笑顔の江川

薬害エイズを考える山の手の会のご案内
薬害被害者、がん患者の支援活動
尊敬する勝海舟や田中正造のコメント

経済成長が注目されるインドーマザーテレサの教えは

2011-10-31 21:41:23 | 日記
世界人口は70億人を超え将来第1位の人口になると言われているインドは経済成長が注目され日本企業もインドへ多く進出しています。そんな豊かになりつつあるインドにかってインドで最も貧しい人々に目を向け活動した修道女マザーテレサは今天国でどうみているでしょうか。マザーテレサの言葉に耳を傾けてみたいと思います。
マザーテレサが若い修道女に語った言葉があります。
「あなたがたの使命は、ソーシャル・ワーカーという職業に生きることではありません。貧しい人と共に生きて、貧しい人を愛することです。あなたがたは、最も貧しい人のもとに稼ぎなさい。それは職業でなく、あなたがたの選んだ生き方そのものであり、あなた自身をささげることです。私たちは貧しさのなかにこそ、喜びを見いだすのです。」
常に天国から私たちの生き方そのものを問われているように思い反省の今日です。
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最近出会った二つの本ー小さな声から社会を変える

2011-10-30 09:38:13 | 日記
 自分らしく人間らしく生きるということは現代社会ではなかなか難しいようですが、歴史を振り返ってみると封建時代のような時代でも貧乏旗本で下級武士出身の勝海舟のように時代背景にとらわれず自分の思うようように上に向かって発言し処分されても自由に行動して幕府の最高執行者となって徳川幕府、封建時代を終わらせた人物もいます。勝海舟に対する批判、差別、偏見はものすごいものがあったようです。
 さて、現代社会のように身分階級もなく自由に生きられそうな時代に、なぜか人は生きづらさを感じています。なぜなのでしょうか?よくわかりませんが、物も思う通り手に入り効率的に事が運んで便利なように見える社会で、閉塞感を感じ、効率的なレールから弾き飛ばされた少数者(マイノリティ)は差別、偏見に苦しんでいます。
 どうすればよいのかと考えていたところ最近二つの面白う本に出会いました。一つは学生時代からビルマ難民問題に出会いNGO活動に没頭していた若き女性が自己免疫疾患系の難病にかかり難病患者として大変下ことを書いた大野更紗さんの「困っているひと」(ポプラ社)。もう一つは性同一性障害者として男性に生まれながら違和感を感じて悩み女性として生きる決意をしてカミングアウトして区議会議員になった上川あやさんの「変えてゆく勇気」(岩波新書)です。それぞれに違いはありますけれど二人とも少数者として自分の存在に苦しみその存在を人に言えず社会制度の手続きに難しさを感じ、大なり小なり差別・偏見も体験しています。この二人が体験した社会制度の手続きの難しさは、私たち日本国民が享受している社会制度です。この社会制度の問題点をそれぞれの体験がら具体的に書かれています。そして小さな声ではありますが生の声で社会に訴え行動して社会を変えようとしています。
 自由で便利な社会でありながらなぜか生きづらさを感じる現代社会。差別・偏見も人が生み出しているものです。私自身の中にも差別・偏見の芽は持っています。生きづらい社会に立っている自分をもう一度見直し一人一人の個性を分かち合い、そして当事者意識を持った気づきの中から生きづらい社会から生きやすい社会に変えていく勇気を小さな二人の声から学びました。
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じっくり様々なことを考えさせられる一日でした

2011-10-29 19:00:14 | 日記
 今日は午前中、薬害オンブズパースン・タイアップ東京の学習会で薬害イレッサ訴訟原告の近澤さんのお話を聞き、午後はこころスペース奏というこころのケアを中心に活動している看護師さんたちのグループのセミナーに参加してきました。社会の中で起きている問題の現場のお話を聞き様々なことを考えさせられる一日でした。
 午前中の薬害イレッサ訴訟原告の近澤さんのお話は、抗がん剤イレッサの副作用死で娘さんを亡くされた当時の医療現場で起きていたことを患者家族の立場から感じたままにお話されました。イレッサ問題はマスコミや医療、製薬業界などでも多く取り上げられ注目されていますが、それは医薬品を早く市場に出したい側と医薬品の安全性を求める側の対立構造で抗がん剤の分子標的薬といった専門用語ばかりが並び、患者家族の立場からみた議論がなされていないような感じがします。ご家族の命を救うために専門家である医師を信じて飲んだ薬に販売当初なにがあったのか。この単純な疑問に国も企業も答えられていません。今日の患者家族の近澤さんのお話は、今後、がんが国民の二人に一人なると言われ、その治療の主流である抗がん剤治療を受ける可能性のある国民一人一人が考えていかなければならない問題だと思います。これからも当事者の生の声を社会に伝えていかなければと強く感じました。
 午後のこころスペース奏のセミナーは児童虐待をテーマにしたお話でした。朝日新聞の報道によると58%の親が子供への体罰を必要と考えているそうです。体罰は大人の感情のはけ口であることが多く痛みや恐怖感で子供をコントロールする否定的な親のメッセージで愛することやほめることの肯定的メッセージが大切とのお話を聞き、希少性疾患などマイノリティ支援にも肯定的メッセージの必要性を感じました。セミナーに参加することは単に知識の習得だけでなく、むしろこのような活動に関わっている看護師さんとの人的な交流が大切だと思っています。これからも様々な立場の人々と交流していきたいと思います。
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11月は薬害を考える月間に

