奈良の名所・古跡

行ってみたい所があるといいのですが・・・古墳とか建物とか巨樹とかいろいろ・・・

毘沙門塚古墳「美旗古墳群」

2015年05月30日 | 古墳
毘沙門塚古墳前方部周濠
 竪穴式石室跡が残っています 撮影日;2015.04.26

 女良塚古墳の西、線路を挟んで500m程のところに有ります
 全長65m、三段築成の前方後円墳
 両側のくびれ部に造り出しが有ります
 
 周濠は幅6mで、墳丘を完周しています

毘沙門塚古墳後円部墳頂 毘沙門塚古墳石室天井石

 南側のくびれ部付近から、墳丘に入れます
 後円部には竪穴式石室と思われる陥没坑が有ります
 その北隅に、石室天井石と思われる石材が有ります
 陥没坑の東側には、毘沙門天を祀っていたと思われる祠跡が有ります

 円筒埴輪が確認されており、5世紀中頃の築造と推定されています
 また、毘沙門塚古墳出土と伝わる長さ176㎝・厚さ8㎝の木板が保存されているそうです 

毘沙門塚古墳遠景
★所在地;名張市新田
★交通;近鉄美旗駅下車 徒歩20分
★駐車場;美旗市民センター利用
★見学;自由(墳丘立ち入り可)
★問合せ;0595-63-9148(名張市観光協会)


殿塚古墳「美旗古墳群」

2015年05月29日 | 古墳
殿塚古墳
 美旗古墳群の中で最初に築かれた前方後円墳です 撮影日;2015.04.26

 女良塚古墳の北東300mの所に在ります
 美旗台地の最北端部の丘陵にある二段築成の前方後円墳
 全長98mで、後円部東側のくびれ部近くには造り出しがみられます

 周濠は後円部周辺を中心に巡るが、前方部周辺では不明瞭となり完周していないようです
 古墳は土葬も残る墓地に隣接しています

 葺石が確認されており、 短甲形埴輪・朝顔形埴輪・円筒埴輪が出土しています
 築造は4世紀末頃と推定されています

 陪冢のわき塚1号墳・2号墳は、昭和36年の集中豪雨の影響で近鉄線の線路が地滑りによって押し出されて隆起したために緊急調査されています
 わき塚1号墳は一辺23m・高さ2mの方墳
 葺石が葺かれていました
 銅鏡・短甲・衝角付冑・鉄鏃・鋳造鉄斧・竪櫛などが出土しています
 出土状況からは遺骸の埋葬施設ではなく、副葬品の埋納施設の可能性が考えられています

 わき塚2号墳は一辺26m・高さ1mの方墳です
 粘土槨の埋葬施設が2基確認されています

★所在地;名張市新田・伊賀市上神戸
★交通;近鉄美旗駅下車 徒歩18分
★駐車場;有りません
★見学;自由
★問合せ;0595-63-9148(名張市観光協会)


女良塚古墳「美旗古墳群」

2015年05月28日 | 古墳
女良塚古墳
 馬塚古墳の北東1kmの所に築かれています 撮影日;2015.04.26

 全長100mほどの帆立貝式前方後円墳です
 後円部は径73m・高さ9mで、三段構築されています
 前方部は二段築成で、最大幅43m・高さ3m

 周囲には、周濠が全周しています

女良塚古墳遠景 女良塚古墳後円部

 墳丘には葺石が全面に施されています
 円筒埴輪が認められるほか、後円部の墳頂からは3基の家形埴輪が出土しています
 築造は、5世紀前半と考えられています

★所在地;名張市新田
★交通;近鉄美旗駅下車 徒歩15分
★駐車場;有りません
★見学;外観のみ見学可
★問合せ;0595-63-9148(名張市観光協会)


貴人塚古墳「美旗古墳群」

2015年05月27日 | 古墳
貴人塚古墳
 馬塚古墳の南東600mの田んぼの中に綺麗な墳形を見せています 撮影日;2015.04.26

 全長55mの小型の前方後円墳です
 周濠が在ったようで、含めると65m程になります
 後円部径35m・前方部幅35m・高さ4.5mほど

貴人塚古墳後円部墳頂 貴人塚古墳前方部

 墳丘は削られていびつな形になっていて、二段築成に見えるますが三段築成かも
 墳頂は窪んでいて、埋葬主体部は横穴式石室のようです
 (確認できませんでしたが、たくさん狐穴が開いています)

 須恵質の円筒埴輪や須恵器などが出土しています
 築造は6世紀初頭と考えられています 

★所在地;名張市下小波田
★交通;近鉄美旗駅下車 徒歩15分
★駐車場;有りません
★見学;自由(墳丘にも昇れます)
★問合せ;0595-63-9148(名張市観光協会)


