事件の発端や事件の流れは【ストーリー】を読んでいただくとして、オープニングでドラマタイトルが表示される直前の導入部分の“盛り上げ”の部分だけ再現する。
豪華客船・飛鳥Ⅱの客室に入る浅見。
相部屋の男に気がつき、挨拶をする。
「初めまして、浅見といいます。ご一緒させていただきますので、よろしくお願いします」
男は浅見を一瞥するが、浅見には正対せず、読んでいたパンフレットに視線を戻し、
「あなたも予算の関係で、相部屋を希望したんですか?」
と、まるで喧嘩を売るかのようなセリフ。名前すら名乗らない無礼な奴。
その後、航行する飛鳥IIの全景に切り替わり、浅見のナレーションが始まる。
「大海原を行く豪華客船の旅。初体験のクルージングに胸躍る僕だが、その行く手には得体のしれない怪人が待ち受けていた。目的もわからない……」
ここで、夜の航行シーンに切り替わり、闇の中から仮面の怪人が浮かび上がる。
たいそうな音楽が挿入され、タイトルがバーンと!
いや、この怪人、本当に目的が分からない、意味不明だった。
この無礼な男、村田満というがどうしようもない男で、過去に多くの人たちを不幸のどん底に突き落としていた。
村田の被害者たち
Ⅰ.恐喝
松原夫妻……スキャンダルをネタに恐喝され、社長の地位を失った
後閑姉妹……妹の恋人が会社のために行った供応と買収をネタに脅され自殺に追いやられた
Ⅱ.婦女暴行(17年前)……真犯人は村田
植竹ひで子看護師……婦女暴行の被害者
堀内清孝……婦女暴行事件で誤認逮捕され、獄中で自殺
後藤元刑事……17年前の婦女暴行事件の担当刑事
和田記者……17年前の婦女暴行事件の担当記者
志藤マジシャン……清隆のマジックの師匠
自殺した若者の母親も息子の死を嘆き、自ら命を絶った。この母親・堀内貴子が神田夫妻の娘であった
★村田の被害者たちが豪華客船に乗り合わせているのを知った村田の行動が理解不能!
まず、神田夫妻の客室のデッキから現れ(どうやって侵入したんだ?)、仮面の怪人の扮装をわざわざして、
「もっと憎め、もっと恨め。その憎しみと恨みはこの俺の生きる糧なんだよ!ワハハハ…もっと憎め!もっと恨め、ギャハハハハ」
と凄み、さらに、パーティの場で怪人の扮装で現れ、怯えさせる。
その後しばらくして、一同を呼び集め、やはり怪人の扮装で
「この俺に復讐とは……こいつは笑わせる。ふざけるなあ!。この俺を誰だと思ってるんだ?
蛇のように一生付きまとって、骨の髄までしゃぶりつくしてやる。活かさず殺さず、地獄の底まで道連れだ。分かったかぁ!」
まるで「殺してくれ」というような悪態振り。
「俺を誰だと思っているんだ?」って悪魔のような小悪党で、決して悪魔ではない。
やはり殺されてしまった。“貴賓室の怪人”はドラマ開始30分で死体となってしまった。(正確には、不穏な動きを察したフロントオフィサー・堀田が、作家の内田康夫に送った予告状の言葉が「貴賓室の怪人に気をつけろ」で、「怪人」は村田を指しているものではない)
そもそも、怪人の扮装って、お前は小学生か?乗船後に被害者たちの存在をしったので、あらかじめあの仮面を用意していたわけではない。お前は、いつもそんなものを持ち歩いているのか?
それとも、ウラジオストックでの取引で、相手を威嚇するつもりだったのか?
★ちょっと待ったあ!と叫びたくなったシーン
浅見が17年前の暴行事件の真相を解明していくシーンで、
後藤元刑事「私は、事件を見誤り、取り返しのつかないミスをしてしまった」
和田記者「私も、取り返しのつかない誤報記事を書いていた」
と後悔するが、
">≪おい!後藤、お前、被害者面して告白して、スルーされようとするんじゃないぞ!≫
そもそもお前が杜撰な捜査、強引に自白させたんだろうが!
17年前にしっかり捜査し、村田を捕まえておけば、村田の被害者も減っただろう。
さらに、村田に暴行犯の腕にあった傷と同じ傷があることを知り、後藤にそのことを訴えたが、取り合わなかっただろう。取り返しのできないミスをしたのは間違いないが、取り返そうともしなかっただろう!
