こころはどこ

こころはどこにあるんだろう
あたしのこころ
あなたのこころ
だれかのこころ
きっと
それは
川のように流れて在るものなのかな

今日、あなたに会って嬉しい
そういうこころ

名前のない

感情に名前をつけて
すっかりその気になる

そうして日々は。

ところで
だけど
しかし
もっとも

わたしに
やらなければならないことが
あるんです。
どうにかして
この怠惰をやっつけて
やっつけて
やらなければならないことを
やるんです。

おとなになったよ

おとなになったよ

ぼくら

明日じぶんの着る服を

じぶんで選べるくらい

おとなになったんだよ

約束するよ

自立していよう

手をつなごう

愛していると伝えよう

たくさん話をしよう

一緒にいよう

ジャンプ

踏み切りがあって

着地があって

それではじめて

ジャンプになる
　

　　

縛って

あたしを
規定して
決めつけて
言葉で縛って
不自由にさせて
そしたら
檻の中だけで踊るから
綺麗に踊るから

黒い星

黒い夜の空で

光っても見えないのは

その星が黒い光しか反射できないから

　

忘れた

だけど
忘れた
とっくに
忘れた
思い出すことができるのは
忘れたからだ

花の香り、花の名前

昨日から花の香りが残って離れない。

どこかの家の塀の上からこぼれるように
ピンクがかった白の小さな花が
蔦にたくさんついていて
それはとても甘くて艶やかで
くらくらするような
むせかえるような懐かしい香り。
1ブロック先まで香る、とても強い香り。
花の名前を私は知らない。