小塚古墳「美旗古墳群」

2015年05月26日 | 古墳
小塚古墳北西側
 馬塚古墳の陪冢とされる方墳です 撮影日;2015.04.26

 馬塚古墳の後円部東側の田圃脇に残されています
 現状は、かなり封土が削られていて、墳形は明確では有りません
 一辺が15m・高さ3.5mの方墳

小塚古墳南側

 出土品などは不明の為、築造時期は特定できません
 馬塚古墳の陪冢とされているので同時期に築かれたと思われます

★所在地;名張市美旗町中1番
★交通;近鉄美旗駅下車 徒歩3分
★駐車場;美旗市民センター
★見学;自由 (田んぼの中に入らないように・・・)
★問合せ;名張市観光協会(なばり観光ガイド


 馬塚古墳の陪冢とされる方墳は、かつては多数存在していたようです
 そのうちの一基である玉塚古墳は馬塚古墳の南西100mの場所(テニスクラブ付近)に位置した一辺34mの方墳です
 墳丘からは多数の円筒埴輪や家形埴輪が出土
 墳頂中央部の斜面から鉄刀15口が木板上に置かれて出土しています 

馬塚古墳「美旗古墳群」

2015年05月25日 | 古墳
馬塚古墳墳丘
 美旗古墳群の中で最大規模を持つ前方後円墳です 撮影日;2015.04.26

 全長142m(前方部を南西に向ける)
 後円部は三段築成で、径98m・高さ14m
 前方部は高さ6m・最大幅100mもあります
 くびれ部(幅72m)の両側に方形の造り出しが有ります

 墳丘周囲には幅7~25mの周濠が廻っています(現在は水はありません)

馬塚古墳後円部 馬塚古墳埋葬施設跡

 墳丘の全面に川原石や山石などで葺石が施されていました(一部残っています)
 円筒埴輪・蓋形埴輪・家形埴輪・馬形埴輪などが配列されていたようです
 築造は5世紀後半頃と推定されています

馬塚古墳前方部 馬塚古墳観音堂

 現在、墳丘上には33体の舟形後背に半肉彫りされた石仏(一体は台座のみ)が置かれています
 また、後援部南側に「馬塚観音」が祀られています
 古墳の盗掘での祟りを守る役目をしているそうです 

★所在地;名張市美旗町中1番
★交通;近鉄美旗駅下車 徒歩1分
★駐車場;美旗市民センター利用
★見学;自由(公園として整備されています)
★問合せ;名張市観光協会(なばり観光ガイド


 美旗古墳群(4~6世紀)は、この地を支配していた豪族の墓で、伊賀地方で最大規模の古墳群です
 伊賀地方を代表する古墳群としてきわめて重要であるとして、昭和53年に国の史跡に指定されました
 名張川支流小波田川上流右岸に広がる標高200mの大地に位置する古墳群で、古墳時代の前期から後期に築造されました
 馬塚・女良塚・殿塚・毘沙門塚・貴人塚の5基の前方後円墳の他、方墳の小塚と円墳の赤井塚があります
 (カブト塚・矢羽塚・玉塚など消滅した古墳も在りました)
美旗古墳群の碑
 なばりの昔話 〜美旗古墳の伝説〜
昔々、美濃国(岐阜県の南部)の土岐氏の奥方様がな、 大和の長谷観音にお参りしての帰り道のことやった。
小波田あたりで奥方様の乗った馬が突然、 前足を上げ暴れだしたんじゃ。
そばにおった家来たちが暴れる馬を押さえようしたんじゃが、どうしてもしずまらんかった。
奥方様は血の気を失い、しがみついているのが精一杯。
ついには振り落されてしもうてな。地面にたたきつけられたんじゃ。
それに馬は奥方様にかみついて、はなさんかったやと。
驚いた家来は、刀で馬を切り殺してしもたそうじゃ⋯。
ところが、奥方様もそのまま死んでしもうたんや。
家来たちは、そのまま美濃国へ帰るわけにもいかず、その場で自害してしもうたそうや。
村人たちは、高貴な人たちの思いがけない死を哀れんで、 立派な墓を作るっていうことになったんやと。
それで馬をうめた墓を「馬塚」、奥方様を埋めた墓を「女郎塚」、 男女の家来たちを埋めた墓を「殿塚」「貴人塚」というてな、 持っていた宝物を埋めた所を「玉塚」、持っていた仏の毘沙門天を埋めた所を「毘沙門塚」と呼んでな、 今でも伝わっているんじゃ。
「小塚」は奥方様の子を埋めた墓ともいわれてるんじゃ⋯。