『名探偵コナン』や『金田一少年の事件簿』のような、「豪華客船」「怪人」ということで期待した。もちろん、最近の長期安定(低迷)シリーズものは期待しない方がよいという覚悟もあったが、これは、ひどいのではないだろうか!
最近の浅見シリーズは、兄の警察庁刑事局長の威光による水戸黄門・遠山桜・暴れん坊将軍劇が大人し目なのがさびしい。今回は、相手がウラジオストック警察だったので通用しなかった。光彦の嫁さん云々も控えめだし。
ところで、この憎々しい村田を演じていたのが井上純一だったというのが、唯一の驚きであった。
【ストーリー】番組サイトより
作家・内田康夫(伊東四朗)に届いた1通の怪文書。そこには「貴賓室の怪人に気をつけろ」と書かれていた。
内田からの依頼で怪文書の調査を引き受けたルポライター・浅見光彦(中村俊介)は、取材を表向きの理由として、内田が乗船するはずだった豪華客船・飛鳥IIに、調査のため乗り込む。山形の酒田港を定刻通りに出港し、ロシア・ウラジオストクへと向かう飛鳥II。出港して間もなくして、浅見はフロントオフィサー・堀田久代(藤澤恵麻)と知り合う。堀田から船内を案内してもらっていると、彼女の携帯に「ロイヤルスイートに不審者が現れた」と連絡が入る。“ロイヤルスイート”つまりは“貴賓室”に仮面をつけた怪しい男が現れたという。浅見は怪文書との関係を疑う。
その夜に開かれた豪華絢爛なウェルカムパーティー。と、突然響き渡る女性の悲鳴。その視線の先には仮面の男がいた。浅見は男を追いかけるも逃がしてしまう…。
その後、飛鳥Ⅱはウラジオストクへと到着。一時下船した浅見と掘田が市内観光を楽しんでいると、飛鳥IIの保冷庫内で男性の死体が発見されたとの連絡が入る。急いで現場に駆けつける浅見。そこには船長の八田野英之(綿引勝彦)がいて、浅見は八田野に事件の調査を頼まれてしまう…。
貴賓室に現れた仮面の男と内田先生に届いた怪文書に関係は!?名探偵・浅見光彦が豪華客船・飛鳥IIという巨大な密室で起きた殺人事件の謎を追う!
【脚本】:峯尾基三
豪華客船・飛鳥Ⅱの客室に入る浅見。
相部屋の男に気がつき、挨拶をする。
「初めまして、浅見といいます。ご一緒させていただきますので、よろしくお願いします」
男は浅見を一瞥するが、浅見には正対せず、読んでいたパンフレットに視線を戻し、
「あなたも予算の関係で、相部屋を希望したんですか?」
と、まるで喧嘩を売るかのようなセリフ。名前すら名乗らない無礼な奴。
その後、航行する飛鳥IIの全景に切り替わり、浅見のナレーションが始まる。
「大海原を行く豪華客船の旅。初体験のクルージングに胸躍る僕だが、その行く手には得体のしれない怪人が待ち受けていた。目的もわからない……」
ここで、夜の航行シーンに切り替わり、闇の中から仮面の怪人が浮かび上がる。
たいそうな音楽が挿入され、タイトルがバーンと!
いや、この怪人、本当に目的が分からない、意味不明だった。
この無礼な男、村田満というがどうしようもない男で、過去に多くの人たちを不幸のどん底に突き落としていた。
村田の被害者たち
Ⅰ.恐喝
松原夫妻……スキャンダルをネタに恐喝され、社長の地位を失った
後閑姉妹……妹の恋人が会社のために行った供応と買収をネタに脅され自殺に追いやられた
Ⅱ.婦女暴行(17年前)……真犯人は村田
植竹ひで子看護師……婦女暴行の被害者
堀内清孝……婦女暴行事件で誤認逮捕され、獄中で自殺
後藤元刑事……17年前の婦女暴行事件の担当刑事
和田記者……17年前の婦女暴行事件の担当記者
志藤マジシャン……清隆のマジックの師匠
自殺した若者の母親も息子の死を嘆き、自ら命を絶った。この母親・堀内貴子が神田夫妻の娘であった
★村田の被害者たちが豪華客船に乗り合わせているのを知った村田の行動が理解不能!
