明日できること今日はせず
人形作家・写真家 石塚公昭の身辺雑記
 



ハウンドドッグ・テイラー愛用のギターと同じカワイのエレキを、富岡八幡の骨董市で買ったグヤトーンのアンプにつないでいる。テイラーが弾くと、エフェクターを使わず、何故あれだけ音が歪むのかは謎であるが、太い音が出るピックアップは面白い。 このピックアップには、どうも見覚えがある。特に2本のうちの、ファーストアルバムに写っているギターは、ネックが太く、スライドギターにしか使えないようなシロモノだが、このネックの感触にも覚えがある。 中学生の頃、ガットギターにダンボールをドラムがわりに叩いていた所に、数年前に亡くなった幼馴染のNが、秋葉原で千円で買ったというエレキギターを持って現れた。ボディはラワン材で、ネックは大根のような太さであったが、しかしそれでもエレキであり、大変な快挙であった。私は父方の親戚の納屋に放ってあったボロボロのグヤトーンを貰ってきて、色を塗って使った。(Charが、兄弟のお下がりで、初めて手に入れた機種だと先日知った) その後Nはバイトをして、ちゃんとしたギターを弾いていたが、Nのお袋さんに、形見にもらってくれといわれて、私が懐かしく、手にしてみたかったのは千円のギターであった。行ってみたら、覚えのないフォークギターだったので、カメラを貰うことにしたのだが。 風邪のせいで外にも出ずにテケテケやっている私だが、Nが秋葉原で買ってきたあのギターは、機種こそ、さらに粗悪な物ではあったが、間違いなく、同じカワイ製だと確信するにいたった。人が話してるときはギターを弾くのを止めろ、とよくNに怒ったものである。

01/07~06/10の雑記
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