明日できること今日はせず
人形作家・写真家 石塚公昭の身辺雑記
 



実在した人物の肖像画の場合、特にリアルな作風だと、残された写真をおおよそ、そのまま模写することになる。想像をはたらかせて、多少動かせないものかと思うが、漫画調ならともかく、リアルな分、そうはいかないのであろう。 これから作る予定の人物を調べていると、肖像写真は数カット残っているが、有名な1カットを除けば、あまりに不鮮明である。鏑木清方はその1カットを元に、20度ほど横に振って描いている。さすがである。そう思って見ると、他の人物像も、そのまま描いていない。バランスを含め、あえて事実をデフォルメしているのだが、写真師の撮影した肖像写真よりリアルである。それは、写真と違うところにこそ、かえって被写体の肝心なところが捉えられているからであろう。実に色々なことを考えて描いているのが解った。

01/07~06/10の雑記
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