映画。
ひとりで夜更けに。
ジョイ・ディヴィジョンというバンドの
ボーカル、イアン=カーティスのお話。
ああ
生きていかなくちゃならない
面倒くさくて
複雑で安易で
感情や状況や
いろんなものに
振り回されながら
振り回しながら
生きていかなくちゃならない
その中で鳴るジョイ・ディヴィジョンの音楽が
リアルに響く
写真家の監督による全編モノクロの映像も
ジョイ・ディヴィジョンはじめ
デビッド=ボウイやイギー・ポップの音楽も
そして主演のサム=ライリーやサマンサ=モートンも
脚本も演出も
人生に刺さる
絶望的だけど
悲劇的とは違う
そのへんがリアル
音楽好きでなくても映画好きでなくても
物語の好きな人なら
きっと好きだよ
心で生きる人なら
きっとわかるよ
表現者である人も
それを理解する人も
それを知りたい人も
きっと好きだよ
イアンの妻・デビーの叫びは
イアンの叫びでもあって
観る人の叫びで
生きる人の叫び
そのへんがリアルすぎてさ
ずしん、と来るね