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郷原信郎著「青年市長は”司法の闇”と闘った」

2018年02月27日 | 読書三昧

元東京地検特捜部の検事で弁護士の郷原氏が主任弁護人を務めた岐阜県美濃加茂市の青年市長「藤井浩人」氏の受託収賄事件裁判告発の書である。240頁。

同氏は藤井氏逮捕直後、本人に接見。
収賄(浄水プラント業者からの30万円の受領)容疑を強く否定し、無実を主張する清廉潔白な人柄に惚れ主任弁護人となった。

一審(地裁)では、緻密な調査と弁論によって無罪判決を勝ち取るも、控訴審(高裁)では逆転有罪となる。

何故、実質的な審理を行わなかった高裁で「逆転有罪」となったのか、ここにも、いわゆる「司法の闇」が垣間見える。

目下、最高裁へ上告中だが、高裁での判断を覆すのは容易ではない。この間(3年半)、藤井市長は市民の厚い信頼を得て再選され、市政を担い続けている。

蛇足~去る12月13日、最高裁における上告棄却の決定を受け藤井氏の有罪が確定。同氏は同月14日、市長を辞任した。

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