英の放電日記

将棋、スポーツ、テレビ等、日々感じること。発信というより放電に近い戯言。

猛暑だというのに、堪えるなあ……羽生敗退(竜王戦挑戦者決定決勝トーナメント・準決勝)

2015-08-04 01:41:26 | 将棋
竜王戦挑戦者決定決勝トーナメント・準決勝で、永瀬六段に敗れ、永世竜王、永世七冠は“御預け”となった。

 永世竜王、永世七冠はあまり重要視していないが、二大タイトルとして名人位と並ぶ竜王位に就いてほしいという思いは強い。
 それに、挑戦者決定三番勝負(対渡辺棋王)、竜王位七番勝負(対糸谷竜王)が観たかった。

 正直、王位か王座のどちらかを失っても、竜王位を奪取してほしかった(「王位と王座の両方」とは言わない)。
 こうなったら、渡辺棋王に頑張ってほしい。



 それにしても、時折観られる、序盤から中盤戦での羽生名人の変調……。

【局面図に対局者名を反映するのを忘れました。先手が永瀬六段、後手が羽生名人です】

攻撃部隊であるはずの飛車、角、銀、桂が袋小路に突き当たり身動きが取れず、勢いがなく萎縮したかのような指し手。

 それでも“やや指しにくい”程度の形勢だったが、

 第2図直前の▲6五歩に対し、角をわざわざ5三に引いて、自ら銀桂交換の駒損に陥ってしまった。


△6四歩からの6筋の逆襲に懸けるが


 狙いの△6六桂の1手前に▲2八飛と急所に振り戻され、はっきり劣勢に。先手の4五の銀と後手の6二の銀の働きの差が大きい。


 しかし、羽生名人は劣勢ながらも、屈服の中に反発を織り交ぜ、混戦に持ち込もうとする。

 本来攻めに使いたい桂を4二に打ち、先手の銀の捕獲を狙い、先手の動きを促す。


 4五の銀を囮に、馬を作り香車を入手される。後手は7二に歩を打たされたのも痛いし、先手からの▲2五香の痛打も見せられている。


 それでも、羽生名人の湾曲した指し回しが功を奏したのか、

 4二に打った桂馬が金取りに跳ね出し、


 永瀬六段が▲6七歩と金桂交換に甘んじなければならなくなり、逆転ムードに。
 ここで、彼我の好点の4五に角を打てば、形勢は混沌としたのではなかろうか?
 数手後に、先手から▲4五桂と打たれては、逆転も幻となってしまった。
(感想戦の追加コメントでは、第8図での△4五角には触れられておらず、私の独善かもしれない)
コメント (4)
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