たびにでるたび

***旅に出るたび
***胸につもる何かを
***ほんの少し、眠る前に

名前を呼んで

2013-05-30 23:46:56 | Weblog
抱きしめてくれる腕も
キスできるくちびるも
名前を呼んでくれる愛しい声も
置いてきてしまったから
ただじっと耐えなくちゃならない
置いてきたのは
私のほうだから

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伝われ

2013-05-30 15:49:48 | Weblog
過ごした時間は短かったのに
なぜ印象が強いのかわからない

大勢で話しているときに
気づくと目を見つめられていて
思わず見つめ返してしまったり

さり気なく隣に来て
話しかけてくれる
その声が柔らかだったり

気づいたら私まで目で追っていて
辛いものが食べられなかったり
甘いお菓子が好きだったり
そういうことに気づいては微笑ましくなる

ちゃんと自分の考えを言えて
でも押し付けがましくはなくて
穏やかな声ではっきりと話す人

思い過ごしと言われれば
それまでかもしれないけれど
会話の端々に見え隠れする彼の
素朴な優しさと意志の強さに
憧れたり
ホッとしたり
していたのだと思う


ありがとう、と
伝わるといいな

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浅ましいな

2013-05-29 20:47:20 | Weblog
連絡先を知ったのは偶然で
共通の知人を介してだったので
もちろん一方的な連絡になってしまうのは承知の上で
お礼だけでも伝えておけたら
とメールを打ち始めたら
私、やっぱり返事がほしいんだな
それでいて
相手に気を使わせないように
でもこちらの人としての好意はそれとなく
伝えたくて、文面に悩んだりする
相手が見るかすらわからないメールなのに
だから
返事がなくてもがっかりしないように
文面を取り繕ったりする
浅ましいな
でもこれが
どう足掻いても私の最大限だから
これ以上は何もない、
と知っているから
あっさりきれいな文末にして、送信



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落ち着かない

2013-05-29 11:01:49 | Weblog
本を読んでいても
ネットを使っていても
食事をしていても
落ち着かない
何か
やるべきことを見落としているような
焦燥感が 静かに細く煙をあげている


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ただひとり

2013-05-28 18:17:56 | Weblog
誰に会いたいかと問われれば
ひとりしか叶わないのならば
答えは
あなたしかいない
私のたったひとりの愛しい家族

ずっと
家族でいてくれるだろうか
明日も そこから先の未来も
変わらずに愛していてくれるだろうか


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ルールの木箱

2013-05-27 08:36:54 | Weblog

誰にも言えないけれど
本当は一夫一妻制じゃなくていい
愛する気持ちはたくさん
有り余るほどあって
どの気持ちも全部大事
感情の起伏や形のすべてが
私の生きる姿で
その私を受け入れてほしい
なんてことが
実際に受け入れられる社会に
私は今いないと知っているから
ルールの木箱に自分を押し込んで
無理矢理に蓋をして鍵をかけて
新しい愛しさに
木箱の中で何日も思いを馳せたりする
それを忘れることを心待ちにしながら

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声が聞きたいな

2013-05-27 08:15:42 | Weblog
声が聞きたいな
名前を呼んでよ
時間が止まって
このままがいいな

(くるり Baby I love you)


私の頭の中のあの人と
実際のあの人はきっと
どんどん隔たって
会ったら勝手に
がっかりしてしまうのかも
がっかりされてしまうかも
なんて
あの人が
一瞬でも私のことを
考えてくれていたら
嬉しいけれど
それは叶わぬ期待
誰かの心の中に私のための場所があるならば
私は自由自在にそこかしこに在ることができ
こんなに幸せなことは他には無いのだけれど
それは叶わぬ期待
叶わぬと
思わなくてはいけない期待
ただ触れたいと
いま願うだけの
幼稚な愛しさを
現実にしてはいけないと
私の生きる世が定めるから
誰かの心の中に私のための場所を
私自身が望んでは
定めに悖るから
窮屈なこの世で
私には生涯の約束をした人がいるから


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じわじわ死んでいく

2013-05-26 21:12:57 | Weblog
たとえば衝撃的な
洪水や地殻変動や爆撃や
そういうことが起きたら誰もが
物理的な理由によってその地を離れるのだ
追われる、と言ってもいい

けれどそれが
一瞬の衝撃ではなく
じわり、と
時間をかけて私たちを蝕むものだとしたら
私たちはそれに気づくことができるだろうか?

