たびにでるたび

***旅に出るたび **胸につもる何かを *ほんの少し、眠る前に

クリームソーダの泡

2008-01-28 22:38:09 | Weblog
クリームソーダが飲みたい
なんだか
むしょうに
クリームソーダが飲みたい
とびきりおいしいソーダと
とびきりおいしいアイスクリームの
さっぱりしたのがいいな
チェリーとか乗ってなくて
砕いたばかりの氷が入ってて
きめこまかな泡の喉ごしと
パリっとした甘さ
上品だけど気さくな細身のグラスで
ぴかぴかだけどさりげないスプーンで
どこか
そんなすてきで完璧なクリームソーダを出してくれるお店ないかなあ

小学校くらいの頃に
今日のおやつね、と母が
炭酸のジュースとバニラのアイスクリームで大きなグラスに作ってくれた
若い頃に喫茶店に長く勤めていたという彼女は
よくそういったメニューを作って楽しませてくれた
普段使いの丈夫なグラスが、そのときは特別かっこよく見えたし
家で飲むクリームソーダはなんだかわくわくしたものだ

どうしてお店で飲むクリームソーダはメロンソーダなのかしら
と思って、小さい頃に祖母に尋ねたことがある
今ではすっかり思い出せないけれど、彼女の答えはすごくすてきで
私は大好きな祖母にますます魅了され、クリームソーダもますます好きになった
買い物帰りの喫茶店で、席に運ばれてきたクリームソーダは
緑色の中で泡が次々はじけて、耳をすますと音をたてるのが聞こえる
泡はどこにいっちゃうの?
アイスはどうしてとけちゃうの?
彼女が何と答えたかは覚えていないけれど、
久しぶりに会いに行って聞いてみたいな

あなたと、きみと

2008-01-11 15:31:58 | Weblog
あなたと、きみと、
ふたりは知らない同士なんだよ
わたしはどっちも知っていて
どっちも好きなんだ
でも
ふたりの人に両方に
まったく同じように心を使えないのがなぜだか苦しくて
苦しくて息ができなくて涙ばっかり出て風邪ばっかりひいて
だから
どちらかひとりに決めなくちゃと思って
それでたくさん考えて
たくさん苦しくなって
人をたくさん苦しめて
決めたんだ

私の手をにぎって温めてくれる人、
私のことをたくさん可愛がってくれる人、
今とても苦しい思いをして、それでも
私の近くにいてくれる人に。
 

病気だ

2008-01-09 11:18:50 | Weblog
病気だ きっと
こんなにもきみのことばかり考えているなんて
こんなにもひとりのひとのことで頭がいっぱいだなんて
でも不思議と他のことが手に着かないわけじゃないんだ
冷静 それなりに

あなたに
さよならを言わなくちゃならない

鶏ガラのダシのお雑煮

2008-01-04 10:21:10 | Weblog

お雑煮を食べた。
鶏のガラでダシをとって
きみが作ってくれたお雑煮は
本当にとても美味しくてほっとして
「おいしい!」と思わず言ったときのきみが
なんだかすごく嬉しそうで、

私の大好きなくしゃくしゃの顔で笑って、

それで
思ったんだ。
きみといたいなぁって。


あんなにお料理上手なんだから、昔風の冗談を言うなら、
お嫁さんにしてくれないかなぁ。なんて。

「その人に不満があるから、他の人に目がいくのでしょう?」

2008-01-02 11:40:42 | Weblog
親友にそう言われた。
彼女のいうことは、ある意味できっと正しい。

気づかない不満
気づこうとさえしなければ
忘れていられるような不満
聴く音楽のちがいとか、話し方とか、
その程度のささいなことで
人を好きになったり
きらいになったり
くらべたり
そんなこと本当はしたくないのに。