英の放電日記

将棋、スポーツ、テレビ等、日々感じること。発信というより放電に近い戯言。

『結婚しない』 第9話

2012-12-10 21:34:38 | ドラマ・映画
今回のテーマ(麻衣の落書き)は「一番大切な人」
 一番大切な人は誰なのか、そして、気持ちと現実の選択……

すれ違う認識と気持ち
 純平を好きという思いを抑える千春、千春を好きな自分に気づく純平、しかし、相手の気持ちには気がつかないふたり。
 互いに相手の幸せを思い、自分の思いを抑えるふたり。
 その上、ふたりを好きなライバルがそれぞれ存在する。……と、恋愛ドラマの王道かなあ。(私はあまり観ないので断言はできない)

 契約社員打ち切りの千春……自分の存在価値が危うい
 画家の夢を果たすためパリへ旅立つ純平……不確実な将来、時間的余裕もない

 いよいよ大詰めという感じだが、これでは普通の恋愛ドラマだ。いえ、恋愛ドラマを否定するのではない。このドラマは、「結婚しない理由」が三者三様の3人のドラマと認識している。
 契約社員として漫然と生きているうち35歳になり、結婚はしたいが出来ない女性、画家の夢を捨て将来の目標を失っているバイトの身分で結婚する資格がないと考えている男性の状態でなければならない。
 契約打ち切り、パリ行きという切羽詰まった状態に変化してしまっては、このドラマの主題自体が変質してしまっている。


話が逸れるが
 結婚したいが出来ない女性にも3種類あって、(もっとありそう)
①自分の気持ちは二の次で、結婚すれば幸せになれそうというのが条件で、結婚が目的
②本当に好きな相手に巡り会えない
③モテない
 結婚に対する考え方だけでなく、相手の気持ちも関係するのでややこしい。(③は区分分けの視点が違うかもしれない)

高原について
 千春が①のタイプなら、高原に食いつけばいいのだが…
 そうそう、この高原、千春の契約打ち切りを知って、「力になる」「大切な人のためなら」とかいい人ぶっているが、実のところ、どうなのか?
 本当に力になりたいのなら、まず、上司(店長)に契約打ち切りを掛けあうとかしそうなものだけど。新企画の件も、結果的に千春の功績を横取りした形になっているし。
 転勤早々の顔合わせの時も、早々と千春に目を付けていた。契約打ち切りも高原の画策で、いい人ぶってモノにしようとしているのではないかと勘繰りたくなってしまう。

瑞希について
 純平に画を書いて欲しいという気持ちを前面に打ち出していたが、今回、純平にアタック。純平の千春への気持ちに気づいた影響もあるようだが。
 恋心が先か、画家としての気持ちが先か、どちらなのであろう。
 「将を射んと欲すれば先ず馬を射よ」……策士かもしれない。

★今週の教授
 今週の講義は本当に休講。連絡ぐらいは入れろ。
 今回のポインセチアの件も、春子の選択(元上司の誘い&本部復帰)の前にあれば、ドラマの説得力があった。
 かなり、春子と教授の距離は近づいたと思うが、どうなるのだろう。


 春子は相変わらず、千春の保護者の位置。
 テーマである?「大切な人」は、高原が言葉に出しただけ?
 先にも書いたように、千春と純平の立ち位置が変わってしまっては、「結婚しない」のテーマからずれてしまっている。「心の軸」いや「ドラマの軸」を失っている。


 
【ストーリー】番組サイトより
 田中千春(菅野美穂)は、本社から来たエリート社員の高原誠司(徳重聡)にいきなりキスされ、交際を申し込まれる。帰宅した千春は、桐島春子(天海祐希)に高原のことを報告した。春子から、告白されてどう思ったのか、と問われた千春は、いまの自分を好きになってくれる人もいることを知ってホッとした、と答えた。

 あくる日、出社した千春は、店長(佐伯新)から来月の契約更新はできないと通告される。組織改革のため、人員整理をするよう通達があったらしい。それを知った高原は、大切な人のためならどんなことでも力になる、と千春に申し出る。

 明楓大学教授の谷川修司(小市慢太郎)から、実家の庭のデザインを頼まれていた春子は、それを個人的に引き受けることにする。谷川に電話して会う約束をする春子。谷川の教え子でもある佐倉麻衣(三吉彩花)は、ふたりが会うことを知り、デートだと言って春子をからかった。

