英の放電日記

将棋、スポーツ、テレビ等、日々感じること。発信というより放電に近い戯言。

全日本総合バスケット 女子準決勝「JX-ENEOS×三菱電機」

2014-01-12 18:32:48 | スポーツ
 ゲーム開始4分30秒、8-8の同点。拮抗したプレイと言うより、互いにターンオーバー、シュートミスなどがあり、相手の守備に手を焼いている感じ。
 JXは吉田のパスとシューターたちと呼吸がずれている。ゲーム開始2分の時点で、腰を曲げ両手を膝にやり上半身を支える吉田、早くも汗をかき、体調が良くないように見える。ボールを持ってもすぐパスをだし、いつものように自らが相手ディフェンスを崩してアシストするような動きはない。
 その中で、渡嘉敷、間宮の両エースは動きが良い。渡嘉敷はスティール1、ここまで2得点。間宮はさらによく、王のシュートを2本ブロック、6得点。
 一方の三菱は、王を中心に攻撃を組み立て、王は5得点、他は池谷の3ポイントシュート。王は間宮にシュートブロックを2本されたが、めげずにゴール下を攻めた。この奮闘が間宮のファールを誘い、4分30秒の時点で、間宮が2つ目のファールを犯し、ベンチに下がる(宮澤がインコート)。間宮も体が動き過ぎて、王の動きに過敏に反応してしまったファールであった。
 吉田の体調不良(に見える)、間宮のファールトラブルと、JXに暗雲が立ち込めかけた。
 この次のプレーが、ゲームのポイントだった。
 JXのオフェンス、岡本の3Pシュート、大沼、岡本のシュート、さらに岡本の3Pシュートがすべて外れたが、全て、渡嘉敷2本、吉田2本、オフェンスリバウンドを取り、5本目のシュートでついに成功(渡嘉敷)。
 このあと、三菱はJXディフェンスを攻略できず、24秒オーバータイムなどターンオーバーを重ねてしまう。この間、渡嘉敷が更に2本のシュートを決め、6点差に。渡嘉敷は、ゴールしただけでなく、シュートタッチが良く、やや離れたミドルシュートも決める。
 吉田もここが勝負どころと思ったのか、先のオフェンスリバウンドの他、この後、アシスト4、ミドルシュート1、スティールも1とスパーク。
 第1Qは20-13で終了。間宮がベンチに下がった後は、渡嘉敷が王をマークしてよく守り、2点に抑えた(第1Q、王は計7点)。
 渡嘉敷だけでなく、JXのディフェンスは良かった。ボールへのプレッシャーが強く、パスコースも限定し、パスカットも何本かあり、パスが通ったとしても寄付きが速く、三菱に攻撃をさせなかった。

 この流れは、第2Qに入るとさらに顕著になり、一方的なJXペースとなり、前半残り約2分には45-17(この間25-4)とダブルスコア以上の大差となってしまった。
 JXはファールトラブルの間宮を4分30秒まで温存し、投入時には渡嘉敷をベンチに下げ、吉田も6分20秒でベンチに下げる余裕(新原がイン)。吉田は4アシスト(計9アシスト)と相応の活躍をみせたが、動きをセーブ気味。
 前半残り2分からは、吉田、渡嘉敷抜きと言うことと、三菱も立て直してきており、9連続得点(JX0点)と45-26と若干盛り返して終了。
 JXはやや集中力を欠いたこともあるが、ゲームメイクできるのが吉田だけなのが不安材料だ(今期、大神は中国リーグ)。新原はボールキープ力が不安で、ややディフェンダーが引き気味の時のドリブルインシュートはあるものの、途中でプレーを変更する臨機応変さはない。岡本もシュート力はあるが、シューティングガードタイプだ。
 吉田以外にポイントガードがいないことが、一番の不安材料だが、渡嘉敷、間宮がいるので(宮澤も両エースの補助として十分機能)、どちらかにボールを委ねれば何とかなってしまうので、弱点にはならないのかもしれない。

 後半、三菱はオールコートマンツーマンでプレッシャーを強くし、リバウンドもがんばり、ゲームを支配する。第3Q2分45秒まで8連続ポイントで45-34と、第2Q終盤から、17連続ポイントで11点差に迫る。
 ここで吉田がペネトレイトからレイアップシュートを決め、流れを止める。三菱も池谷が3Pシュートを決め(ここまで14点)、10点差に詰め寄る。この後、木林がシュートを決め49-37。
 この次のプレー(得点)がゲームの行方を決定づけた。
 宮元の3Pシュートが外れたが王がリバウンド、更に王がシュート、しかしこれも外れ、三菱の渡邉がリバウンドを頑張りボールを維持、これを王がシュート!しかし、これを渡嘉敷がブロックショット!これを間宮が保持し、JXに攻撃が移り、岡本が3Pシュート!しかし、これが外れ……吉田がオフェンスリバウンド、JXのオフェンスが続き、王が間宮にファールして間宮がフリースローを2本決めて、ゲームが落ち着く。
 この後、何となくJXペースになり、結局、第3Q終了時は64-45と、第3Q開始時と同じ点差に戻ってしまった。
 第4Qは、JXが伸び伸びプレーをし、着実に点数を重ね、85-56で勝利。
 疲労や今後のことを考え、途中から控えのメンバーを起用。中村の身体能力が高い、可能性を感じさせるプレーが光った。

 
 
コメント (2)
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