まず、神田夫妻の客室のデッキから現れ(どうやって侵入したんだ?)、仮面の怪人の扮装をわざわざして、
「もっと憎め、もっと恨め。その憎しみと恨みはこの俺の生きる糧なんだよ!ワハハハ…もっと憎め!もっと恨め、ギャハハハハ」
と凄み、さらに、パーティの場で怪人の扮装で現れ、怯えさせる。
その後しばらくして、一同を呼び集め、やはり怪人の扮装で
「この俺に復讐とは……こいつは笑わせる。ふざけるなあ!。この俺を誰だと思ってるんだ?
蛇のように一生付きまとって、骨の髄までしゃぶりつくしてやる。活かさず殺さず、地獄の底まで道連れだ。分かったかぁ!」
まるで「殺してくれ」というような悪態振り。
「俺を誰だと思っているんだ?」って悪魔のような小悪党で、決して悪魔ではない。
やはり殺されてしまった。“貴賓室の怪人”はドラマ開始30分で死体となってしまった。(正確には、不穏な動きを察したフロントオフィサー・堀田が、作家の内田康夫に送った予告状の言葉が「貴賓室の怪人に気をつけろ」で、「怪人」は村田を指しているものではない)
そもそも、怪人の扮装って、お前は小学生か?乗船後に被害者たちの存在をしったので、あらかじめあの仮面を用意していたわけではない。お前は、いつもそんなものを持ち歩いているのか?
それとも、ウラジオストックでの取引で、相手を威嚇するつもりだったのか?
★ちょっと待ったあ!と叫びたくなったシーン
浅見が17年前の暴行事件の真相を解明していくシーンで、
後藤元刑事「私は、事件を見誤り、取り返しのつかないミスをしてしまった」
和田記者「私も、取り返しのつかない誤報記事を書いていた」
と後悔するが、
">≪おい!後藤、お前、被害者面して告白して、スルーされようとするんじゃないぞ!≫
そもそもお前が杜撰な捜査、強引に自白させたんだろうが!
17年前にしっかり捜査し、村田を捕まえておけば、村田の被害者も減っただろう。
さらに、村田に暴行犯の腕にあった傷と同じ傷があることを知り、後藤にそのことを訴えたが、取り合わなかっただろう。取り返しのできないミスをしたのは間違いないが、取り返そうともしなかっただろう!
『名探偵コナン』や『金田一少年の事件簿』のような、「豪華客船」「怪人」ということで期待した。もちろん、最近の長期安定(低迷)シリーズものは期待しない方がよいという覚悟もあったが、これは、ひどいのではないだろうか!
最近の浅見シリーズは、兄の警察庁刑事局長の威光による水戸黄門・遠山桜・暴れん坊将軍劇が大人し目なのがさびしい。今回は、相手がウラジオストック警察だったので通用しなかった。光彦の嫁さん云々も控えめだし。
ところで、この憎々しい村田を演じていたのが井上純一だったというのが、唯一の驚きであった。
【ストーリー】番組サイトより
作家・内田康夫(伊東四朗)に届いた1通の怪文書。そこには「貴賓室の怪人に気をつけろ」と書かれていた。
内田からの依頼で怪文書の調査を引き受けたルポライター・浅見光彦(中村俊介)は、取材を表向きの理由として、内田が乗船するはずだった豪華客船・飛鳥IIに、調査のため乗り込む。山形の酒田港を定刻通りに出港し、ロシア・ウラジオストクへと向かう飛鳥II。出港して間もなくして、浅見はフロントオフィサー・堀田久代(藤澤恵麻)と知り合う。堀田から船内を案内してもらっていると、彼女の携帯に「ロイヤルスイートに不審者が現れた」と連絡が入る。“ロイヤルスイート”つまりは“貴賓室”に仮面をつけた怪しい男が現れたという。浅見は怪文書との関係を疑う。
その夜に開かれた豪華絢爛なウェルカムパーティー。と、突然響き渡る女性の悲鳴。その視線の先には仮面の男がいた。浅見は男を追いかけるも逃がしてしまう…。
その後、飛鳥Ⅱはウラジオストクへと到着。一時下船した浅見と掘田が市内観光を楽しんでいると、飛鳥IIの保冷庫内で男性の死体が発見されたとの連絡が入る。急いで現場に駆けつける浅見。そこには船長の八田野英之(綿引勝彦)がいて、浅見は八田野に事件の調査を頼まれてしまう…。
貴賓室に現れた仮面の男と内田先生に届いた怪文書に関係は!?名探偵・浅見光彦が豪華客船・飛鳥IIという巨大な密室で起きた殺人事件の謎を追う!
【脚本】:峯尾基三
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