 もう一度絵を描き始めた工藤純平(玉木宏)は、後輩の河野瑞希(伊藤歩)から呼び出され、千春が働いている旅行代理店を訪れる。瑞希は、純平と一緒にパリのホテルを選びたいのだという。そのとき、純平たちに気づかなかった鈴村真里子(福田彩乃)が、高原の名前を出し、「いよいよ結婚退職?」と千春に話しかけた。それを聞いていた純平は、素敵な彼氏だ、と言って千春を祝福し…。

 春子は、谷川と会うため、資料とポインセチアの花束を持って約束したカフェを訪れる。しかし、約束の時間を過ぎても谷川は現れず、携帯電話にも出なかった。

 仕方なくマンションに戻った春子は、谷川のことを千春に打ち明ける。そんな春子に、その庭はそのうち春子の庭になるのでは、と冗談を言う千春。そこで春子は、純平とのことはこのままでいいのか、と切り出す。すると千春は、純平と瑞希が一緒にホテルの予約に来たことを話し、もう自分には何もできることはない、と答え…。

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5 コメント

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なんだか (koumama)
2012-12-11 17:37:02
ドラマより英さんの記事の方が興味深くなりました(笑)
なかなか
お互いの気持ちに気が付かなくて まぁドラマとしてはあろがちな展開ですね。。
英さんがいうように
このライバルになってる高原さんと瑞希ちゃんにちっとも魅力がないので 
なんかハラハラしないし、スパイスとして
不十分な気がするんですよね。
派遣でもちゃんと アイデアを出した人を認めないで写真にふる会社ってどうなのっ?って感じだし
それに対して 彼女を守るとか言ってる癖になにも進言してあげないのは
どうしてって疑問だし。

今回教授が連絡が取れなくて
ちょっと心が動揺しているのが見れて
少しは春子の気持ちが動いているのかなと思ったけど見ている私たちの方が
あっお母さんが亡くなったかなって先に
わかるっていうのはどうかなぁと思います。
ポインセチア届けた時点ですぐわかるよねえ(笑)
返信する
まちがえた・・ (koumama)
2012-12-11 17:38:07
写真にふる・・ってなんでしょ(笑)
社員に振るっていう意味でした。ごめんね。
返信する
5話完結が妥当かも ()
2012-12-11 19:56:23
koumamaさん、こんばんは。

>ドラマより英さんの記事の方が興味深くなりました(笑)

え?どういう意味。
そんなに変な事を書いているのかなあ。
恋愛ドラマはよく分からないので、苦労しています。
ただ、今回は力(りき)が入りました。

>このライバルになってる高原さんと瑞希ちゃんにちっとも魅力がない

このドラマは結婚に関して考察する要素が強く、純粋な恋愛ドラマではないので、恋愛部分は手を抜いているのかもしれません。

こういうドラマは5話ぐらいで完結にした方が、いいような気がします。1クール続けるため、余分な要素を混入しなければならなくなったような気がします。

>派遣でもちゃんと アイデアを出した人を認めないでに社員にふる会社ってどうなのっ?

ですよね。まず、腰掛け気分の後輩をクビにすべきです。

教授は一番人気で、皆さん、応援していますね。
返信する
変な意味じゃないですよ(笑) (koumama)
2012-12-11 23:03:07
言葉というのは伝わらない時があって困りますね。
ドラマはありきたりの展開だったので
英さんの分析を見て
ほぉ~とかうんうん。って納得してたりして
ドラマがよりおもしろくなっているという意味です。
変な意味じゃありません。申し訳ありませんでした。
返信する
そうですね ()
2012-12-11 23:46:21
koumamaさん、ごめんなさい。

>言葉というのは伝わらない時があって困りますね。

あぁ、ごめんなさい。
koumamaさんが誉めてくださっていることは、良く分かっていたのです。それを、「謙遜」しつつ「軽快」に応答しようとしたのですが、文章力が足らなくて失敗しました。(恋愛モノが苦手という意識もあるんですよ)

うん、koumamaさんが意地の悪いコメントをすることは絶対にありません。
ごめんね。
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