が藤原京へ移築され、厩坂寺(うまやさかでら)と改称されました
 和銅3年(710)に藤原不比等が平城京へ移築し興福寺と改称

★所在地;橿原市石川町
★交通;近鉄橿原神宮前駅より 徒歩3分
★駐車場;有りません
★問合せ;

 大和国高市郡厩坂にあったと伝わりますが、正確な位置は不明とされます
 この敷地は有力候補地です

 敷地には北側の平井病院前の駐車場から入れます
 梅や桜の木が植えられていますが荒れ放題です


 近くには、本明寺「石川精舎跡」があり
 西へ1.5kmほど行くと向原寺「豊浦寺跡」甘樫丘が有ります

見瀬丸山古墳

2007年02月26日 | 古墳
 あまりに巨大な為、丘陵地に築かれた円墳と考えられていたようです 撮影日;2007.2.5 関連記事

 全長約320mの県下最大の前方後円墳です
 後円部径150m、前方部幅約210m、周濠を含めると約460m
 築造年代は6世紀後半と考えられています

 後円部頂部は陵墓参考地のため入ることはできませんが
 古墳全体(国指定史跡)は、展望公園として公開されています

★所在地;橿原市五条野町・大軽町
★交通;近鉄岡寺駅より 徒歩3分
★駐車場;有ります
★入場料;見学自由
★問合せ;0744-22-4001(橿原市商工観光課)

 五条野丸山古墳、大軽丸山古墳とも呼ばれています

 日本最大の横穴式石室(見学不可)が有ります
 全長28.4m、玄室長8.3m、羨道長20.1m
 石室には二基の家形石棺が安置されているそうです

 古墳の築造時期と石棺のありかたから、候補者のうち欽明天皇が有力視されています
 (欽明天皇陵は現在、明日香村平田の御陵に治定)

 古くは、天武・持統天皇合葬陵とされていたようです


 参考;見瀬丸山古墳

新沢千塚古墳群

2007年02月25日 | 古墳
 約600基ある古墳群です 撮影日;2007.2.5 関連記事

 かつては「川西千塚」、「鳥屋千塚」と呼ばれていたそうです

 1976年3月31日国の史跡に指定されました
 面積124.427㎡の貝吹山から西・北方に広がる低丘陵上に立地
 古墳の多くは半球状で直径は10~30mほど
 群集形成時期が5世紀後半(約1,500年前)を中心とされます

★所在地;橿原市北越智町・川西町
★交通;近鉄橿原神宮前駅より 徒歩15分
★駐車場;有ります
★入場料;見学自由
★問合せ;0744-27-9681(橿原市立千塚資料館

 古墳群の造営主体者は大伴氏、渡来系氏族・漢(あや)氏と推定されています

 4月第1日曜日に『新沢千塚まつり』が行なわれます


 参考;新沢千塚古墳群

 宣化天皇陵が東側に有ります

鳥屋ミサンザイ古墳「宣化天皇陵」

2007年02月24日 | 
 周濠と繋がっている鳥屋池のおかげで、より大きく見えます 撮影日;2007.2.5 関連記事

 第28代宣化天皇陵に治定されている、身狹桃花鳥坂上陵(むさのつきさかのえのみささぎ)です

 全長138mの前方後円墳、後円部径83m、後方部幅78m、二段築成の造出し有り

『日本書紀』は、この陵墓に皇后の橘皇女(たちばなのひめみこ)ばかりでなく
 その孺子(わくご)まで合葬したと伝えています

★所在地;橿原市鳥屋町
★交通;近鉄橿原神宮前駅より 徒歩12分
★駐車場;有りません
★入場料;参拝自由
★問合せ;07442-2-3338(畝傍陵墓監区事務所)

