そうしたら私は
不貞の自己嫌悪で
落ち込みながら安堵するから
汚れたものが嫌いなのに
そこに親しみが湧いてしまう
きれいなものが好きなのに
同化を試みると違和感が湧く
こころゆくまで
幸せに包まれ守られていると
ときどき無性に不安になる
なぜならそれは
私には不釣り合いなものだと思うから
だから
汚れてしまえないのが苦しい
あるべき形になれないようで
姿を偽りウソをついているようで
勉強で頭が疲れてしまって
泣きたいくらいに疲れてしまって
友達とくだらない話をたくさんして笑って
なんだか少しだけ泣きたくなったけど
元気を出すことにした
知ってか知らずか友達は
一緒に夜の街をぷらぷらしてくれて
お互いの第一印象やら友達の話やら
いろんな話を少しずつして
ものすごくたくさんの距離を歩いた気がする
うまい具合に疲れて
心地よく眠れそうな そんな夜
春の夜は、風がきれいだ
顔を見たいな
話がしたいな
もっと知りたいな
知ってほしいな
痛いところは見せない
痛い子だと思われたくない
嫌われたくないし
それ以上に
面倒だとか重いとか
そんな風に思われたくない
矛盾してるって知ってるよ
それをどう抱えて生きてゆくかが問題なんだ
睡眠改善薬、という分類らしい
処方箋のいらない薬を買ってみた。
地震が起きてから、
毎日眠りが浅くて疲れがとれない。
寝付くのに時間がかかり、
予定より何時間も早く目が覚める。
2~3時間しか寝ていない日が1ヶ月くらい続いて
そろそろ精神の安定が心配になってきた。
眠れないことが
様々な不安の一端をになっている気がして
少々強引にでも心身を休ませることが先決、と考えたのだ。
飲んで、夢も見ずに寝て
目覚まし時計が鳴るまで一度も目がさめなかった。
こんなことは一ヶ月ぶり。
寝覚めもとくに悪くない。
眠れた、という実感がまた嬉しい。
と思いきや、少しぼんやりもする。
午前中はずっと無理に起きているような感じだったが
午後にはすっきりしゃっきりして勉強もはかどった。
とにもかくにも一回リズムは戻すことができた。
続けるかどうか、
あるいは別の薬を使うかどうか、
それは今後の調子を見ながら。
主体性をもって何かを決めるのは
とても難しいけれど
慣れていかなくちゃならないね。
夫以外の人とこんなに頻繁にお茶したり食事したり、
そういうのヘンかなぁ、ヘンじゃないよね?
ヘンなことするわけじゃないし、
と私が言うと
彼は即答で、
ヘンなことするわけじゃないからいいんじゃないかな、
と言ってくれたので、私はものすごく安心して
思わず自分が笑顔になったのが分かるくらいだった。
でもね、一緒にいると楽しいんだ、と言うと
うん、そう思うよ、と彼も笑った。
私は昔より、人と相対することに
緊張をともなうことが多くなった。
それは私がきっと、
鎧を纏わぬ裸のままの心で
人と向き合うことに非常に不慣れなせいだ。
初対面の人や、よく知らない人には特に
気づかぬうちに体が僅かにこわばっていたり、
病院に行ってもそうだから、戸惑ってしまう。
そんな中で、数少ない新しい友達と
少しずつ心を開いておしゃべりして
笑い転げることができるのは大きな救いだ。