英の放電日記

将棋、スポーツ、テレビ等、日々感じること。発信というより放電に近い戯言。

『GOLD』 第3話

2010-07-23 21:43:20 | ドラマ・映画
 前回も書きましたが、いろいろな要素があり、見えない部分も多いので、評価はしづらいです。最後まで見ないと評価が出来ないと思いますが、果たして最後まで見ることが出来るのか?

 ドラマのテーマは母としての行き方(悠里の考え方)、家族愛ではないかと。(「今更何を」と突っ込んでください)

 前回の見せ場は、息子の元彼女の妊娠・慰謝料騒動に対する悠里の大岡裁き(男前裁き?)で、爽快感があった。(不満・疑問はあったが)
 今回は、蓮見コーチが抱えるトラウマ(悠里の兄に対する遠慮)解消でした。演説・説教ぽくて、爽快感はなかった。晶(悠里の長女)の危うさ一杯の恋愛問題も爽快感の無さに拍車をかけた。

 リカ(長澤まさみ)をやり込めるシーン、オチ(丸山(バツ山)君が電話帳登録から消されていた)は抜群に面白かった。
 ところで、2話3話を見る限り、長澤まさみは悠里の恋愛論・人生論を展開するため、また話を進めるための小道具に成り下がっている感がある。
 『天地人』でも長澤まさみは不遇であった。長澤まさみが演じた初音は原作では真田幸村の妹という設定だが、架空の人物。しかも、年齢設定がおかしいという指摘(幸村の妹とすると兼続と肉体関係を結んだ時、10歳以下ということになる)を受け、放送期間内に「妹」から「姉」に変更された。
 ドラマ中も神出鬼没のくの一ということで、変な格好(オランダ人風)をさせられたり、一貫性の無い行動を取らされたりと、視聴者にも不評だった。どなたかのブログで「初音」=「カステラ」と揶揄されていたときは、思わず吹き出してしまった。

 それはともかく、私は長澤まさみファンではないので、悠里とリカのやりとりには楽しませてもらっている。

 今回、スイミングスクールの生徒たちに、
「たったひとつ、自分の得意なモノを見つけなさい。
 命懸けでやりなさい」
「何でも良いから、人に勝てる力を持て」
と説く。

 「たった一つの得意なもの」「何でも良いから」と言いつつ、
 スイミングスクールの生徒は親がいないので、必然的に水泳をがんばらなければならないわけで、しかも、勝たねばならない。
 前回、スポーツマンは「夢」とか「他者への愛も」と散々いっていたような気がするが……。
 生徒たちの境遇を考えると、甘いことを言えないし、蓮見に
「絶対に勝ちを譲ったりするんじゃない」と言う台詞を言わせたかったのだろうが、
これでは、生徒たちの人生観歪んでしまうのではと心配してしまう。

 まだまだ、見えない部分があるので、ドラマはこれからかもしれないが、今後視聴するかは微妙。

おまけの突っ込み
 晶に蓮見への恋愛感情を持たせるのは、選手を育てる点では有効かもしれないが、母親として娘を育てる点としては、はなはだ疑問。
 
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2 コメント

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最後まで…… (コウジ)
2010-07-24 11:19:35
英さん

TBありがとうございます。
おっしゃるとおり、この作品は最後まで見ないと評価が下せない作品ですよね。

第二話の<大岡裁き>を見る限り、悠里はプロ棋士の様に物事の何手も先を読んでいる様子。
晶のこともひょっとしてそう?

あるいはこの作品には脚本・野島伸司さんの現代社会に対する問いかけを感じます。
視聴者としてそれを受けとめて考えなければという気も。
ただし、この作品、ドラマとしてはかなり変則なので
>果たして最後まで見ることが出来るのか?
という想いは僕にもあります。

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野島脚本 ()
2010-07-24 22:11:17
コウジさん、こんばんは。
コメント、ありがとうございます。

コウジさんのおっしゃるように、メッセージ性が強いので、視聴するのもやや覚悟が要りますね。

私、ドラマを観るに当たり、脚本家が誰なのかには、注意を払ったことがありません。

でも、気になったので、野島氏脚本のドラマを調べてみました。
すると、何と、今までにまともに見たことのあるドラマは、1本もありませんでした。
偶然なのか、本能的に避けていたのか、設定に食指が動かなかったのか……

とにかく、次回も観てみます。
(感想は書かないかもしれませんが)
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