 少し南に枡山古墳「身狭桃花鳥坂墓」が有ります

 宣化天皇は第26代継体天皇の子、第27代安閑天皇の弟です
 536年正月、檜隈盧入野(ひのくまのいおりの)の宮で即位
 わずか4年で退位しています
 

 参考;邪馬台国大研究のページ
    歴史コラム

益田池堤跡

2007年02月23日 | 古跡
 益田池は弘法大師により掘られた灌漑用の池です 撮影日;2007.2.5

 築造時の益田池の規模は推定40haに及ぶ巨大な溜め池だったそうです

 工事の着工は、弘仁13年(622)
 貝吹山から北に派生している尾根と久米台地の西南西端部の間に
 約200mの堤を築き、高取川の流れをせき止めて造られました

★所在地;橿原市白橿町1-10
★交通;近鉄橿原神宮前駅より 徒歩10分
★駐車場;有りません
★入場料;見学自由
★問合せ;0744-22-4001(橿原市教育委員会)

 現在、溜め池は無く、築かれた当時の堤の遺構が史跡公園として残されています
 堤の遺構は長さ約55m、幅約30m、高さ約8m
 遺構の断面を見ると、下層は自然堆積だが、上層には土器が混入しているという


 久米寺から5分ほどのところです

 西に宣化天皇陵新沢千塚古墳群が有ります


西山古墳

2007年02月21日 | 古墳
 杣之内古墳群の中の盟主的な古墳です 撮影日;2007.1.31

 全長183mの前方後方墳です
 (前方後方墳では最大規模をほこる国指定史跡)
 前方部の幅は72m、後方部の幅は約94m

 前方後方形をしているのは墳丘の一段目だけで、二段目と三段目は前方後円形をしていて、特異な形態となっています
 後方部を東に向け、主軸は東西方向にあります

 4世紀後半の築造と推定され、物部氏の有力者の奥津城とされています

★所在地;天理市杣之内町西ノ山
★交通;JR近鉄天理駅より 徒歩20分
★駐車場;有りません
★入場料;見学自由
★問合せ;0743-63-1001(天理市商工観光課)
 天理中学校の北に位置し、石上神宮からは徒歩15分

 外部施設に葺石と埴輪が認められ、内部構造は竪穴式石室があったようです
 鏡や鉄剣、勾玉、管玉がこの古墳から出土したと伝えられています

 北側に直径約60mの大型円墳「塚穴山古墳」が在ります
 墳丘や石室の上部の石材は、ほとんど失われていますが、飛鳥の石舞台並で、7世紀初頭の築造です


 杣之内古墳群の南には東乗鞍古墳西乗鞍古墳が有ります

 参考;前方後円墳と前方後方墳

西乗鞍古墳

2007年02月20日 | 古墳
 古墳全体が史跡公園として整備されています 撮影日;2007.1.31

 全長128mの中型の前方後円墳です

 主軸は南北に置き、埋葬施設がある後円部が北、前方部が南にあります
 後円部径72m、後円部高15.5m、前方部幅78m、前方部高16m
 築造;古墳時代後期・6世紀前半

★所在地;天理市杣之内町乗鞍
★交通;JR近鉄天理駅より徒歩30分
    バスで乙木口下車 徒歩12分
★駐車場;無料
★入場料;見学自由
★問合せ;0743-63-1001(天理市商工観光課)

 後円部頂上は展望所となっていて、天理市街が一望できます 

 杣之内古墳群では西山古墳に次ぐ規模です


 東乗鞍古墳と接するように有ります

東乗鞍古墳

2007年02月19日 | 古墳
 古墳全体が竹藪に覆われています 撮影日;2007.1.31

 全長75mの前方後円墳
 後円部には長さ9m程の横穴式石室があり、内部には家形石棺が残されています
 主軸は東西に置き、後円部が東、前方部が西にあります

 後円部径30m、後円部高10m、前方部幅35m、前方部高11m、
 築造;古墳時代後期・6世紀中葉

★所在地;天理市杣之内町乗鞍、乙木町北山
★交通;JR天理駅より徒歩40分
    バスで乙木口下車 徒歩15分
★駐車場;有りません
★入場料;見学可(私有地です)
★問合せ;

 山之辺の道沿いにあり、杣之内古墳群に有ります
 西にあるのが西乗鞍古墳です

 すぐ南に夜都伎神社があります


 2012.03.25 再訪
南側から見た東乗鞍古墳 東乗鞍古墳の開口部
東乗鞍古墳の石室内部 東乗鞍古墳の石棺の内部