2011-10-28 20:52:30 | 日記
11月は学会や様々なイベントが多くある月ですが、薬害のことや薬のこと、がん、医療など専門家だけでなく一般市民でも参加できるイベントがたくさんあります。私も薬害被害者の生の声を聞く学習会で考えさせられ活動に参加しました。最初はだれでも素人です。耳に難しい言葉が入ってきても無理に理解しようと考えずにイベントに参加している自分を受け入れるということから始め、次につなげていくことが大切だと思います。

10月29日(土)10:30~12:00 タイアップ東京学習会「薬害イレッサ問題について考える」
場所:日本民主法律家協会会議室(新宿区新宿1-14-4AMビル3階)
主催:薬害オンブズパースン・タイアップ東京

11月15日(火)13:15~ 薬害イレッサ訴訟控訴審判決
場所:東京高等裁判所101号法廷*傍聴券交付の場合30分前から裁判所正門前で抽選

11月16日(水)18:00~20:00 厚生労働省厚生科学審議会医薬品等制度改正検討部会
場所:厚生労働省 *傍聴する場合傍聴申込が必要ー厚生労働省のホームページをご覧ください。

111月19日(土)13:00~17:00 薬害根絶フォーラム「薬害肝炎事件検証・検討委員会の提言は活かされるのか?」
場所:女性就業支援センター4階ホール(港区芝5-35-3)
主催:全国薬害被害者団体連絡協議会

11月23日(水)10:00~16:00 国民の医薬シンポジウム「イレッサ薬害訴訟における国・企業・関係学会の責任」
場所:平和と労働センター・全労連会館ホール
主催:第20回国民の医薬シンポジウム実行委員会
*申込要

11月27日(日)13:00~17:00 がん患者大集会「いのちに希望を~新薬と新しい治療~」
場所:東京医科歯科大学M&Dタワー2階大講堂(文京区湯島1-5-45)
主催:がん患者団体支援機構
*申込要

12月3日(土)13:25~16:45 講演会・シンポジウム「AIDS at 30(エイズの発見から30年)」
場所:UDXシアター(千代田区外神田4-14-1UDXビル4階)
主催:エイズ予防財団
*申込要
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自分らしく生きることの難しさー「変えてゆく勇気」を読んで

2011-10-27 20:24:11 | 日記
岩波新書から上川あやさんの「変えてゆく勇気ー「性同一性障害」の私から」という本が出ています。最近、毎日新聞でも「境界に生きる」という連載記事で性同一性障害のことを取り上げていますが、私は薬害エイズをきっかけにHIV陽性者や難病患者さんとお話をする中で希少疾患の人たちが現代社会に生きることの難しさを感じ関心を持っていました。最近になって山の手の会に参加してくれた議員さんが性的マイノリティについて関心を持っておられるとのことで勉強のために「変えてゆく勇気」を読みました。性同一性障害をひとことで説明するのは難しいですが、自分の性に対して精神的、肉体的に違和感を感じることで、性同一性障害者特例法で一定の要件のもと性転換手術を性を変えることが出来ます。著者の上川あやさんは男性として生まれましたが男性であることに違和感を感じ青春期に学校生活で悩みます。しかし自分の悩みを人に言うことも理解してもらうことも出来ません。性同一性障害者のサークルを知り性を女性に変えることを決断し女性として生きるようになりますが職場などに言うことができず悩み、自分らしく生きることの難しさを感じます。そして生きづらい社会を変えてゆくために、カミングアウトして区議会議員選挙に立候補して当選し活動を始めます。この本は上川さんの生まれた時から思春期を通して性同一性障害者としての体験、現代社会で自分らしく生きる難しさとともに、性同一性障害者特例法の陳情活動や国会での審議過程も記述されていて非常に勉強になりました。小さな声でも自らが当事者として生の声を社会に伝え生きづらい社会から生きやすい社会へ変えてゆくことの勇気をもらいました。上川あやさんに感謝します。
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