現に
それは起きているのだが
気づいていない人
気づきたくない人
が多すぎるんだろう

脱出は、早いほうがいいです
危機管理は、自分以外の誰もしてくれません
悲しいけれどこれは事実で
国も、会社も、世間の目も、
あなた個人の人生のためには何ひとつ
してくれないです
どんな美しいものも立派なものも
命なしには成り立ち得ないから
無知に殺されない道を
どうか選んでください
このブログ「たびにでるたび」は
アホなことをつらつら書いてもいますが
私が
うまく言えない本当のことだけを
ここに書くようにしています
いま日本に起きている大きなことについて
私の感覚や知恵や勉強してきたことが
少しでもあなたの心に引っかかるとしたら
どうか
考えてみてください

以下に、参考になりそうなものを。
(宣伝などではないですが)
元町夏央さんという方の作品だそうです。
http://sokuyomi.jp/product/toukyouwod_001/CO/3/
リンク貼れていなかったらごめんなさい。
でも見てください。1分でもいいので。

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差し出された優しい手

2013-05-26 01:47:25 | Weblog
小学生の頃
3年生か4年生くらいだったか
ハイキングか何かのイベントで
ものすごく急な坂道を登ることがあって
整備されていない山道で
足元も不安定だったから
背丈の小さかった私は正直、
登れるかな、と不安に思っていた
それを知ってか知らずか
同級生の優しい男の子が
「手、つかまって」と
前から私に手を差し出してくれて
素直にありがとうとつかまればよかったのに
私はその男の子のことがちょっと好きだったから
強がりな私は手を握ることが出来なくて、
男の子に助けてもらうなんて
かっこわるいし恥ずかしいと思って
「余計なお世話」みたいなことを
言ってしまって
そのときの彼のしょんぼりした顔が
未だに忘れられない

差し出された優しい手を
素直に受け取る方法を
知るまでに長い時間がかかってしまったけど
どうかあの男の子が
優しいまま大人になっていたらいいなって
時々思い出すんだ


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きっぱり

2013-05-25 10:50:53 | Weblog
あの人のどこが気になるんだろう
と考えていたときに
ふと思い出したこと

仕事先で
誰が原因かわからないミスが発生し
年長の人が、年若い彼を責めた
おまえがちゃんと確認しないから、と
それを聞いた彼は
相手の言うことを簡潔に否定し
自分がやったことではない、と
冷静に言い放った
すみません、と穏便に済ますことも
やろうと思えば出来たはずだけれど
そうはせずに
正しいと思うことを臆せず主張した彼を
私はとても勇敢だと思った
もちろん真偽のほどは私の知るところではないが
そういう勇敢さは美しいものだ


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直観が働かない

2013-05-24 23:33:16 | Weblog
次の仕事の開始日が延期になり、
時間に余裕ができたとわかったとき
会いたい人に会えるかも、と
頭の隅で反射的に思ってしまって
それを
どこか後ろめたく感じた

会いたいな
と考えてばかりいる
その思考回路を離れなければと
自分に言い聞かせる反面、
そこから離れたくないと
思っているのも事実で

どうして会いたいんだろう

イメージの中にあるのは
私に都合の良い
居心地の良いものばかりでも
現実はきっと食い違っている
食い違っているに違いない

なんだか直観がうまく働かない

相手は
私のことなど忘れているかもしれないし
そもそも好意なんて持っていないかもしれないのにね

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会いたい気がする

2013-05-24 08:48:11 | Weblog
会えたら嬉しい
会いたいと言われたい
会いたい気がする
けれど
そう思うのは私だけで
相手はどう思っているんだろう
会ってどうしたいとか
具体的なものもないし
お互いに
別のパートナーがいる
このまま
会わないまま
記憶の中で美化されて
やがて風化していくのだろう
ただそれを
待っている今

