崔吉城との対話

日々考えていること、感じていることを書きます。

映画祭

2005年12月18日 08時10分42秒 | エッセイ
 昨夜下関海峡メッセで韓国映画祭の上映と上映を挟んで私が講演をさせていただいた。吹雪暴風の悪天候にもかかわらず100人近くの方々が集まった。今まで人口100万人都市でも4,50人の聴衆に講演したのが普通であったが、下関に来て文化行事に参加してみて人々が良く集まることに驚いている。これは歴史のある下関市に住んでいらっしゃる市民の方々の、文化に関する意識が高いことを意味するのであろう。
 私は冬のソナタが韓国・朝鮮文化へのイメージを変化させたことを前提にして、韓国の文化が古臭く感じられるが、チャングムの誓いにみられるような伝統文化に対する高い関心へとつながっている事を指摘した。日本の伝統文化が国際化していくことや、それぞれの文化が国際化する状況に関心を寄せるべきであろう。 
 講演後「恋する神父」を鑑賞した。日本人には韓国のキリスト教文化が異様に移ったであろう。韓国には伝統文化以外に西洋的な文化の要素を多く持っている。まだ残っている期間に韓国映画が多くの人に鑑賞されることを願っている。

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