実相寺の十三重石塔

2015年05月16日 | 石造物
実相寺の十三重石塔
 鎌倉時代後期の特徴をよく表している石塔です 撮影日;2015.05.02

 江戸時代初期の寛文4年(1664)の造立とされています
 本堂の前方に立っています
 市の指定文化財です

 高さ約4m(相輪上部を欠損する)
 初層軸部は、舟形を彫りくぼめ半肉彫りのた顕教四仏が現されています

実相寺の十三重石塔四仏 実相寺境内

 実相寺の本堂の一隅には、等身大の天狗が祭ってあるそうです
 昔、この寺の和尚さんの母の、ある夜の夢に天狗があらわれ、
 「われは堺の太田神社の木の上にいる天狗である。そこにいるのはいやでたまらない。早く郡山にきたいから迎いにきてくれ。」といい終わると、夢がさめた
 和尚と母のふたりが堺の太田神社にいって連れてかえったのが、この天狗であるという
 

★所在地;大和郡山市矢田町通38(実相寺境内)
★交通;JR郡山駅下車 徒歩5分
★駐車場;有ります
★見学;自由
★問合せ;


郡山金魚卸売センター

2015年05月15日 | 名所
郡山金魚卸売センター
 金魚のせり市も行われます 撮影日;2015.05.02

 金魚のせり市用のコンクリートのタタキ池が有り、中央にせり用の小屋があります
 池の大きさもそこそこあり、結構本格的な釣りを楽しめます

 普段は鯉や金魚の釣堀
 水曜日は鯉や金魚のせり市場となります 

郡山金魚卸売センターせり市場 郡山金魚卸売センター入口

 水曜日の午後1時からは金魚の競売会が見学できます
 参加費を払う事で、せりに参加することもできるようです
 4月〜8月(お盆除く)は毎水曜日の開催、3月、9月〜11月は隔週 

★所在地;大和郡山市本庄町250
★交通;JR・近鉄郡山駅より バスで「本庄町」下車 徒歩2分
★駐車場;有ります(20台)
★入場料;無料
★休館日;水曜日(せり市が開かれる為)
★営業時間;(3月末頃~11月末頃)9:00~16:00
 釣り堀;長竿:700円/時、短竿:400円/時
★問合せ;0743-56-230*


中山滝(伊賀見)

2015年05月14日 | 
伊賀見中山滝
 苔むした石がゴロゴロある渓流の滝 撮影日;2015.04.26

 落差は15mほど
 地図にも載っていない川なので、水量は少ないです

伊賀見中山滝全景 伊賀見中山滝落ち口

 訪問時は流木が多く、逆光(午前中)で撮影には不向きでした 
 途中の渓流は苔むした石が綺麗です

伊賀見中山滝小滝1 伊賀見中山滝小滝2

★所在地;宇陀郡曽爾村伊賀見
★交通;県道81号線 香落渓から南へ約5km 青蓮寺川東岸の高台に有る集落から北東へ延びる林道 下車 徒歩15分
★駐車場;スペース有り ⇒(駐車スペース付近
★見学;自由 (足場は悪いです)
★問合せ;


観音峯展望台

2015年05月13日 | 名所
観音峯展望台
 360度のパノラマは圧巻です 撮影日;2015.04.25

 観音峯山は、中越地区と洞川地区の中間に位置しており、南朝文化ゾーンとして休憩所や登山道、案内板が整備されている標高1347mの山です
 ハイキングコースは、登山道も整備され、登山口から90分程度で本格的な山岳パノラマを楽しめることから、四季を通じて人気のコースです

 展望台(1285m)からは、正面に稲村ヶ岳や大日山、南に大峯奥駈道から弥山・八経ヶ岳、西には大峯らしい重なる山並みなどを満喫することができます

観音峯山登山口 観音の水

 観音峯登山口からコース沿いに南朝と天川村との関わりを示したレリーフが整備されています
 展望台直下の観音の岩屋は、北朝方の襲来のおり南朝の皇族が一時避難された場所とされています
 小さな鍾乳洞です
 ≪後村上天皇の守り本尊といわれる十一面観音をお祀り致しており、毎年5月に南朝天皇の威徳をしのんで観音会式が行われています≫

 観音の水は、登山道を登りだしてほどなくすると冷たい水が湧き出しています

観音平 観音平お歌石

 お歌石は、観音平の休憩所から石段を少し登った所に有ります
 ≪元弘二年十一月、吉野山に兵を挙げた大塔宮護良親王はこの合戦で破れ、からくも落ちのびて天川郷の観音峰の岩屋にお隠れになったとき、藤原俊成卿のお歌「よしの山花や散るらん天の川 雪の堤を洗うしらなみ」を替えて、次のように詠まれたと伝えられています。
    よしの山花も散るらん天の川 くものつつみをくずすしらなみ
 この観音峰には、かつてこの歌が彫り込まれた石があり、「お歌石」として知られていました。けれども、石灰岩に彫り込まれたその文字は、いつしか風化して失われてしまいました。よって、ここに新たにお歌石を刻むしだいです。   平成11年3月吉日 ≫
 

観音窟祠 観音窟

★所在地;吉野郡天川村洞川
★交通;国道309号線から川合分岐を県道21号線へ 虹トンネルを抜けると登山口の駐車場下車 徒歩約90分
★駐車場;有ります(無料)
★見学;自由
★問合せ;