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見えない星の話 2

2013-05-23 09:20:31 | Weblog
帰り道は暗く15分程度の道
旅行の話になって
「観光ってどうも好きじゃないんですよね」
とその人は言う
「いかにも観光地的な空気に
どうにも親しめないし
最近も少しも出かけていないんですよ。
行ったら行ったで楽しいんでしょうけど」
と言うのを聞いて、私もそれに深く同意する
「普段の生活そのものが好きだな。
日常をちゃんと経験したくてここにいるの」
するとその人が少しリラックスした雰囲気になって
「ああ、スーパーマーケットに行ったりとか、
そういうの楽しいですよね」
と言うのを聞いて
私はなんだか嬉しくなる
“ここでしか出来ないこと”は
用意された旅行書の中にはないと
私も感じていて

けれどふと思い出して
空に浮かぶ星の話をする
「観光じゃないけど、
ここだから出来ることと言えば
日本からは見えない星座が見えるんだよ」
と星座の名前を言うと
偶然にもそれを知らなかったらしいその人は
喜んだのかどうかはわからなかったが
少し驚いて興味をもった風で、
人と人としての間が少し近くなった気がした
私は空を見上げたけれど
街路樹が繁っていたし
その場では方角もわからずじまい

駅に着いて
また明日、と手を振った
その人が決して自己顕示でなく
自分のことを私に話してくれたのが嬉しかった
人と人の距離は自己開示の度合いによるのだから
当然といえば当然かもしれない


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見えない星の話 1

2013-05-23 08:40:12 | Weblog
触れたい気持ちは
さほど変わらずにあっても
こちらからコンタクトを
取るだけの情熱も正当性もないから
忘れるように他のことを考えたりする
それでも時々
思い出したりする

帰り道が暗かったので
一緒に帰ってもいいかと聞くと
その人は急いで仕度をして来てくれて
急かしてしまったようで悪かったかなと思った
外はもう真っ暗で1人で歩く場所柄でもない
「暗いと怖いですか?」
その人は上着をはおりながら
いたずらっ子のように少し笑って言うので
「…怖いよ」
と気恥ずかしくて思わず不貞腐れ
少しだけ目をそらしてしまう
思い出したようにその人は
「○○さんは1人でガシガシ帰ってましたね」
とシッカリ者の女性の先輩の話
「確かに。彼女はかっこいいね」
と思わず素直に相槌を打ってから
一緒に帰るの迷惑だったかな、
なんて思ったりもするのだけれど
その人は知人カップルが外国で危険な目に合った話などしてくれて
嫌味を言うような人でもなかったなと思い至る
お互いに、さほど本音の見えやすいタイプじゃない
かといって隠しているわけでもなく
ただ見えにくいだけなんだろうなと感じる
そこに取り立てて共感はないのだが
居心地は悪くない
そういう人の存在は
違和感がない故に空気のようで
普段なにも気に留めずに通り過ぎてしまう
けれどその人は
ちゃんと人の目を見て話すので
なんとなく印象に残る
きっと、
誰に対してもそうなんじゃないかな、
ということもわかる



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妄想癖

2013-05-19 09:02:24 | Weblog
共通の知人を介してまで
わざわざメールをくれて
どうしてもまた会いたくて
って言ってくれて
電話で話したらますます
その誠実さに触れた気がして
声の響きの深さとか
言葉を探す間合いとか
もっと知りたくなって
手で触れてみたいなって
後先考えずに急に
ただ感覚的に思って
一緒に海を見に行って
風が強く肌寒くて
他愛ないおしゃべりして
浜辺を歩きながら
肩がぶつかったときに
見つめ合った時間が
不用意に長くて
でも心地よくて
どちらも目を伏せなかったから
手を伸ばしたら
その先は大きな手の中で
寒いね、って
同時に言って思わず笑う
風をよけるように
体をくっつけたら
それはそれで温かくて
ホッとして
穏やかな時間に救われていることに
2人して言い訳みたいに笑う
何かに許されたくて
お互いの恋人の話を聞いて
笑って相槌しながら
やっぱり少しだけ切なくて
日没前に戻ろうか、って
もう一度だけ手をつないで
子どもみたいに
今度は見つめ合わずに
帰るんだ


という妄想を繰り広げて
頭の中で遊ぶ日曜日。

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